2013年1月15日火曜日

青春(Youth):サミュエル・ウルマン


青春

以前もどこかで引用した覚えがあります。
大変に有名な詩です。

いくつかバージョンがあるらしく、この訳はいわゆるReaders' Digest版と呼ばれるものを底本にした訳だと思います。

塾生への最後のHRでのお話しは、この詩をもとにしたいと思っています。

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青春とは、人生の一時期のことではなく、
心のあり方のことだ。

若くあるためには、
創造力・強い意志・情熱・勇気が必要であり、
安易に就こうとする心を、
叱咤する冒険への希求がなければならない。

人間は年齢を重ねた時老いるのではない。
理想をなくした時老いるのである。

歳月は人間の皮膚に皺を刻むが、
情熱の消失は心に皺を作る。

悩みや疑い・不安や恐怖・失望、
これらのものこそ若さを消滅させ、
雲ひとつない空のような、
心をだいなしにしてしまう元凶である。

六十歳になろうと十六歳であろうと人間は、
驚きへの憧憬・夜空に輝く星座の
煌きにも似た事象や思想に対する敬愛・
何かに挑戦する心・子供のような探究心・
人生の喜びとそれに対する興味を、
変わらず胸に抱くことができる。

人間は信念とともに若くあり、疑念とともに老いる。
自信とともに若くあり、恐怖とともに老いる。
希望ある限り人間は若く、失望とともに老いるのである。

自然や神仏や他者から、
美しさや喜び・勇気や力などを感じ取ることができる限り、
その人は若いのだ。

感性を失い、心が皮肉に被われ、
嘆きや悲しみに閉ざされる時、
人間は真に老いるのである。

神がそのような人を哀れんでくださるように!。

サミュエル・ウルマン
(ドイツ出身のアメリカの詩人、1840〜1924)