2012年5月31日木曜日

5月終わり、1学期後半へ。

つい先日新学期が始まったと思ったら今日で5月が終わりです。5月が終わりということは1学期が丁度半分終了したということでもあります。

「怖ろしい速さですね」

と、昨日ある生徒が言っていました。確かにその通りです。

「怖ろしい」はレトリカルな言い方であるにせよ、確かに毎日を集中して過ごしていれば時間の経つのが早く感じるのも無理はありません。

医進の授業はどの先生も工夫に工夫を重ねた展開をします。「問題を解いて、解説して終わり」という、通り一遍の授業は、医進には一つもありません。

もしあればそれはすぐに「授業評価」に点数となって跳ね返ってきます。私の授業も含めて常に批判の対象とされている訳ですから、いつも受講生の反応を確認しながら、それに合った形で、しかも授業の内容と水準は絶対に落とさないという条件の中で、「必ずわからせる、出来るようにさせる授業」が展開されているのです。

受講生の側から言うと、これはありがたい反面一瞬足りとも気が抜けないということになりますので、終わったときには「え、もう1時間終わったの」という反応になり、それが結果として先ほどの「怖ろしい速さ」という言葉になって出てくるということなのだと私は考えています。

1学期が半分終わったからと言って、残りの半分も今までのような「密度」で過ごしてはいけません。

医進の授業がどのように進むのかがわかり、先生方とも親しくなり、個別指導を取っている人はほとんどが開始されていますから、あとはそのシステムを200%有効に使うだけです。

「密度の濃い」

勉強と学習が期待されているということでもあるのです。

1+1が2にしかならないのであれば、勉強と成績向上との関係はとても面白くないものです。

1+1が、3にも4にも、場合によっては5にも6にもなるところに、『勉強』というものの面白みがあるのではないでしょうか。

そのために必要なことは、一にも二にも『学習密度』なのだということ、そしてそれは前回に書いた「わかったふり、できたつもり」の勉強ではなく、とことんまで自分に厳しく「本当にこれで問題ができるのか」という問いかけを自分にし続けることで可能となるのだということ、この二つを、塾生全体に分かるように伝えてゆきたいと思います。


「わかったつもり」と「わかったふり」

昨日までの塾生面接を振り返ってみて「復習の足りなさ」ということを強く感じたということを,昨日このブログに書きました。

「復習の足りなさ」は簡単に言えば「練習の不徹底」が原因ですが,もう一つ塾生諸君全員に言いたいことがあります(これはHRで全員に伝えるつもりです)。

分かったつもり」の勉強,「分かったふり」の勉強に終わっているのではないかという危惧を私が持っているということです。

「本当に自分はこの理解で試験の問題が解けるのか」

「自分の今の理解で本当に十分なのか」

という

「自分に対する問いかけ」

が不徹底なのです。

「ま,今日はこの程度でいいだろう」

「一応分かったから残りは後でやればいい」

というような意識を,塾生が(表には表れないまでも)心の中の

「どこかに持っている」

という印象を強く感じたのです。

これが全ての試験において決定的な

「敗因」

となることは明らかです。

入試に限らず,全ての資格試験・検定試験は,その分野の知識を120%獲得してくれていて初めて合格を得られるものだということを全員に知ってもらいたく思います。

中途半端な知識,いい加減な理解では絶対に合格はできないのです。

「分かったつもり・分かったふり」

の勉強と,はっきり決別する勇気がない人間には,来年の「合格!」は夢のまた夢に終わるでしょう。

絶対にそうさせたくはありません。

今週のHRでは,この点を徹底的に分かってもらうように話すつもりです。




2012年5月30日水曜日

塾長面接半数終了

先ほど全体の約半分の生徒との塾長面接が終了しました。

くたびれました・・・(笑)。

詳しい報告は全員が終了した時にします。現在までの面接で特にほぼ全員に共通した思いと反省点は、

『復習が甘かった・・・』

というものでした。

「授業中はわかったつもりだったんです。復習をするときも先生が解いた解き方をそのまま理解しようとして、分かればそれで終わりにしていました。でもそれじゃ試験の時に全く通用しないことが分かりました」

面接した生徒の半数以上からこのような言葉を聞きました。

医進塾で初めて受験勉強に真正面から取り組もうという生徒の場合(継続生は別です)、第一回目のメディカルテストの結果としては、これで十分だと思っています。

「わかっていたはずなのにできなかった」

「できていたはずなのに、得点にならなかった」

このような悔しさをこれから彼らは何回も、何十回も味わってゆくことになるでしょう。でもそれが

『受験勉強』

というものの本質だと私は思います。

「やってもやっても点数が上がらない、努力しても努力しても成績が上がらない」

という状況を、先生方の指導や仲間との励ましあいで乗り切り、来年度の「合格!」に結びつけて行くこと、これからの生活の厳しさがそれです。

厳しい生活だからこそ分かる「人生の真実」というものもあるのです。

「復習が甘かった!」

と気づいた彼らがこれからそれをどのように自分の生活に生かしてゆくか、そこに期待しつつ見守りたいと思います。


2012年5月29日火曜日

塾長面接始まる

今日から塾長面接が始まりました。

前回のメディカルテストの結果をもとに、今までの勉強の方法は間違っていなかったか、授業の受け方にミスはないか、これから夏までにどのような点に気をつけて勉強して行ったらよいのか、などについて話を聞き、アドバイスをします。

一人20分が原則ですが、そのあとに10分のゆとりを持っています。実際に30分かかった人もいました。

どのような内容だったかについては、後日まとめてご報告いたします。

この塾長面接が終わると、直ぐに「保護者面談期間」に入ります。これも別途ご案内いたします。


不思議なお店?(笑)

医進塾にはなんの関係もないのですが、FBで拾った不思議な注意書きです。

一体何のお店なんでしょうか(笑)?



一番下に「冗談です」って書いてあるので、本当にジョークのつもりなんでしょうかね(笑)。

本当にあったらコワイですね(笑)。

2012年5月28日月曜日

無題・・・




人はどのような環境にいようと、どんな生活をしようと、必ずいつか死んでゆきます。これは人間と生まれた以上避けることのできない現実です。

若い人と常に一緒にいる生活を35年も続けてきて今私がほんの少しだけ自分のしたことで「良かった」と思うことは、「死」というものを避けず常に彼らに言い続けて来たことでした。

若いうちは自分の人生の終わりなど意識することもないに違いありません。ですがそんな彼ら・彼女らであっても、いつか必ず自分の人生の終わりに直面するのです。

そのことが人間にとっての厳然たる事実である以上、それを避けて人生と人間は語れず、人生と人間とを語れずして価値ある「教育」を行うことはできません。

人間・動物を問わず、「生命」というものに直面する仕事につこうという若者を指導する今の立場で教職の経験を終わらせようとしている今の私にとって、もしかしたら今までの人生のすべてはここで教えるための準備期間であったのかもしれない、と思えてならないことがあります・・・。

メディカルテスト成績表の返却と送付

本日16時15分より、塾生全員に「成績表+出席状況表」を配付します。先週返却したメディカルテストの点数・私からのコメント、それに学期開始後30日間の出欠席を記載したものです。

同じものは明日の午前中に保護者の皆さまのお手元に送付されます。

返却された成績表を元にして、明日から『塾長面談』が始まります。この一ヶ月で大変にすばらしい成績を上げてくれた人もいれば、「これで1年間もつかな・・・」とこちらが心配している人もいます。

そのあたりを率直に確認しながら、今までの学習計画の進度を聞きつつ、夏までの学習計画をきちんと作成させるのが『塾長面談』の目的です。

塾長面談が終わりましたら、塾生は『校長面談』、私はその後すぐに「保護者面談」に入ります。

保護者面談は期間を決めて、その期間内で保護者の方のご都合のよい時間を電話等でアポイントメントをとっていただく形で行います。

詳しくはまたこのブログ上で連絡いたします。

東京地方は本日「竜巻注意報」などが出てしまいました。高田馬場周辺は

「ちょっと風が普段より強いかな」

という程度で、それほどひどい暴風雨に見舞われているわけではありません。

今週で5月が終わります。6月になればもう「夏期講習」が射程距離に入ります。塾生の勉強態度には全体としては大きな問題点もなく、淡々と授業が進んでいるようです。

「淡々と」



「冷めた態度」

になって居はしないか、と余計な心配もしたくなる最近です。




2012年5月26日土曜日

HR講話

今朝のHRではこんな話しをしました。

##############

みなさんおはようございます。

昨日メディカルテストの成績表を作成していたら,ちょうど昨日で4月16日から数えて授業日数が30日になっていることに気がつきました。丸一ヶ月が過ぎたのですね。

今の時期に特長的なこととして「授業へのなれ」があります。「なれ」は通常は「慣れ」で,一般的にはよいこととして考えられます。英語では「get used to」を使いますね。

でも「なれ」にはもう一つ別の面もあります。英語の「get tired of」(飽き飽きする)に当たる言い方です。こちらには気をつけなければなりません。

一つだけ自分の例をあげます。

私は昔のフルート(ルネサンスフルート)を少しだけですが吹くことが趣味の一つです。練習を始めて大宮の先生のところまでレッスンに行きはじめたころのことでした。

「さ,やるぞ!」なんて思って一生懸命頑張って通ったのは最初の数回だけ。直ぐに「飽きて」しまいました。毎時間毎時間,基礎訓練の繰り返しだけだったからです。

きれいな音が出るのならばまだしも,ルネサンスフルートというのは吹き口が非常に小さいので吹き口に正確に口からの息が当たらないと,うんともすんとも言ってくれません。いくら吹いても風の音だけ・・・という情けない状態が続くと,本当にイヤになるものです。

しばらくは先生の教室に通うのがイヤでイヤで,「埼京線が事故で教室に行けない」ってならないかなぁ・・・などと,子供のようなことを考えていたこともありました。

それがあるときにがらっと変わりました。

音が出るようになったことも理由の一つですが,先生の言葉が変わったことが大きかったと思います。

それまでは教室に行くと,先生の最初の言葉は,

「じゃ,この練習をしましょう」

とか,

「今日はこの楽譜をやりましょうね」

というものだったのですが,ある日こんな風に言われたのです。

「外山さん,今日はなにをやりたいですか?」

私はもう大人ですから,子供の練習のように基礎練習を延々と繰り返すのではなく,基礎をできるだけ早く終わらせて(音がでなければそもそも練習になりませんから・笑),自分のやりたい曲,吹きたい曲をやらせたほうがよいというのが先生の基本的なお考えだったようです。

レッスンが面白くなったのはそれからでした。

それまでは事前の練習などほんのおざなりなものだったのですが,それ以来,一回のレッスンが終わると必ずそれを何度も何度も自分で繰り返し,音程の悪いところやクロスフィンガーのとりにくいところを確認してから次のレッスンに臨むようになりました。

「次はこれを教わろう,ここを指導してもらおう」

こういう気持ちになったとき,私にとってフルートのレッスンが単に「なれ」に任せて嫌々行くものから,「問題意識をもって積極的に利用するもの」へと変わっていったのでした。

私のこの体験は,もしかしたら皆さんの今の状況に少しは役に立つかもしれません。

医進での授業が始まってから一ヶ月,私はことあるごとに,

「先生の指導に従いなさい,講師の先生の言ったとおりの勉強をしなさい」

といい続けてきました。

これはこれで正しいことなのですが,もしも皆さんがこの指示を間違って捉え,自分なりの工夫と問題意識を持たない授業態度になってしまっていたら,つまり,医進の勉強に悪い意味で

「なれて」

しまっていたら,これは問題です。

医進塾での勉強は,いわば

「空港の滑走路」

のようなものだからです。

空に飛び立つまではパイロットといえども管制塔の指示にしたがって,言われたとおりの滑走路を使い,そのラインに従って滑走をします。

でも一端空に飛び上がったら,あとはパイロットの腕で先に進むわけです。自分の力で空に飛び立つという意識を持っていないパイロットが操縦する飛行機は,たとえ滑走路が何千メートルあったとしても永久に空にに飛びたてません。

医進塾で勉強をしている皆さんが,もしも今の勉強に少しでも「なれ」(悪い意味の)を持ち始めたとしたら,どうか今の私の話を思い出し,今一歩先に進んだ勉強ができるように考え直してください。

授業に嫌々出るような毎日ではありませんか?

単に教室に行って先生の板書をノートに写してくるだけの毎日ではありませんか?

その問題を自分が「何故解けないのか」と積極的に考えていますか?

ただの惰性で受けている授業からは,積極的な学力の向上のヒントなどは得られないものです。

どうか今一度自分の生活を振り返り,

「次の授業にはこれを聞こう,ここを確認しよう」

という気持ちで毎日の授業に向き合っているかどうかを確かめてください。

そうなっていなければ,ぜひそうなるように努力の方向を考えなおしましょう。

みなさんが一人の例外もなく自分の力で空に向かって飛び立てる日が,一日も早く来ることを祈っています。





2012年5月25日金曜日

不規則動詞小テスト

先週の金曜日に『不規則動詞活用表』を私の「英語特講」を受講している生徒全員に渡しました。特に中学校、高校で習っている必須単語ばかりの活用一覧表でした。今週の授業中に確認試験をするからということで、必修課題となっておりました。

その試験を実施して先ほど採点・返却をしましたが、驚いたことに全体の三分の二の生徒が「追試」にひっかかりました。

「満点以外は全員不合格!」

という、厳しい試験でしたので、むしろ合格した三分の一のほうを褒めるべきなのかもしれません。でもたかが「中学校・高校必修不規則動詞」に過ぎません。単語の数は100前後。過去・過去分詞・現在分詞まで全部入れても300程度のものです。1週間で覚えられない筈はないし、たとえどんなに単語力のない生徒であっても、全部が新出単語というはずはありません。

これは要するに、

「練習不足」

ということに尽きます。

三分の二の生徒に対しては、

「近日中に追試!」

を申し渡しました。全員が合格するまで追試は続けます。

確かに答案の中には、×をつけるのが気の毒なくらいの単純なミスがあったことも事実です。ですがダメはダメ。入試はそれほど甘くありません。

この程度の単語が120%完璧に暗記できないようでは、平均競争率15倍~25倍の「医学部・獣医学部入試」に太刀打ちできません。

次回追試はいつやるか未定ですが、なるべく早く実施して全員に合格させてやりたいと思います。

英語の単語でこのレベルでは、数学の計算力のなさは推して知るべしというところでしょうか。こちらは数学科の先生方に今特別講座のアイデアを出して検討してもらっているところです。

ここで甘い顔はできません。はっきりと×は×、ダメはダメとして、必須知識の完全定着を目指したいと思います。


2012年5月24日木曜日

3ない言葉禁止!!

FBにこんなのが載っていました。


もともとはビジネスマン向けのものなのでしょう。
でも真ん中の「難しいからこそ仕事」を

「難しいからこそ勉強」

と言い換えれば,これはまさに医進の塾生のために書かれたようなものではないでしょうか。

そう思ってこのコピーを全員に配付しました。

メディカルテスト返却の翌日ですから気持ちに「萎え」を感じている人もいるかもしれません。これを見て少しはやる気を取り戻してくれることを期待しています。



2012年5月23日水曜日

メディカルテスト返却

第1回メディカルテストの採点答案が全員に返却されました。
みな神妙な顔で受け取っていました。

各科目の授業で徹底的な復習をしていますので,大体の得点は自分で分かっていたはずです。ですがやはり○より×の多い答案用紙を見ると落ち込むことも多いはずです。

試験答案が返却された時,しなければならないこと,してはならないことは以下の数点です。

1.「点数」に負けないこと

※一番よい点数を取った人も,自分にとって完全に満足の行く点数だったかと聞かれれば答えはNoだと思います。思わぬところで無駄に点数を落としてしまった部分があるはずです。大事なことはそれに「負けない」ことです。次回はこれより高い点を取る!と『決意』し,その決意を『計画』に落とし込み,その計画を『実行』することで本当の『自信』をつけてもらいたいのです。それが模擬試験の本当の受け方です。

2.いきなり自分の勉強の計画を変えないこと

※今日の点数が悪かったからと言って,「次回こそは!」と決意するのはよいのです。でもそれで今までの計画を全部ガラガラと変えてしまうことはお勧めできません。必ずSCの時間や個別指導の時間に担当の先生と相談してください。自分勝手な思い込みで勉強の計画を立てるほど危険なことはありません。

3.高得点の友人の勉強方法をよく見て,真似できることは真似てみること

※各自の勉強のスタイルが違うとは言え,教わっていることは同じです。範囲も同じ。出題数も同じです。それでいて片方が他方より高得点だとしたら,何かそこには決定的な勉強法の違いがあるはずです。それをよく見ましょう。そして自分にもそれが出来そうなら堂々とまねしてみればよいのです。よく見るだけでは分からないこともあるでしょう。その時にはダイレクトに聞いてみるのが良いのです。医進塾には自分の勉強のやり方で効果があると思ったものを友人から隠すような人はいません。堂々とやりましょう(笑)。

こんな風に試験を活用してもらうことが一番大切です。

まだまだ勉強は始まったばかりです。この一年でメディカルが6回,全国模試が5回,それ以外に合宿や季節講習でいやというほど試験演習が課せられます。

毎回冷静に試験結果を分析し,弱点を一つずつ克服してゆくことが自然と来年の合格につながってゆきます。

負けないでもらいたいと思います。

おせんべい(笑)

いつもこの時期になると英語科主任のH先生から塾生のために「おせんべい」が一缶プレゼントされます。

先生が懇意にされている栃木の老舗から送ってもらっているものなのだそうです。


なんとなく缶のまま出すのは気が引けたのですが,何せ量が半端ではないので(笑)そのままいつもの場所におきました。

甘いもの系のお菓子はいろいろな方から「生徒さんへ」ということでいただくことが多いのです。でも「おせんべい」はめったになく,塾生は大喜びでした。

昨年は三日でなくなってしまったことを覚えています。

今年はどうかというと・・・,


一日でこんな感じです・・・(笑)。

今年の塾生のほうが食欲は旺盛なのでしょうか(笑)。

もちろんこれだけでお腹を一杯にしている生徒はいないと思います。
まぁ私にも覚えがありますが,この年頃の子は,とにかくお腹が空くのですよね。

おせんべいで気分を変えて,勉強に打ち込んでくれれば嬉しいのですが・・・。

というところで,今日はメディカルテストの返却です。





2012年5月22日火曜日

青春の詩


私のあまりすきでない言葉に「anti-aging」があります。もとは単に「老化防止」という意味だったに過ぎないこの言葉が、最近「老齢に見せないような技法」を表すようになっているからです。

生きている限り人は老います。人間に与えられた身体が有限のものである以上これは避けられません。だとしたら私たちに必要なことはその肉体を無理に「若く見せる」ことではなく、身体的・物質的な老齢化を超えた精神的な「若さ」を常に保とうとすることではないでしょうか。

しかもその「若さ」は、年齢的に若年であったときのあの「無知・無恥・厚顔」を是とするような「若さ」ではなく、人生というものに対する本質的な立場としての「若さ」でなければならないはずです。

このブログの記事はFaceBookと連動していて、そちらにも反映されます。FBで再会したはるか昔(40年前です!)の友人の言葉で、ふと以下のこの詩を思い出しました。

英文とは細かいところで違っていますが、どちらも名文だと思います。

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青春の詩      サミュエル・ウルマン

 

青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。

優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、

安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。

年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。

歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。

苦悶や、狐疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も

長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。

年は七十であろうと、十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。

曰く驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、その輝きにも似たる

事物や思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、小児の如く

求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。

  人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる。

  人は自信と共に若く 失望と共に老ゆる。

  希望ある限り若く  失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして

偉力の霊感を受ける限り人の若さは失われない。

これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、

皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至れば、この時にこそ

人は全くに老いて神の憐れみを乞うる他はなくなる。


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 YOUTH Samuel Ullman


Youth is not a time of life; it is a state of

Mind; it is not a matter of rosy cheeks, red

Lips and supple knees; it is a matter of the

Will, a quality of the imagination , a vigor of

The emotions; it is the freshness of the deep

Springs of life.

 

Youth means a temperamental predominance of

Courage over timidity of the appetite, for

Adventure over the love of ease. This often

Exists in a man of sixty more than a boy of

Twenty. Nobody grows old merely by a number

Of years. We grow old by deserting our ideals.

 

Years may wrinkle the skin, but to give up

Enthusiasm wrinkles the soul. Worry, fear,

Self-distrust bows the heart and turns the spirit

Back to dust.

 

Whether sixty or sixteen, there is in every

Human being’s heart the lure of wonder, the

Unfailing child-like appetite of what’s next,

And the joy of the game of living. In the

Center of your heart and my heart there is a

Wireless station; so long as it receives messages

Of beauty, hope, cheer, courage and power

From men and from the Infinite, so long are

You young.

 

When the aerials are down, and your spirit is

Covered with snows of cynicism and the ice

Of pessimism, then you are grown old, event at

Twenty, but as long as your aerials are up, to

Catch the waves of optimism; there is hope you

May die young at eighty.

授業評価結果

少し遅くなりましたが、先日実施した「授業評価」の結果をご報告いたします。

授業の評価基準は5段階です。

5:非常に満足している。
4:満足している。
3:どちらとも言えない。
2:不満である。
1:非常に不満である。

受講中の各授業について塾生一人ひとりに評価してもらったものをこちらで「各講師別(科目別)」「各塾生別」「総合平均」のそれぞれに算出します。以下が結果です。

1.講師別評価 :4.0~4.9

※昨年度が4.0~4.7でしたので、0.2ポイント上昇していることになり、うれしく思います。特に授業へのクレームなどはなく、板書の仕方への工夫(色分けなど)を求めるものだけでした。

2.各塾生別 :4.2~4.8

※中には全て5点評価という塾生もおり、安心すると共にこれで慢心してはいけないと改めて思った次第です。

3.総合平均 : 4.5

※昨年度が4.3でしたので0.2ポイントの上昇となります。各講師それぞれの努力が塾生一人ひとりに認められているということでもあると思います。

授業に大きな不満がないにも関わらず、メディカルテストの点数が今一歩振るわず、それが私たちにとっての悩みの種となってきています。

各教科別の会議を開催し、先生方の知恵を絞って何とか点数を取らせる(理解と定着を確実にする)ような指導を、これからも継続してゆくようにしたいと思います。




2012年5月21日月曜日

医進12時間割掲載

左側の「医進12時間割」のページに,今年度の授業スケジュールを掲載しました。現在の授業がどう動いていて,塾生がどのような授業を受けているかは,時間割を見ていただければ大体把握できるようになっています。

授業などについてご質問がありましたら,いつでも医進事務室(03-3205-4308)までご連絡ください。

メディカルテスト第1回成績上位者発表

5月14日実施のメディカルテスト第1回の成績算定が終わりました。上位者は「塾生専用ページ」に掲載してあります。

毎回のことですが「数学」が「キモ」のようですね。

この試験の結果をもとに数学の授業形態も変わってゆくと思います。上位得点の人も,振るわなかった人も,まず第一にしなければならないのは,

「徹底的な復習」

これに尽きます。

頑張りましょう。

少し遅れますが,塾生の成績は出欠状況とともに保護者の皆さまに郵送されます。今しばらくお待ちください。


金環日蝕

まことに不思議な現象から一週間が始まりました(笑)。

頭では理解できていても、現実感がありません。以前書いたことがあるように覚えていますが、この太陽系は模型で考えてみると、400メートルトラックの真ん中にりんご一個大の太陽があって、その数十メートル先に米粒ほどの惑星が順に連なっているだけの、スカスカな空間なのです。

その空間の中で、こともあろうにそのりんご大の太陽と、米粒の何分の一かにしかあたらない地球との間に、これまたその地球の数十分の一にしかならない月が入り込み、その結果として太陽が中心部分を隠されるというのですから、まことに飛んでもない現象だと私には思えてなりません。

マンションの屋上に家族揃って上がって、他のご家庭の方と一緒にその不可思議な現象を見てきました。


自分では写真を撮れなかったので、友人のU野さんが撮ったものを借用しました。



2012年5月19日土曜日

季節の影響

今日のHRで話したことです。

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今朝は雲ひとつない晴天でした。昨日の急な嵐が嘘のようですね。

このような天気の良い日は、気持ちも身体も浮き浮きします。英語でいうとOutgoingとかOutboundという言い方になります。

人も生き物である以上、外気の影響、天気・天候の影響からは逃れられません。日本は四季がある分、その影響も複雑です。

哲学者の和辻哲郎が『風土』という本の中で、気候や風土がその国、地方の思想的な体系にどのような影響を及ぼしているかを分析・考察しています。和辻ほどの思想家が分析するに値するほどの影響を、風土・天候が人間に大きな影響を与えるものだということもいえるでしょう。

この時期は暑からず、寒からず、勉強に一番身が入りやすい時期でもあります。医進に入学後1ヶ月が過ぎ、メディカルテストも一回受け、なんとなく自分の勉強が一つの「かたち」になってくるころではないでしょうか。

だからこそ、ということでもないのですが、この時期の『悪い』影響は受けないようにしなければなりません。

このすばらしい季節に「悪い影響」というと違和感があるかもしれませんね。でもこれだけは覚えておいてもらいたいことなのです。

この時期に立てた計画は、大体終わらせることができないものだ、ということです。

どうしてもこの「いけいけドンドン」の季節に立てる計画は、自分の現実の姿を見ていない

「思い込みと過大な期待」

が主になり勝ちだからです。

いま、この季節だからこそ、

「足が地についた」

勉強をしなければなりません。

「実行可能」

な計画を立てて、着実にそれをこなすという生活をしなければならないのです。

よく言いますが、

「心は熱く、頭はクールに」

ということですね。

思い込みや期待だけで勉強の計画を立てていないか、実行できるはずもない勉強の量を自分に課していないか、その辺をもう一度見直して、

「着実に・確実に」

前に進みましょう。

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基礎力ということ

週に1コマだけですが、金曜日の3時限目に「英語特別講座」を受け持っています。中学校から高校初級の基礎文法・語法を「英作文」という形で総復習しようというクラスです。

「基礎クラス」と銘打ってはいますが、内容と受講生の理解度に応じて、かなり高度なレベルにまで話が及ぶことがあります。前回のNexusについての話などはそれに当たります。

英作文という形で「板書⇒添削⇒暗記⇒確認テスト」を繰り返しているうちに、そもそも「基礎力」とはなんだろうという疑問が受講生の頭にふと浮かぶことがあるようです。

これはとてもよい傾向と現象なのであって、こういう点に配慮しながら自分の勉強を組み立てられることが「問題意識」を持った勉強というものだと思います。

答えを言ってしまえば、英語における「基礎力」とは、

1.1500語程度の名詞を中心とした単語の知識


2.100語程度の不規則動詞活用


3.合計10項目程度の文法・構文・公式の知識

の三つに過ぎません。

「そんなバカな・・・!」

という人もいると思いますが、事実は事実なのです。

中でも2の「不規則動詞活用」は『絶対!』です。これが頭に入っていないことには、全ての知識の活用があいまいになってしまうからです。

この3項目を徹底して身につけるためには、概念的な説明よりも練習を繰り返してそのまま頭に入れてしまうことのほうがよいのです。こと、基礎力に関しては「練習量が全てを決める!」からです。

「自分には基礎力がないから」

と言って嘆く人もいますが、それは単に、

「必要な練習・繰り返し訓練」

をしていないだけのことで、その受講生の能力とはまったく関係がありません。

そんなわけで(笑)、昨日の金曜日3時限の授業では、「不規則動詞変化一覧表」を全員に配付し、来週までの完全暗記を義務付けました。

高々100語程度の動詞の不規則変化表です。覚えられない訳がありません。高校時代に一応の勉強をしてきた人であれば、ほとんど(90%以上)頭に入っているはずです。新しく覚える単語はそれほど多くないでしょう。

来週の確認テストは

「満点以外、全て『追試』」

となります。全員が合格するまで追試をし続けますが、できれば最初から

「全員合格!」

となってもらいたいものだと切に願います。




2012年5月17日木曜日

休暇

三日ほどお休みをいただきました。
連休中も仕事が入っていたので、ほんとうに久しぶりのお休みでした。

その間、塾のほうは主任の先生方と室長さんにお任せでした。
特に問題が起きたとも連絡がなかったので、変わらずに全員勉強に励んでくれていたことと思います。

気になる生徒が数名おりますので、明日塾に戻り次第、呼んで話を聞いてみることにしましょう。


2012年5月14日月曜日

記事の訂正(・・;)

先ほどの記事を見た私の教え子の一人から、こんな「訂正」がきました(笑)。

『破魔矢(破魔矢寿製作所) → 縁起物の矢 が気になってググったら、どうも「破魔矢奉製所」が正しいようです http://gogen-allguide.com/ha/hamaya.html

私も最初見た時に「何て読むんだろう」と思ったのですが、面倒だったのでほったらかしにしておいたものです。わからないことはちゃんと調べるべきですね(#^.^#)。

S藤J子さん、ありがとうございました!!

こんな記事が・・・(笑)

試験の日は生徒だけでなく、こちらも気を使います。万が一問題のミスなどあると塾生がかわいそうですので、試験の日は出題の先生方にはダイレクトに連絡がつく場所にいてもらうようにしています。幸い今日は出題のミス等は全くありませんでした。

試験が終わってこちらもほっとしていると、こんな記事が送られてきました。

NHKのニュースなどで「言ってはいけない」商品名一覧(言い換え一覧)なのだそうです。嘘か本当かはわかりませんが、でもまぁ、ありそうなことではありますね(笑)。

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ファミコン(任天堂) → 家庭用ゲーム機

シャーペン・シャープペンシル(シャープ) → メカニカルペンシル

ポリバケツ(積水化学) → プラスチックバケツ

タバスコ(キルへニー&オーバーシーズ) → ペッパーソース

ゴールデンウィーク(映画業界) → 大型連休

テトラポッド(日本テトラポッド) → 消波ブロック

ボンド・セメダイン → 接着剤

破魔矢(破魔矢寿製作所) → 縁起物の矢

マジック(内田洋行) → フェルトペン

ジェットスキー(川崎重工) → 水上バイク

ウォッシュレット(TOTO) → 温水洗浄便座

セロテープ(ニチバン) → 粘着テープ

ドライアイス(ドライアイス) → 固体炭酸

万歩計(山佐時計) → 歩数計

ピアニカ(東海楽器) → けん盤ハーモニカ

シーチキン(はごろも) → マグロの油漬け缶詰

オセロ(ツクダ) → リバーシ

テフロン加工(デュボン) → フッ素樹脂加工

エレクトーン(ヤマハ) → 電子オルガン

サランラップ(旭化成) → 食品包装ラップ/ポリラップ

クレパス(サクラクレパス) → パステルクレヨン

ジープ(ダイムラー・クライスラー) → オフロード4WD車

宅急便(ヤマト運輸) → 宅配便

味の素(味の素) → 化学調味料/うまみ調味料

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でも、ドライアイスを「固体炭酸」、オセロを「リバーシ」と言い換えられたら、わかる記事もわからなくなるような気がしませんか?(笑)

それに・・・「リバーシ」って、別のゲームだったような気が・・・(笑)。

こういうものを一生懸命考えている人もNHKにはいるのでしょうね。「お気の毒さま」といいたくなります。



メディカルテスト終了

先ほど本日のメディカルテストが終了しました。早い科目は今日から、遅くとも今週末までには採点が終わり、事務室に変換されます。塾生の手元に戻るのは来週の最初からということになります。

試験問題の解説は明日から順次行われる予定です。総合解説だけで終わる科目もありますし、たとえば「数学」のように80分×2コマを使って徹底的に復習解説をする科目もあります。

必要に応じて別途課題が課される科目もあると思います。

医進塾入学から一ヶ月、ここできちんと自分の力を「得点」という形で見てみることはとても大事なことです。

教室や食堂で今日のテストの情報交換をしている生徒がたくさんいました。こんな風に「試験から逃げるのではなく、試験を追いかける」勉強をしてくれたら、こんなにうれしいことはありません。

17時から数学のSCです。おそらくたくさんの質問が寄せられることでしょう。担当の先生方が二人、今から手ぐすね引いて待機しています(笑)。


メディカルテスト第1回

今日は1時限目から「メディカルテスト第1回」が実施されています。

1時限目は「英語」です。最初の試験ということもあり,みな緊張は隠せないようです。これから「数学」,「理科選択」(生物・化学・物理),「小論文」と続き,終了予定は16時15分となっています。






試験1科目が終わると直ぐに「模範解答例」が配付されます。塾生は最後の試験終了直後から本格的な復習に入り,今日中に復習を終わらせます。

今日のSCの時間にはもう質問ができます。わからない部分(質問は圧倒的に数学が多いのですが)の確認に使ってもらうためです。

明日以降の授業で問題の詳しい解説がされます。自分の理解のどこに穴があるのかを正確に知ることが今回の試験の大きな目標です。

最後まで頑張ってもらいたいと思います。


2012年5月12日土曜日

私は出来る!

今朝のHRでいつものお話をしました。

もう何度も聞いている人もいると思います。「またかぁ」と思った人も多いかもしれません。でも私は何度でも何度でも同じ話しを繰り返したいのです。それが「真実」であり「事実」だからです。

いつもどおりのプリントを配りました。

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「私はできる」

負けそうだなと思うと
あなたは負ける
失敗しそうだなと思うと
あなたは失敗する

もうダメかなと思うと
そこからダメになる

やれると思う心のどこかに
無理かもしれないと思う心があると
次から次に無理がでてくる

全ては人のこころが決めるのだ
もしあなたがそう願うなら
あなたはその通りの人になる

成功している人を見てみなさい
最後まで成功を願い続けた人だけが
成功しているではないか

さあ出発だ
強い人が勝つとはかぎらない
すばしっこい人がかつとは限らない

私はできる
そう思える人が
結局勝つのだ

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コミュニケーションプログラム(C/P)本格開始

土曜日の午後は「コミュニケーションプログラム(C/P)」が置かれています。C/Pはただの面接練習ではありません。自分の伝えねばならないことを,相手を良く見て(場合によっては質問という形式で引き込んで),伝達してゆく練習です。

今日は実質的な第一回(前回は総論)でした。塾生各自が自分の問題点を自分なりに調べそれを皆の前で発表します。

中学校や高校の「研究発表」ではありませんから,調べてきたことを一方的に相手に向かってしゃべってもダメです。自分の調べてきた内容を,どうすれば相手に聞いてもらえるのかを考えなければなりません。

そのために一番大切なことは,

相手の利益になる

ことを話すことです。ではどうすれば相手に「(この話しをきくことは)利益になる」と思ってもらえるのでしょう。

自分の問題点を,相手の問題点に重ねることです。

聞いている人の問題点を,自分の問題点の中に吸収する,と言い換えてもかまいません。

今日の最初は

『院内感染』

のレポートプレゼンでした。この場合も,単に「院内感染は大きな問題です」と言っても観客は聞いてくれません。

まず初めに,

皆さんは何のために病院に行くのですか?自分では治せない病気を治してもらいにですよね

と相手に「同期」します。次に,

病気を治してもらいに病院にいって,そこで病気をうつされたら,何のために病院に行ったかわかないことになるんじゃないでしょうか?

と,問題点を指摘し,その後,

実際に日本ではこういうことが頻繁に起こっています

と問題点を提示し,

これを『院内感染』と言います。今日はこのお話をさせてください

とまとめてイントロダクションをクローズするのです。

当然この後には『院内感染』の具体的な例が続くとよいでしょう。

これは一例に過ぎません。このような形で自分の言わねばならないことを相手との同期作用を継続しながら続け,最終的にどこまで言えばいいのかを判断してゆくのです。

ここまででよく理解していただいていると思います。C/Pは決して「口先三寸のごまかし」を訓練する場ではありません。全く逆です。本質的な研究と思索・施策が裏にあり,それをどのように相手にそのまま伝えるかが一番大事な点なのです。

「この人の言うことを聞くことは自分にとって利益になるのだ」

と思わせること,それは全ての場合に通用するコミュニケーションの本質だと私は考えています。

そんなことを,毎週C/Pの授業では繰り返しています。


2012年5月11日金曜日

英語特講

金曜日の3限目は、私とH田主任が担当する『英語特講』です。

この時間は、主として中学校からの英文法の基礎を『英作文』の形で総復習しようというのが目的です。

基礎力の定着が大事だということは誰でも理解していると思います。ですがいまさら基礎の英文法問題集を買ってきてやりだしても、大体続かないことがほとんどです。問題が易しすぎて、

「やる気がでない」

からです。

ところが同じレベルの問題であってもそれが「英作文」になると、途端に全然違ったものになります。一見非常に簡単明瞭に見えるものでも、いざ最初から英語で書くとなると、

「手も足もでない」

人が多いのです。

頭でわかっていることと、それを実際に自分の手で書くこと(しゃべること)は全く違うことだということに、塾生はこのクラスで、嫌でも気づかされることになります。

今日は『補語』を中心に授業が行われました。そもそも「補語」とは何であるのかについて簡単な概念の説明(中3~高2)を行い、その応用として第5文型の説明とNexusの説明まで進みました。

ついでに第5文型のCの部分に現在分詞と原型不定詞が来る場合の違いの本質まで解説しておきました。ここまでわかると「受験レベル」になります。

「補語」という、簡単に思える切り口で中学2年生から受験レベルまでを、

『縦割り』

で一挙に説明し切ったことになります。

おそらく彼らはこのような説明を高校で一度もされたことがないだろうと思います。ここまでやらなくても問題が解けるからです。

でも実際に英語を自分で黒板に書き、添削を受け、正しい英文を次回までに完全に頭に入れておくという作業をするためには、その段階まで理解できていなければなりません。簡単に見える英作文の問題が、

「決して簡単ではない」

ことを、彼らは身をもって知ることになるのです。

今日の確認小テストでも(最高点の20点満点はいましたが)10点以下が三分の一、最低点は2点でした。

医学部・獣医学部の英語の入試問題のレベルは、大学入試問題全体から見れば(低くはないものの)決して特別高いものではありません。

私立大学の英語学科、国際学科などの問題のほうがはるかに難しいものが出題されます。しかしそうであっても、今の彼らの成績では到底

「太刀打ちできない」

ことは明らかです。

「絶対に甘い顔はできない、徹底的に鍛えねばならない」

と改めて実感しているところです。


2012年5月10日木曜日

メディカルテスト第1回迫る。

来週月曜日14日は,一日かけて「メディカルテスト第1回」が実施される予定です。

医進塾のメディカルテストは,その難度の高さもさることながら,特に年度後半以降に出題された問題が,実際の入試にもよく出るということでいろいろなところから高い評価をいただいています。

出題する先生方がみな医学部・獣医学部受験生の指導を永年にわたって担当されてきた賜物だろうと思います。

一般の大学とは違い,医学部・獣医学部は大学の数が限定されています。総数が限定されているということは,出題者の数もおのずから限定されているということにつながります(もちろん途中での交代はあるでしょうが)。一人(あるいは少数の)人間で作っている入試問題には,どうしてもそれなりの「くせ」が生じるもので,医進の先生方はそこをきちんと弁えているということなのです。

「出題傾向が突然変わったらどうするのですか」

と聞く塾生もおります。

「傾向が変わったら逆に喜んでよいと思います。それは貴方だけでなく受験生全員にいえることだからです。そういうときこそ,普段の勉強の真価が発揮されるのです」

と説明をすると,大体納得してくれるようですね。

今回は第1回ということもあり,私たちが知りたいのは応用力だけでなくその前の段階,つまり「教えたことがどの程度理解できているか」ということです。試験範囲として「既習項目から50%,応用問題を50%」で出題がされているからです。

4月16日に新学期が始まってから,ほぼ一ヶ月。この間に教えた内容は,高校であれば一回の定期考査の範囲を超えていると思います。復習をしっかりしておかなければ間に合いません。それができているかどうかが問われているということなのです。

問題意識も持たず,ただ漫然と授業を受けてきただけでは,得点には結びつきません。後から詳しい解説を聞いて,

「なんだ,こんなに簡単に解けたはずだったのか」

と悔しがっても後の祭りです。

第1回の試験のほぼ半分が既習事項であるならば,最低でも50点はとれずはずです。50点以下の場合,その人の勉強の方法になにか致命的なミスがあるのかもしれません。

そんなことを確認する意味でも,第1回のメディカルテストは大変に貴重なチャンスです。しっかりとした目標と計画を持って受けてもらいたいと思います。


2012年5月8日火曜日

今日の医進塾

第4週が始まり,授業も順調に進んでいます。パーフェクトコースの塾生はそろそろ個別指導が入り,そちらの課題なども出されるようになっておりますので,かなり大変になってきているようです。

個別指導は塾生の時間割に合わせて,空いている時間,翌日の予習などが大変でないような曜日を,担当講師と塾生が相談して決めることになっています。

最初から週3回とか4回の個別指導はお勧めしていません(特別な場合は別です)。今までやってきた自分の勉強の計画とやり方に合わせて,なるべく無理のないような形での導入を考えます。

集団授業がちょっと難しいからと言って,すぐに「個別指導でお願いします」というのは感心しません。質問の時間は十分に保証されていますので,まずはそれらを使って,

「自分の力でやってみる」

ことから始めなければ,本当の学力はつかないものです。

その上で,どうしても分からない場合,自分の理解が大事なところで混乱している場合,個別指導での対応ということになってきます。

そろろそ医進の先生方も塾生の顔と名前が完全に一致しだしています。それに伴って個々の学力もだんだんと明確になりだしました。

来週月曜日,14日には『第1回メディカルテスト』が予定されています。今週の授業はそれに集中したものになります。既習事項が50%出題される試験です。授業への集中度がそのままメディカルテストの結果に反映されてきます。

その意味でも,特に今週は授業を大事にしてもらいたいと思います。


2012年5月7日月曜日

スーパームーン

神秘的だな・・・と思うと同時に、あそこにも人間は行ったのだと改めて思いました。個人的に行きたいとは思わないけれど・・・。

あそこにああいうものが

「ある」

というだけで、私は自然の大きさ、奥深さを実感します。




連休を終えて

長距離バスの事故、スーパームーン、竜巻・・・と、いろいろなことがあった連休でした。特にバスの事故で被害にあわれた方、ご家族の皆様、竜巻の被害に巻き込まれた方には心からお悔やみを申し上げます。

医進塾への連休明け登校状況は全く問題ないようで、一応安心しました。

遅刻が若干名いましたが、以前からわかっている理由で、本人の不注意による遅れは1名のみです。前回書いたように次第に早朝一斉学習が定着してきているようです。

連休中、南千住の実家に夫婦で遊びに行きました。マンションの17階なので風当たりが強く、昼過ぎに突風のような大風と、なんと「雹」が降ってきたのには驚きました。それが通り過ぎた後は快晴で、きれいな夕日が見られたので、それは良いのですが、昨日の天気は「晴れ⇒曇り⇒突風⇒雹⇒快晴」という、なんともいえずすさまじい一日ではありました。

実家でなんとなく見ていたテレビで、「記憶障害を持つピアニスト」という番組を見ました。佐藤香織さんという方の特集番組でした。

その番組によると、佐藤香織さんは11歳の時に交通事故にあい、その後遺症として「記憶障害」を持つようになってしまったのだそうです。幼い頃からピアノが好きで将来はプロのピアニストになるという夢があった彼女にとって、「暗譜ができない」ことは半ば致命的でもあることです。

番組では香織さんがそのハンディを努力と周囲の方の励ましで乗り越えてゆく様が描かれていました。

その中で私が一番心打たれたのは、最後の発表会(プロになるための審査会も兼ねており、聴衆に聴かせるというよりも審査員の先生方に聞いていただくというもの)での演奏シーンでした。

10分以上にも亙る曲を暗譜で弾かなければならない、それは普通の人には普通の練習でできることかもしれない、でも自分には人の三倍、四倍の練習が必要だ、そう思ってくじけそうになった時、まさにそのときに香織さんの先生の言葉が彼女を力づけます。

人の三倍かかるなら、三倍練習すればよい、四倍かかるのなら四倍練習すればよい

香織さんはその言葉をかみ締めるようにピアノに向かうのでした。結果として香織さんは、入賞は逃したものの、見事に10分以上かかる難局を弾きこなします。終わったときの香織さんとお母さん、それにピアノの先生の晴れ晴れとした表情が大変に印象的でした。

先ほどの言葉をテレビで聞いたとき、私は中学時代に聞いたある手品師の言葉を瞬間的に思い出しました。

「手品師」と書きましたが本職は東京のある私立中高の校長先生でした。たまたま私の中学校の校長先生と友達で、私たちに講演をしにきてくれたのでした。

講演の内容で覚えていることは「人と同じことを、人の倍の手間隙をかけてすることの大事さ」でしたが、それ以外に次のように言われたことをはっきりと覚えています。

講演の最後に私たち全員の前で、今思い出しても見事な「手品」の技を見せてくれた、その後の言葉です。

「今皆さんの前でマジックを一つ披露しました。驚いた人もいると思います。でも私は最初から上手だったわけではないのです。むしろ子供のころはぶきっちょで周りの笑いものでした。

その私が、ある時プロのマジシャンの技を見て自分もやりたいと思ったのです。生来のぶきっちょが災いしてか、練習しても練習しても出来ませんでした。一つのマジックを覚えるのに人の3倍も4倍も時間がかかります。しかも完璧ではない。

情けなくて、情けなくて・・・。そのとき私にマジックを教えてくれた先生が私に言いました。

『どれだけたくさんのマジックを覚えるかが問題ではない。たくさん覚えても雑ならば観客からバカにされる。少なくてもよいから完璧をめざしなさい。一つ覚えるのに人の3倍かかるなら練習を3倍やればよいではないか。4倍かかるのなら4倍やればいい。人と比べるのではなく自分で納得できることが大事なのだ。人の4倍かかるということは、人の4倍練習すれば人と同じことができるということではないか、何を悲しむ必要がある!』

それが私の一生を決めたのです」

「人の三倍かかるなら、三倍練習すればよい、四倍かかるのなら四倍練習すればよい」という全く同じ言葉を、私は40数年ぶりに聞いたのでした。

佐藤香織さんの場合も、その校長先生の場合も、共通していることは「自分の運命に負けない」ということです。

自分に降りかかった出来事や自分の意思ではどうすることもできない宿命から逃げない、真正面からぶつかり乗り越えること、そのことの大事さを私は改めて実感することができたのでした。






2012年5月2日水曜日

早朝学習の定着

新学期が始まり、三週間目の中ごろともなると、「早朝学習」が定着してきます。今朝も8時半、45分の二回、自習室での学習状況をチェックしましたが、自席で勉強に熱心に取り組んでいる人がほとんどでした。

「ほとんど」と書いたのは、中には自席に座って朝から居眠りをしている人や、自分の席に座っていることは間違いないのですが携帯電話やI-Phone,スマートフォンをしきりにいじっている人が数名いたからです。

寝ている人は起こしますし、勉強以外のことをしている人には注意を与えます。でもこれは以前にも書いたことがあるように、

「情けない」

ことです。

こんな注意を受けるために医進塾での勉強のチャンスを与えてもらっているわけではないからです。

熱心に勉強に取り組んでいる人は、大体8時前から自分の席で勉強を始めます。8時半からの勉強だけの人と8時前から勉強に取り組む人の「差」は、たかだか30分に過ぎません。

ですがこの30分の差が一ヶ月続いたらどうなるか、二ヶ月続いたらどうなのか、考えただけでわかることです。

この『差』の怖いところは、

「気がついた時にはもう取り返しがつかない」

このことです。

後からどんなに悔やんでも、失った時間は取り返せません。だからこそ、

『言われる前に気づいて欲しい!』

と思います。

朝の時間帯の大事さと、それを失うことの恐ろしさ、この二つをいろいろな機会に話し、塾生全員に納得し実行してもらうことが、これからの私たちの課題です。

有り余るほどの時間はないのです。

時間に追われるのではなく、

「時間を追いかける」

生活のパターンを作ること、本当の「余裕」はここからしか出てきません。それさえわかってくれれば、あとは全て要所要所の注意だけで

『自動的』

に進むものなのです。

2012年5月1日火曜日

加算法で過ごす。

受験勉強の期間は,

「常にだれかから評価され続けている期間]

と言ってもよいでしょう。

別に私たち教職員が塾生の「人事考課表」をもっていつも見張っているということではありません(笑)。

自分の学力,学習結果が定期的に「得点」という数値で表されるということなのですが,その得点にはその塾生のそれまでの学習行動の全てがかかっているということもあり,

「常に誰かに見られている」

という気持ちになりやすいということだと思います。

このような生活をしているとつい陥りがちになるのが,自分の生活全体を

「減点法」

で見がちになるということなのです。減点法とは,

「今日はあれもできなかった,これも中途半端だった,あの問題集にも手を付けられなかった,あの参考書も読めなかった・・・」

という見方で常に自分と自分の生活を見ることを言います。

これが結果への反省と将来への努力につながってゆくのならば文句ないのですが,大体のところそうはならず,

「だから自分はダメなやつだ」

というような,極端な

「自己否定」

につながってしまうことが殆どなのです。

「そうではない!」

と私は塾生に言わねばなりません。

「授業が全部分からなかったわけではないだろう,分かった部分もあったろう,先生方の説明が100%理解できなかったわけはない,分かった部分だってあったはずだ,学習予定と計画には届かなかったかもしれないが,できた問題もあるはずだろう,何よりも君は今日一日,きちんと医進塾で勉強ができたじゃないか,それを積み重ねてゆけばよい。悪い点を見つければ山ほどある,だが良い点を見つければ,それもまた山ほどあるのだ,悪い点だけ見てよい点をみないのは,自分の人生に対する冒涜ではないか」

こんなことを,私はいつも塾生に言っています。

良い点を見つめて,今日一日勉強に打ち込めたことに感謝しつつ,悪かった点は一つずつ乗り越えてゆくような,そんな,

「なんでもない,ごくありふれた日常」

が,最終的に「合格!」へとストレートに結びついてゆくような生徒の例を,私はこれまで数限りなく見てきました。

毎日100点はとれないかもしれない,でも80点の生活を365日続けることのほうが,今日は100点,明日は0点の生活を続けるより,ずっと落ち着けるし,落ち着いた生活をすることが充実した生活をすることにつながるし,それが結果として成績の向上にも,その結果としての「合格!」にも結びついてゆく,一番の

「近道」

なのだと思うのです。

「減点法は止めよう,加点法で生きよう!」

改めてそういいたいと思います。






登校状況

今日から5月。外の風の香りも初夏のものとなってきました。

医進12の塾生を見ていて,特に昨年の医進11と違っているなぁと思うことがあります。その一つは例年になく,

「遅刻が少ない」

ということです。これはとてもよいことだと思います。当初何度か遅刻が続き心配した人も,先週後半あたりからは朝の8時前後にはきちんと登校し,早朝学習に励んでくれています。

9時からのイントロテストが本格化してきたからという理由もあるのでしょうが,それでも自分の生活のパターンを自分で直してゆくことは,言うのは簡単ですが実行はなかなか難しいものです。

「遅刻ぎりぎりが多いから気をつけよう!」
「早朝学習を大事にしよう!」

この二つを新学期が始まってからずっと言い続けてきた効果が少しは上がってきたのでしょうし,またそれにも増して塾生一人ひとりが自分の勉強の姿勢を

「自分で正そう」

としているとしたら,それに勝るものはありません。

これから来年の2月,3月まで勉強が続きます。朝がダメな日はその後のリカバーは至難の業で,朝がうまく行くとその後がダメであっても翌日につながってゆくものなのです。

登校状況は「塾生専用ページ」にリアルタイムで載せてあります。保護者の皆様にはパスワードを塾生経由でお伝えしてありますので,お時間のあるときにでもぜひご覧いただきたいと思います。