2011年11月30日水曜日

11月最後の青空

今日で11月が終わりました。

この時期にしては暖かい外気温でした。

なんとなく外に出てみたところ、非常にきれいな青空が見えました。

都心ですので「抜けるような」青空というわけにはなかなか行きませんが、ほとんど雲ひとつ見えない空にしばらく見とれました。

12月がどの程度寒くなるかは分かりませんが、明日は予報では一桁台の温度になるとのことです。寒さに負けず、全員が元気に登校してくれることを祈りたいと思います。




第2回医進塾映画会

メディカルテストは16時10分に滞りなく終了しました。

「一応は出来たと思います」

という反応の人もいれば、浮かぬ顔で、

「失敗しました。十分に復習しなければ・・・」

とうつむく人もいました。

終わってしまった試験についていくら後悔しても何もなりません。「後悔」ではなく「前向きの積極的な反省」もあってよいと思います。

テスト後の短い時間ですが、16時30分から17時15分まで、医進塾映画会第2回を開催しました。今回は『プロジェクトX:旭山動物園の奇跡、閉園からの復活:ペンギン翔ぶ』を見ました。

北の果ての動物園として一時は脚光を浴びたものの、さまざまな理由で閉園。それを見事に日本一の動物園へと復活させた、動物園獣医師と職員の皆さんの物語です。

最初は二三人しか集まらなかったので、

「忘れているのかな」

と思ったら、始まってから二三分で10名近くの生徒が集合して、映画を楽しんでくれておりました。

12月のどこかで、今度は医学部コース生を対象とした動画を企画したいと考えています。






メディカルテストが始まりました。

今日は一日かけてメディカルテストが実施されます。

体調不良での欠席が3名。欠席者には後日Take-outで受けてもらうことになります。
今日の試験は、

「必ず今日中に復習してください!」

と全員に試験開始前に注意を与えました。
一度やった試験は、自分なりに出来不出来がある程度は理解できていますので、いまさら・・・という気持ちになりやすく、それはそれで理解できることです。

でもそのまま放っておくだけでは、せっかくの試験がもったいないのです。詳しい解説は明日、明後日の補講の時間で行われますが、その前に、たとえば数学ならば、

「計算ミスや解答方針のミスはなかったか」

英語ならば、

「単語や熟語で知らないものはどの程度あったか」

などを、きちんと見直しておくことが大変に大切なことなのです。

いつもと変わらないアングルですが、試験中の画像です。でもこのアングルで試験の画像を撮るのも、あと1回(1月実施のメディカル6回)のみになってしまいました。









2011年11月29日火曜日

明日はメディカルテスト第5回です。

明日のメディカルテスト第5回が終わると、12月。今年もいよいよ最後の月となります。

来週からの「冬期講習」前に、総演習とでも言うべきメディカルテストで勉強を締めくくることには、大きな意味があるように思います。

まず第一に、この試験が特に2学期に入ってからの「演習期間」で扱った問題の「総復習」にあたるということです。

難しい問題もありますが、決して2学期に扱った範囲を大きく逸脱した問題は、

「出ない」

ということです。

ですので、明日、試験が配られてそれを見た瞬間、

「見たことも、聞いたこともない」

ということはあり得ないのです。必ずこの学期の(あるいは1学期・夏休みの)どこかで実際に解いたことのある問題であるはずです。

試験の範囲が極端に広いとは言え(全範囲ですから)、それは入試でも同じこと。そんなことにびくびくしていてはいけません。

今までに自分がやった範囲で、苦手意識を持っている問題だけでも今日のうちに見直しておくことは非常によいことです。

英語の単語だけでも、1学期から今までにやったものをもう一度見直してみましょう。生物や化学の基礎的事項(いうなれば絶対に落としてはならない基礎知識)を、寝る前に見てみるのもよいことです。

試験の前日に睡眠時間を削るような勉強はしないだろうと思いますし、してはいけません。それよりも、過去の問題を復習して、

「良いところまでは行ったのだが、最後のツメの部分で間違えた」

というような問題を、よく復習しておくことをお勧めします。

「前は間違ったけれど、今回はそうはいかないぞ」

というような積極的な意識を持つだけでも、結果は大きく違ってくるものです。

一番いけないのは(まさか、こんな人はいないと思いますが・笑)、完全に諦めて開き直ってしまうことです。

「開き直り」

は決して無作為にするものではありません。

「自分はやるだけのことはやった!」

と言える人が、

「人事を尽くして天命を待つ!」

のならば、それには大いに意味があります。

すべきこともしないで開きなおっても、結果は知れています。

これからの試験は、どんなに小さなものであっても、

「入試に直結」

していることを、くれぐれも忘れないでいてもらいたいと思います。

最近、遅刻が多いように思います。明日の試験日の朝に、

「遅刻します」

などというメールを私に送らなくてもすむように、今日のうちからしっかり時間の使い方を考えましょう。

合格第2号!

合格者第2号です!!


『日本大学生物資源学部獣医学科』に、獣医コースのSさんが見事合格しました!


おめでとうございます!!


大学から入学までに課題が課されることもあると思います。気を抜かずに、最後まできちんと勉強を重ねてください。


合格第1号に続く、第2号です⇒http://wasedazemi-ishinjuku.blogspot.com/2011/10/1.html


他の方もこれに続くよう、今の勉強に励んでください!

全国模試成績上位者掲載

10月に実施した「全国模試第5回(記述)」と11月に実施した「全国模試第6回(マーク)」の成績上位者を、『塾生専用ページ』に掲載しました。

これで校内実施の全国模試は全て終わり、あとは校内のメディカルテスト(第5回、第6回)と、冬期講習、冬期合宿時に実施の「総合復習テスト・予想問題テスト」だけになります。

The Paradoxical Commandmentsの動画

昨日アップした

The Paradoxical Commandments「逆説の十戒」を元にした動画があるようですね。

http://www.youtube.com/user/Ffantazmaa#p/u/86/6j4ntLTp3fQ

よろしければ、こちらもどうぞ。

2011年11月28日月曜日

遅くなりました・・・!

大変に遅くなりましたが、本日付で「冬期合宿申込書」その他を各ご家庭に送付させていただきました。申し込み締め切りは12月5日となっております。

AO入試、推薦入試等を受験している場合は、その発表まで申し込みを待つことはできますので、遠慮なくお申出ください。

以前のブログでお詫びしましたが、申込書の曜日が違っております(汗)。申し訳ありませんでした。

The Paradoxical Commandments「逆説の十戒」

カルカッタの聖女と呼ばれたマザーテレサにインスピレーションを与え、それが彼女の「あなたの中の最良のものを」という祈りになっていったという、その原文です。

Kent Keith博士はこの言葉を1968年の本の中に書いています。

マザーテレサの祈りとは、若干異なっていますが、本質は同じだと思います。またその違いが、それぞれの立場の違いを表していてとても興味深いものがあります。

最初に和訳、後に原文(英語)を載せます。

英語の勉強だと思って、読んでみてください(笑)。

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逆説の十か条  ケント・M・キース (大内博 訳)

1.人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
それでもなお、人を愛しなさい。

2.何か良いことをすれば、
隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。

3.成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。
それでもなお、成功しなさい。

4.今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。

5.正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。

6.最大の考えをもった最も大きな男女は、
最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。
それでもなお、大きな考えをもちなさい。

7.人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていかない。
それでもなお、弱者のために戦いなさい。

8.何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
それでもなお、築きあげなさい。

9.人が本当に助けを必要としていても、
実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
それでもなお、人を助けなさい。

10.世界のために最善を尽くしても、
その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。



The Paradoxical Commandments
by Dr. Kent M. Keith


People are illogical, unreasonable, and self-centered.
Love them anyway.

If you do good, people will accuse you of selfish ulterior motives.
Do good anyway.

If you are successful, you will win false friends and true enemies.
Succeed anyway.

The good you do today will be forgotten tomorrow.
Do good anyway.

Honesty and frankness make you vulnerable.
Be honest and frank anyway.

The biggest men and women with the biggest ideas can be shot down by the smallest men and women with the smallest minds.
Think big anyway.

People favor underdogs but follow only top dogs.
Fight for a few underdogs anyway.

What you spend years building may be destroyed overnight.
Build anyway.

People really need help but may attack you if you do help them.
Help people anyway.

Give the world the best you have and you'll get kicked in the teeth.
Give the world the best you have anyway.

何よりのプレゼント:マスクと手洗いジェル

今日も体調不良で欠席が3名、早退が2名、遅刻が3名と、健康面での心配が去らない医進塾ですが、K池A空さんのお母様から、塾生へ、マスクと手洗いジェルのプレゼントがありました。

マスクを全部で3000枚、ジェルを合計20本いただき、早速使わせていただきました。


この時期の医進塾にとっては「何よりのお心遣い」であると思います。K池さん、本当にありがとうございます。風邪等にやられないよう、十分注意させて本番の入試に向かわせたいと思います。




数学特別講座開講

今日の午前中は、「数学科特別講座」です。

『冬期講習・入試本番を前にして、通常の授業ではまとまった時間を取りづらい高校初級~中級範囲の図形の演習と、計算・方程式・不等式・数値計算等の確認・徹底を行い、講習会の成果をより高める。
また、この時期に全員を一箇所に集め集中して勉強をさせることにより、緊張感を高めラストスパートとなる講習会・合宿での学習に集中する意識付けを行う。』

という目的で行う今回の講座は、通常の授業ではなかなか扱えない「徹底基礎問題総演習」を目的としています。

問題自体は決して難しくはありませんが、逆にいうと少しでもミスをしたら、

命取り

というわけで、気が抜けないという点では前回の講座より上かもしれません。








形式はすべて「個別対応」です。前回の講座と同様、出来たものを先生のところに持参して個別にチェックをしてもらい、正解ならば次に行き、不正解ならば「やり直し」か「類題演習」が義務付けられます。

今週木曜日、金曜日にも継続して行われるこの講座で、ぜひとも「冬期講習」「冬期合宿」への弾みをつけてもらいたいと思います。

2011年11月27日日曜日

2ちゃんねるpart2

Part2です。

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一番大好きなヤツ

小学生のとき、少し足し算、引き算の計算や、会話のテンポが少し遅いA君がいた。
でも、絵が上手な子だった。
彼は、よく空の絵を描いた。
抜けるような色遣いには、子供心に驚嘆した。

担任のN先生は算数の時間、解けないと分かっているのに答えをその子に聞く。
冷や汗をかきながら、指を使って
ええと・ええと・と答えを出そうとする姿を周りの子供は笑う。
N先生は答えが出るまで、しつこく何度も言わせた。
私はN先生が大嫌いだった。

クラスもいつしか代わり、私たちが小学6年生になる前、N先生は違う学校へ転任することになったので、全校集会で先生のお別れ会をやることになった。
生徒代表でお別れの言葉を言う人が必要になった。
先生に一番世話をやかせたのだから、A君が言え、と言い出したお馬鹿さんがいた。
お別れ会で一人立たされて、どもる姿を期待したのだ。

私は、A君の言葉を忘れない。

「ぼくを、普通の子と一緒に勉強させてくれて、ありがとうございました」

A君の感謝の言葉は10分以上にも及ぶ。
水彩絵の具の色の使い方を教えてくれたこと。
放課後つきっきりでそろばんを勉強させてくれたこと。
その間、おしゃべりをする子供はいませんでした。

N先生がぶるぶる震えながら、嗚咽をくいしばる声が、体育館に響いただけでした。

今日からクリスマス・・・(笑)。

「クリスマスっていつのことだか知っている?」

と聞くと、皆、

「お前はひょっとしてバカではないのか?」

と言わんばかりの顔で

「24日のことですよ」

と堪えてくれます。

本当のクリスマスシーズンは、今日が初日なのだということを知っている人は案外多くありません。

でも本当なんですよ(笑)。

私達が普段使っているカレンダーとはまた別に、キリスト教会には教会内のカレンダーがあります。

「典礼歴」

と呼ばれているものがそれです。

それに従うと、今日が、

「待降節第1主日」(主日とは日曜日のことです)

で、これから4週間がキリストの誕生(つまりクリスマス当日)を待つ期間(待降節)だということなのです。

待降節のことを英語ではadventと言います。よくカレンダー屋サンで売っている「アドベント・カレンダー」のアドベントです。

イエス・キリストはマリア様から24日の夜半に生まれました。それをお祝いする祝日が25日です。そうするとキリストの誕生日は24日ということになりそうですが、当時の日付の数え方では、前日の日没からその翌日として数えましたので、それに従って誕生日を25日としているわけです。

それが現代の数え方に換算されて25日がクリスマス、24日がクリスマス・イブ(イブは前夜という意味です)とされるようになりました。

本来クリスマスは「赤ちゃんが生まれた日」ですから、大騒ぎのパーティなどは避けて静かに家族だけでそれを喜ぶという風潮が一般的でした(フランスやイタリアでは今でも原則はその通りです)。

では25日でクリスマスシーズンが終わりかというと、これがまた違って(笑)、こんどはイエス・キリストの誕生を時間をかけてお祝いする「降誕節」が26日から始まり、これが終わるのが2週間後(大体1月の第1か第2日曜日)に祝われる「公現祭」で、本当はここまでが「総合的クリスマスシーズン」(笑)ということなのです。

イエス・キリストの誕生を祝って東の国から三人の博士(賢者とも訳します)が贈り物を持って来ます。その三人がイエス・キリストに出会った日を公現祭としてお祝いするわけです。

※ちなみに、その三人の博士達の名前は「メルキオール」「ガスパール」「バルタザール」ということになっていますが、果たしてだれが確認したのでしょうね(笑)。

クリスマスにプレゼントを交換するという習慣は、ヨーロッパではあまり見られず、むしろ当日は家族で静かに食事をしてお祝いし、その分「公現祭」に大騒ぎする(赤ちゃんのお披露目ですから・笑)のが普通のようです。子供たちはこの日にもらうプレゼントを、約一ヶ月間、どきどきしながら待つのです。

医進塾では12月26日から「冬期合宿」が予定されています。塾生全員に、何よりも価値のある、

「合格!」

というプレゼントが届くことを、心から祈っています。

2011年11月26日土曜日

泣ける2ちゃんねる・・・。

「2チャンネル」という悪名高き巨大掲示板があります。もう日本にサーバーがなくなりどこかの国に版権を売り渡したとか乗っ取られたとか、いろいろうわさが絶えない「シロモノ」です。


確かにそこに書かれていることは(詳しくは知りませんが・笑)、箸にも棒にもかからない「ジャンク情報」が圧倒的多数のようではあります。「2ちゃんねる」に書かれたまったくの誹謗中傷のために、多大な被害を蒙った学校や企業もあると聞いています。


それでも中にはそれなりに読ませるものもあるようで、最近『泣ける2ちゃんねる』という本がでました。

2ちゃんねるに投稿された記事の中から、特に人を感動させるようなものばかりを集めて一冊にした本です。どうも「2ちゃんねる」を利用している若者中心に売れているようではあります。

中の記事には典型的な「お涙頂戴」タイプのものもありますが、本当に読む側にジンとこさせるものもあるようです。

私はもとより、これらの記事がすべて事実である(あるいは事実に基づく)と信じているわけではありません。作り話かもしれませんし、複数の話しを一つにまとめたというようなものもあるでしょう。

もしかしたら事実はまったく反対で、「こうならよいのに・・・」という「希望的観測」を投稿したようなものもあるかもしれません。

でも大事なことは、それらの記事の信憑性云々ではありません。

そうではなく、このような話を「泣ける」と思っている人たちがまだたくさんいるのだ、という「事実」だと思います。

私はその「事実」がある限り、今の若者は捨てたものではない、と思うのです。

とりあえず、一つ二つ拾ってみましょう。

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俺んち母子家庭で貧乏だったから、ファミコン買えなかったよ。。。 


すっげーうらやましかったな、持ってる奴が。俺が小6のときにクラスの給食費が無くなった時なんて、 

「ファミコン持ってない奴が怪しい」なんて、真っ先に疑われたっけ。 


貧乏の家になんか生まれてこなきゃよかった!って悪態ついたときの

母の悲しそうな目、今でも忘れないなぁ、、。 


どーしても欲しくって、中学の時に新聞配達して金貯めた。 


これでようやく遊べると思ったんだけど、ニチイのゲーム売り場の 


前まで来て買うのやめた。そのかわりに小3の妹にアシックスの 


ジャージを買ってやった。いままで俺のお下がりを折って着ていたから。 


母にはハンドクリーム買ってやった。いっつも手が荒れてたから。 


去年俺は結婚したんだけど、 


結婚式前日に母に大事そうに錆びた ハンドクリームの缶を見せられた。 


泣いたね、、。 


初めて言ったよ「生んでくれてありがとう」って。 

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私の母は昔から体が弱くて、それが理由かは知らないが、 


母の作る弁当はお世辞にも華やかとは言えない質素で見映えの悪い物ばかりだった。 


友達に見られるのが恥ずかしくて、毎日食堂へ行き、お弁当はゴミ箱へ捨てていた。 


ある朝母が嬉しそうに「今日は〇〇の大好きな海老入れといたよ」と私に言ってきた。 


私は生返事でそのまま高校へ行き、こっそり中身を確認した。 


すると確に海老が入っていたが殻剥きもめちゃくちゃだし 


彩りも悪いし、とても食べられなかった。 


家に帰ると母は私に「今日の弁当美味しかった?」としつこく尋ねてきた。 


私はその時イライラしていたし、いつもの母の弁当に対する鬱憤も溜っていたので 


「うるさいな!あんな汚い弁当捨てたよ!もう作らなくていいから」とついきつく言ってしまった。 


母は悲しそうに「気付かなくてごめんね…」と言いそれから弁当を作らなくなった。 


それから半年後、母は死んだ。
私の知らない病気だった。


母の遺品を整理していたら、日記が出てきた。 


中を見ると弁当のことばかり書いていた。 

「手の震えが止まらず上手く卵が焼けない」 



日記はあの日で終わっていた。 


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2011年11月25日金曜日

今日の医進塾

医進11が始まって8ヶ月になりますが、たぶん一日単位の欠席数は今日が最高だと思います。

欠席者数:8  
遅刻者数:2 
早退者数:2(1名は受験のため)

全体のほぼ四分の一が欠席していることになります。

現在の授業は演習中心ですから、1日休んだからといって進度が著しく遅れることはありません。ですがその分の問題演習はできていないわけですから、後から復習をちゃんとしておかないと、つまらない損をすることになります。

幸い(と、言っていいかどうかわかりませんが・苦笑)インフルエンザなどの流行性の強いものではなく、みなそれぞれの体調不良のようです。

来週は数学の特別講座などが控えていますので、土日を使ってきちんと体調を元に戻しておいてもらいたいと思います。

来週で11月も終わりですね。

最後の二ヶ月+α、後に悔いを残さないよう、全力で頑張りましょう!

2011年11月24日木曜日

人生の贈り物・・・時の流れに思うこと

私は一応「英語」と「プレゼンテーション」の「専門家」ということになっているようです(笑)。「一応」としたのは、本人にその自覚が全くないからです。

専門家・・・というと、何かそのことについて完全・完璧な「学説」を持っている人という意味に私は捉えています。

だから自分が「専門家」といわれると、非常に面映いし、正直に言うと、

「穴があったら入りたい」

くらいに感じるのです。

私のこの感覚は、以前書いたことがあるM先生(最初の大学である青山学院で私が教わった、「英語学の泰斗」と呼ばれていた先生)の側にいて、知らず知らずのうちに身についたものだと思います。

そんな私ですが、(これもまた「一応」笑)「プロ」の端くれとして英語やプレゼンを教えています。中でもプレゼンテーションの指導方法は、案外多くの方に興味をもってもらっているようです(これは私の教え方がよいのではなく、他にやっている人があまり、というか、他にはまったくいないので、比べるものがない、というだけのことだと思います)。

プレゼンテーション(医進塾ではC/Pと呼んでいます)は、全てのコミュニケーションセオリーを統合・総合したようなもので、基礎的発音指導から500人くらいの前で話すことまでを含みます(英語・日本語両方です)。

なぜ500人かといわれると困るのですが(笑)、私自身が今までプレゼンの講義・解説で、その前で話した人数の最多数が500だからというだけのことです。

※人数的には台湾で2000人の前で話したのが最高記録です。でもその時は教会内でのお話でしたし、大きな教会で一般会衆席は真っ暗で、上から見ても顔が全然見えない状態でした(笑)。あれでは自分ひとりで鏡の前で独り言を言っているのとまったく変わらない状態でした(笑)。

プレゼンテーションはもちろん「面接指導」も含みます。

現在、主として獣医学部コースの推薦入試、AO入試、学士入試などのためにその指導をほぼ毎日行なっています。

英語の集団クラス指導などと違い、プレゼンテーションの練習は生徒一人々々で全部違いますから、当然その生徒の内面と外に出てくる表現との「差」にも気がつきます(付かねばなりません)。

実はここまでが「前書き」の部分なのです。長くて申し訳ありませんでした・笑

C/Pのプライベート練習、つまり個人指導は本当に疲れます。受講生の「プラスのエネルギー」をいそのまま真正面から受け止めるからです。また受講生がそのエネルギーを持たない場合、それを何としても引き出すようにしなければなりません。エネルギー水準を上げるためにはこちらがそれ以上のエネルギーを相手にぶつけねばならないということなのです。

相手と練習しているときは、エネルギーのぶつけ合いですので、それほど実感しないのですが、終わった後はまさにこちらのエネルギーが、彼らのもつ若さのエネルギーに根こそぎ持ってゆかれるような気がして、部屋に戻って一旦座ると、その後椅子から立ち上がれないこともあります。

でもそんなとき、私は本当に自分が、

「幸せだ」

と思います。

もうすぐ60歳になる自分が、自分の持つ力を、そしてその全てを、若い方のために使える・・・こんなに嬉しいことはないし、楽しいことも、やりがいのあることもありません。

これはおそらく「教職」にのみ、許された、「やりがい」であり「歓び・悦び・喜び」なのでしょう。

そのような私の気持ちを、そのまま歌にしたような曲があります。「人生の贈り物」という、「作詞:楊姫銀  訳詞・作曲:さだまさし」のコンビによる曲です。

さだまさしさんの歌・曲は一般的に好きなものが多いのですが、この曲はその中でも奥の深さという点ではぴか一ではないでしょうか。


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人生の贈り物~他に望むものはない~


作詞:楊姫銀  訳詞・作曲:さだまさし

季節の花が これほど美しいことに
歳を取るまで 少しも気づかなかった  
美しく老いてゆくことが どれほどに
難しいかということさえ 気づかなかった

もしももう一度だけ若さを くれると言われても
おそらく私は そっと断るだろう

若き日のときめきや 迷いをもう一度
繰り返すなんて それはもう望むものではない

それが 人生の秘密
それが 人生の贈り物

季節の花や人の 生命の短さに
歳を取るまで 少しも気づかなかった

人は憎み諍(いさか)い そして傷つけて
いつか許し 愛し合う日が来るだろう

そして言葉も要らない友に なってゆくのだろう
迷った分だけ 深く慈しみ

並んで座って 沈む夕日を一緒に眺めてくれる
友がいれば 他に望むものはない

それが 人生の秘密
それが 人生の贈り物

季節の花が これほど美しいことに
歳を取るまで 少しも気づかなかった

私の人生の花が 散ってしまう頃
やっと花は 私の心に咲いた

並んで座って 沈む夕日を一緒に眺めてくれる
友がいれば 他になにも望むものはない

他になにも 望むものはない
他になにも 望むものはない

それが 人生の秘密
それが 人生の贈り物

不思議な写真(笑)


不思議な写真ですね~。教え子のFBに載ってたものです。

何か裏側に割り箸でも支えにしないと、きちんと立たないですよね(笑)。

一つの目安:センター試験

早稲田ゼミナールの入口を入ると、受付が真正面にあります。そこに「カウントダウン」があります。センター試験(来年1月14,15日)までの残り日数を示したもので、今日は「52日前」ということになります。

毎日張り替えますが、それは受験生全員に、一日々々の大切さをかみ締めてもらいたいと願うからです。


ともすると私たちは毎日の生活に「慣れて」しまい、緊張感を持つことができなくなり勝ちになります。毎日を淡々と過ごすのはよいことであり、決して連日「お祭り騒ぎ」のような状態であってはなりません。

でも同時に私たちは、毎日を、

「新しい気持ち」

で始められるよう、気をつけねばならないのです。

「慣れ」は、非常に強力な求心力を持ちます。また、自分のおかれた事態・状況に「慣れる」ことは、ある意味では「大切な能力」の一つでもあります。

嵐の中でも時は過ぎ去る

といいます。どんなに大変な日常であっても、その中にあっては常に平常心を持たねばならないということを言った言葉でしょう。

今から8ヶ月前、医進塾での勉強を始めた塾生全員に、私は同じことを言った覚えがあります。

ですがそれは、かけがえのないこの一日を

「惰性」

で送ってよいということではないのです。

「勉強だけの生活に慣れる」ことは大事であっても、「勉強そのものに慣れ」てしまっては、新しい発見、新しい喜びに鈍感になるかもしれないからです。

毎日見慣れた光景かもしれません。

ですがそこには私たち早稲田ゼミナール職員一同からの(文系・理系含めた)全ての生徒への心からの

「励まし」

があるのです。

そこに気がついてくれることを祈りたいと思います。

2011年11月22日火曜日

社会科特別講義とC/P集団面接練習

本日22日(火)は、朝から『社会科特別講座』です。朝から夕刻19時まで、2コマずつ「現代社会」「倫理」「地理」が、「確認テスト+解説」の形式で行われます。

国公立医学部、獣医学部を受験する方のための講座で、レベルはすべて「センターテスト水準」です。以前同じような講座が2学期当初に開講されました。

そのとき担当の講師からかなりたくさんの課題(参考書・問題集)が指定されているはずです。今回の講座では、その課題がどの程度こなされているか、定着しているかを、「テスト+解説」形式で確認し、冬期への橋渡しを行います。

国公立受験者にとって「社会科」は、センターレベルといえども、きちんと頭に入れておかなければならないわけで、本来ならば数学・理科に集中したいときに、誠に、

「面倒」(笑)

な教科ではあります。

ですが、こればかりは全員平等に受けるわけですし、やり方さえ間違えなければかなりの高得点が期待できる教科・科目でもありますから、

「面倒くさい」

を通り越して、

「得意科目」

にまで到達できるように、頑張ってもらいたいと思います。

社会科を取らない他の塾生は、今日一日自由に自分の勉強ができる日ということになります。

通常は時間に追いまくられて不十分になりがちな「復習」を、この際徹底的にやってしまってもらいたいと思います。

今日と明日の両日を使えば、かなりの量の復習ができるはずですし、それは冬期講習・冬期合宿にかけての大きな、前向きのステップとなることでしょう。

「社会科特別講座」は、今日の出来をみて講師と相談の上、次回の日程を決めてゆきます。本来ならば今日のテスト結果が大変に良くて、

もう、あとは自分でやってもらうだけで大丈夫!あまった時間は理数系と英語に使ってください!」

と言われることを期待したいところなのですが・・・(笑)。

2011年11月21日月曜日

個人面談終了⇒特別授業期間へ!

土曜日の夕刻で、塾生個人面談は終了しました。平行して保護者面談(希望者)も行い、こちらは来週末までかかります。

30名の塾生と、一人15分~20分(例外的に45分話した人もいました・笑)の時間で、現在の彼ら・彼女らの学習状況その他を聞く、貴重な機会でした。皆の感じていること、考えていること、不安に思っていること、ある程度は安心していること・・・等々を事細かに・・・とまでは行きませんでしたが、一応ゆっくりと聞くことができ、概要を大きくつかむことができました。

全員に共通する不安は、当たり前のことですが、果たして自分が、

今の勉強で合格するか

ということでした。

これに対する最も適切な答えは、

合格するように勉強するしかない

ということに尽きます。

試験には「合格」と「不合格」の二種類の結果しかあり得ません。合格を目指してどんなに努力しても、それは合格の保証にはなりません。だからと言ってまったく努力しなければ、合格は夢のまた夢ということになります。

よい結果を信じ、今の努力が必ず実を結ぶということを確信しつつ、今の生活に最善を尽くして先に進むことが、彼ら・彼女らに要求されている事柄です。

誰もが皆、一度は人生のどこかで経験をしてきていることです。彼らだけが、

「例外」

にはなりません。

ですが、考えようによってはこの勉強のみの生活は、大変に恵まれている生活でもあります。

勉強はウソをつかない

からです。

「やればできる。やらねばできない」

このことです。そこに他人が介在することはあり得ません。分からなければ、それは100%、

「自分が悪い」

のです。

自分に正直に、本当に分からないところに立ち戻り、決して、

「分かったふり」

をせず、謙虚に先生の真摯な指導方法に自分を任せて先にすすむ訓練をする1年間、それは人間の社会ではきわめて稀な、得難い期間なのではないでしょうか。

この期間を可能にしてくれた、ご両親、指導の先生方への心からの感謝のうちに、最後の三ヶ月を過ごせたら、それは素晴らしいことだと思います。

塾生の抱える

「不安」

を、どう捉えるか・・・いろいろと考えているうちに、こんなことを思うに至りました。

※「分からなければ自分が悪い」と言っても、教える側の「教え方」への反省を蔑ろにしているわけではありません。そうではなく「なんとか分からせてやろう、解けるようにしてやろう」としている先生方の努力に、

「しっかりとついてゆくこと」

もまた大事な努力だということです。

「分かったふり」

からは、何も建設的なものは生まれないのです。

2011年11月19日土曜日

二学期終盤へ。

一昨日、昨日と、塾生個人面談、保護者面談、推薦AO入試対策C/P(面接)講座が続き、ブログの更新ができませんでした。

今日、明日でそれも目処がつき、来週から以前のの生活パタンに戻ることができそうです。

本来の学事予定であれば本日19日が2学期の最終日で、この後冬期講習開始までは個別指導、特別指導期間などが続くことになっていました。

個別指導や特別講座はもちろん実施しますが、やはり授業できちんと指導しておかないと今年は危険だ、という各教科担当講師の判断に従い、最後の最後まで授業を実施することになっています。

通常授業以外にも開講される講座等については、『塾生専用ページ』に載せてある「学期末予定表」をごらんください。

それにしても、このような臨機応変の対応は、通常の中学校や高校では考えられないことです。医進塾のフットワークの良さなのでは・・・と。

若干自画自賛気味ではありますが・・・(笑)。

今日のHRで前回の全国模試の結果を返却しました。

成績はは全体的に非常に悪かったようです。A判定、B判定を取った生徒はほんの一握りで、あとは軒並みE判定ばかりが目につきました。成績優秀者を出そうにも、該当者がいない教科が多すぎて困るほどです。

昨日結果を各教科担当者に回しました。どの先生も、今回の結果には、

蒼ざめて

いたようでした。早速具体的な対応策を、各教科ごとに検討してもらうことにしています。

総合成績は近日中に『塾生専用ページ』に載せる予定です。

先日の全国模試(最終回)結果返却は12月台2週目になります。

医進塾メディカル模試はまだ先があります。30日が第5回目の実施です。こちらにもこれから残りの時間を使い、全力でぶつかってもらいたいと思います。

2011年11月16日水曜日

圧迫面接?(笑)

受験生が一般的に嫌うものに

「圧迫面接」

があります。名前からしておどろおどろしい(笑)響きをもつものです。誰だって他人から「圧迫」されるのはキライのはずですから。

でもこの「圧迫面接」ほど誤解されている面接形式もないでしょう。ためしに今日C/Pの練習に来た生徒に「圧迫面接って、どんな面接だと思う?」と聞いてみました。

・どこまでも「なぜ?」と聞き続ける面接のことです。


・「君は医師(獣医師)に向いていないんじゃないか」なんて聞かれる面接。


・「こんな点数じゃ受からないよ」とはっきり言われる面接。

・面接官から自分の言っていることを突然否定されたり、さえぎられたりすること。

どの答えも、間違いではないのですが、一面的に過ぎます。本当の「圧迫面接」はこんなものではありません。

今日の医進C/P練習は、「本当の『圧迫面接』を体験する」のが目的でした。そこで出された課題は、

「あなたが医師(獣医師)を目指す理由を、なるべく具体的に60秒以内で答えてください」


「あなたは医学部(獣医学部)に入ったら、どのような生活を送りたいと思いますか。30秒以内で答えてください」


「あなたがこの医学部(獣医学部)を志望した理由を、なるべく具体的に60秒以内で答えてください」


「あなたの理想の医師(獣医師)像を、具体的な理由を添えて60秒以内で答えてください」

などでした。

時間の制約を受けながら、自分の言うべきこと、相手に伝えるべきことを、最も効果的な言い方と順序で言うことが、

圧迫面接

の本質なのです。

乱暴な表現を使ったり、突き放すような言い方をすることが「圧迫面接」だと思っている人がいるのは、大変に困ったことです。

今日の既卒生C/Pに参加してくれた人たちは、みな1学期からいろいろな機会にC/Pの指導を受け、それなりの実績もあり、パフォーマンスも上手な人たちばかりでした。

それでもこの

「時間の制約」

にはかなり

「苦戦」

を強いられ、終わったときには思わずため息がみなの口から出たほどでした。

それでも終わった後のWrap-up comment(まとめと反省)である人から、

「今までにやったことのない練習でしたが、これだけやると『60秒』とか『30秒』とかの長さの時間が『体感』できるようになりました」

という内容の発言があったのは、

「さすが」

と思った次第です。

C/P練習も、日を追ってハードルが高くなってきています。入試日の接近を実感する今日この頃です。

曜日の訂正(失礼しました!)

医進塾保護者の皆様

来週中ごろまでには、「冬期合宿」「正月特訓」のお知らせが、10月末までの出席一覧表と一緒にお宅に届くと思います。

一箇所訂正があります。

「冬期合宿」「正月特訓」の、日程は問題ないのですが、「曜日」を間違えました。

正しくは以下の通りです(赤字が訂正箇所です)。

「冬期合宿」12月26日()~31日(
「正月特訓」1月2日()~3日(

申し訳ありませんが、ご訂正をよろしくお願いいたします。

同じものは塾生全員に配付いたしております。どちらを提出してくださっても問題ありません。
未成年の場合は、保護者の捺印をお願いいたします。

以上です。

2011年11月15日火曜日

冬期合宿申し込み始まる!

本日付で「冬期合宿」+「正月特訓」の申込書を塾生全員に配付しました。

保護者の皆様のお宅には10月までの出欠一覧表と一緒に郵送させていただく予定です。未成年も多いので、原則として保護者の捺印が必要となっておりますが、どうしても無理な場合は、事務局にお電話でご相談ください。

「冬期合宿」は12月26日から31日まで。夏期合宿と同じ「つくばセミナーハウス」で、「正月特訓」は1月2,3日で、早稲田ゼミナールの医進塾校舎で実施予定です。

申し込み締め切りは12月5日。参加費用はすべて銀行振り込みとなっております(口座番号は申し込み書に記載されています)。

ご不明の点は、医進塾事務局(03-3205-4308)までご連絡ください。

健康とは・・・?

久しぶりに8時前後の登校状況を確認しました。

7時半から8時前後にかけて、8名の塾生が登校し、それぞれ勉強の態勢に入っていました。自習室のブースで熱心にノートに問題を解いている人もいましたし、食堂で朝食をとりながら単語の暗記や生物の参考書を開いている人もいました。

早朝登校が増えることは、全体としてとても好ましいことです。そのことは、以前に書いた覚えがあります。この傾向が続くことを期待しています。

反面、体調不良での欠席も目立ちます。今朝は5名の欠席。3人から欠席連絡がありました。2名は連絡なしです。

具合が悪くて休んでいる人に一々連絡を義務付けるのは、ちょっと酷なような気もします。でも「社会人」ならば当然のこと。連絡もできないほど悪いのならば、即「入院」となってもおかしくはありません。自分の体調の「維持管理」、ならびに何かあったときの「連絡」だけは、忘れて欲しくない事柄です。

「生命倫理学」(Bioethics)という学問分野があります。その分野での「健康」の定義です。

身体的・精神的、さらには社会的にもwell-beingな状態であり、自分の希望するように行動でき、自己の行為の責任を取れる状態

Well-beingをなんと訳すかは大きな問題です。要するに「身体の調子が(総体として)良い状態」を指すのですが、適訳がありません。

この健康の定義はWHO(世界保健機構)の定義を若干手直ししたものです。これが「健康」である状態であるならば、この状態から外れる状態が「病気」であり、その「病気」の状態を少しでも「健康」の状態に近づけようとする人為的な努力全体が「医療」と呼ばれることになるのでしょう。

医進の塾生は基本的にみな、

「健康」

のはずです。またそうでなければなりません。

他者や動物の「病い」を診るのを一生の仕事と決めた人間に絶対に必要なことは、

「自己の健康」

だからです。

先ほどの「健康の定義」をよく理解して、日々の自分がそこからどの程度逸脱しているのかを常にチェックし、必要なことがあれば直ちに医療との接点を持たねばならないと思います。

でも同時に考えておきたいことが一つあります。この定義は「診断された病気」の有無については

「何も言っていない」

という点です。

極端なことを言えば、たとえその人が体内に末期癌を持っていたとしても、この定義に従えば、

「健康であり得る」

ということなのです。

これはとても大きなこと、大事なことではないでしょうか?

誰でも「病気」を自分の身体に持ちたくない気持ちは一緒です。でもたとえ病を得たとしても、それがイコール「不健康」にはつながらないのです。

私たちは、

「病いを持った健康体」

として存在できるのだということ、このことは、「一億総病人時代」とも言われる現代において、計り知れないほど大きな意味を持つのだと、私は考えています。

2011年11月14日月曜日

国立の雨

今日は国立で夕刻から用事があり、医進を5時半過ぎに出ました。

途中の駅では何の兆候もなかったのに、国立駅を降りたらなんと土砂降り!改札外には人が溢れて立錐の余地もありません。

辛うじて人が一人立てるくらいの場所を探し、呆然と降りしきる雨を見ていました。

「土砂降りだから一過性のもの。見ているうちに上がるだろう・・・・」

との私の楽観的な予想を嘲笑うかのように(笑)、一時は目の前2~3メートルが見えなくなるほどの雨量でした。

用事のあった場所までは国立の駅から徒歩で10分ほどなのですが、びしょぬれにならずには到底到達できない様子に、

「ま、いっか」(笑)

と、用事を来週に延期(電話一本で済みました)。

しばらく駅前の書店で気になる本を探し、ついでにと思い、『日本の論点』を買い求め(医学部の二次面接・小論文対策には必須の資料です)、書店隣のカフェで濃いコーヒーを飲みながら、しばらく窓の外の雨を眺めていました。雨脚は弱まる気配を見せません。

『論点』をぱらぱらとめくりながらも、思い出すのは今日一日の医進塾でのことばかりです。

体調不良での欠席が4名。遅刻が3名。そのうちの1名には、いままでの経緯があり、特に厳しく注意。その後の忙しさは目が回るほどでした。

ゆっくり椅子に座れたのは、保護者面談で来校したK池さんのお母様とお話しをするときだけでしたでしょうか。(K池さん、ご来校ありがとうございます。とても内容のある、よいお話しができました)。

塾生面談と、それに続く面接練習の時は、座ってはいますが全身が

「耳」

です。これはこれで、終わると立ち上がるのがおっくうになるほどの疲労感を感じます。

今日面談をした4名も、面接練習(C/P)をした3名も、入学当初と比べると、考えられないほど、ものの考え方、しゃべり方、問題点の捉え方という点で成長してくれています。

高校時代の3年間と比較すると医進での生活はまだ8ヶ月にしかなりません。でも生活の密度はおそらく高校時代の数倍に上るでしょう。

『真剣勝負の8ヶ月』が、彼ら・彼女らをここまで

「鍛えた」

ということだと思うのです。

あと3ヶ月、このままの努力を重ねれば、きっと彼らは自分の将来を自分の力、自分の手で切り開いてくれるところまで行くでしょう。

改めて、こちらも

「気が抜けない・・・」

と思った次第です。

そんなことを考えているうちに、次第に雨が焉んできたようです。

それにしてもあの雨はなんだったのか・・・(笑)。

塾生たちが帰るとき、濡れないことを祈っています。

個人面談続く・・・

今日で約半数の塾生の面談が終わりました。

全員に同じことを聞きますので、それぞれの答えの内容が比較できて、大変に面白く、かつ示唆に富んだ面談となっています。

驚くことに、その中で、今まで全員同じことを答えてくれた質問があるのです。

医進塾でいままで学んでみて、いかがですか?」という質問です。

文字通り、「全員」が、

来て良かったと思う。医進でなければ自分はここまで伸びられなかった

と答えてくれたのです。

もちろんそれは、どんなに小さな不満も存在しないということではないと思います。集団生活ですから、個人の不満も不平も、いろいろとあるに違いありません。

でもそれらを超えて

「自分はここでこれだけのことを学べたのだ」

という意識がないと、先ほどのような感想は出てこないように思うのです。

こういう塾になれたのは、決して私の力ではありません。先生方、先輩たち、他の事務職の方々、そして、何よりも、

塾生全員の力

なのだと思うのです。

今日の保護者面談にこられたお母様も、医進塾に集う仲間(先生方と塾生)の結びつきの

すばらしさ

を心から褒めてくださいました。

この仲間を大事にしましょう。この仲間は一生の宝物です。

そしてもし本当にそう思うのなら、みんなで一緒に

合格!

できるよう、今、ここで、全力を尽くしましょう!!!

学期末前後の予定と、冬期講習・合宿予定の改訂版

先日配付した「冬期講習・冬期合宿・正月特訓・直前講座の予定」に、若干の訂正と追加がありました。

訂正したものを「塾生専用ページ」に載せてありますので、各自でご確認ください。

※紛らわしいので、以前のものは削除しました。

11月21日から12月3日までの「学期末前後の予定」も、同じく「塾生専用ページ」に載せてあります。

『冬期合宿』と『正月特訓』の要綱・申込書は、15日(明日)全員に配付します。

2011年11月11日金曜日

冬期講習・冬期合宿・正月特訓・直前講座、時間割発表!

いよいよ受験まで残り三ヶ月を切りました。
医進塾の授業も残りわずかとなってきています。

本来は11月19日で通常授業(2学期)は終了の予定でしたが、塾生の成績を見ているととてもそうは言っておられません。冬期講習直前のぎりぎりの時期まで、授業を延長いたします。

それ以後の「冬期講習・冬期合宿・正月特訓・直前講座」の時間割を『塾生専用ページ』に載せましたので、ご確認ください。

ページの図をクリックしていただくと「別ページ表示」になります。

そのページ上でもう一度クリックしてください。自動的に「拡大画面」になります。

細かい部分は「予定」で、これから若干の変更がある可能性があります。

変更があった場合はその都度ブログでお知らせいたします(大きな変更はありません)。

「センターテスト」以後の予定は、別途掲載します。

急に温度が下がりました。

外気温が急に下がりました。朝は15度でしたが、それからだんだん下がってきています。遅刻も多かったですし、体調不良を訴えて早退する人も何人かいます。

自習室、教室は暖房を中程度で入れています。自習室の加湿器も十分に動いているようです。

寒い季節には「暖かくすること」が全ての基本です。若いからと言って無茶をしないようにしてください。
こちらの注意に従ってもらうのも大事ですが、何より体調管理は、

自己責任

です。

「あぶないな!」

と思ったら、すぐに着ているもので調節をするよう心がけましょう。

日曜日に受験を控えている人もいます。本番の受験を万全の体勢で迎えられるように、各自で考えてください。

ご家庭でも、ぜひご注意をいただきたく、お願いいたします。

個人面談始まる

昨日から塾生との個人面談が開始されました。今回の面談では以下の点が確認され、同時に現在の学習状況全体についての話し合いがされることになっています。


1.現在の学習状態の確認


2.集団授業、個別指導、SSなどへの希望


3.志望学部の確認と安全校選定相談


4.その他

昨日面談をした人たちからは、1.についてはやはり「数学」全般に関しての不安が出てきました。不安とは言っても「理解」のレベルではなく、そのほとんどが「問題練習(演習)の量への不安」でした。

これは各自で補わざるをえません。時間の使い方を中心にアドバイスをしました。

2.は全員が「特になし」で、一応現時点で医進の授業が、完全に塾生全体の「生活の一部」になっている様子が伺われました。

3.については、かなりシビアな話し合いがなされました。特に獣医学部の場合は「安全校」がありませんので、いわゆる「ゼロ免学科」(動物応用学科等の、獣医師免許取得を目的としない学科)を受験するかどうか、が大きなポイントとなりました。

ほとんどの人が「ゼロ免」は受けない、獣医学部・獣医学科一本で進む、という決意を語ってくれたことは、本当に心強く、こちらとしても最後まで希望を捨てずに指導する気持ちになりました。

現時点で最終決定をする必要はありませんが、試験は「水物」、予断を許しません。気持ちは気持ちとして尊重しますが、「当たって砕けろ:Go for broke!」は、スピリットとしてのものであって、実際に自分の一生をかけるときにはあくまでも慎重に、さまざまな側面を十分に考慮してから決めてゆくべきだと思います。

今日もこれから空き時間を利用して3人の塾生と面談をします。

2011年11月10日木曜日

「上機嫌」は努力!?(笑)

「『上機嫌』はマナーという」以前の記事に、私の教え子から、

「分かってはいるのですが、実際にはねぇ・・・なかなかできないのですよ」

というコメントをもらいました。

実は私も(今でこそエラソーにこんなことを言ったり書いたりしておりますが)、以前はとてもこんな感じではなかったのです。

そのコメントへの私の再コメントです。


 『 『ぽっかぽか』っていう漫画をご存知ですか?テレビドラマ化もされたと思います。


あの主人公の麻美(あさみ)さんの生き方が、「マナーとしての上機嫌」の典型だと思いますよ(笑)。


彼女は「上機嫌であることに『真剣』」なんですよね。


そして「上機嫌であることへの『努力』」も、きちんとしているんです。


もちろん本人はそんなこと、おくびにもだしませんけど。「悪さ」も真剣に、「上機嫌」も真剣に!(笑)っていうところじゃないかな。


な~んてね、今分かったような顔をしてこんなこと言ってますが、以前の私は「不機嫌そのもの」だったこともありましたから、大きなことは言えないですよ(笑)。


以前の学校での私のあだ名(先生方の間で)は『歩く圧力団体』でした。


よっぽど不機嫌そうに歩いていたのでしょうね(苦笑)。困ったものですが・・・(笑)。




自分の普段の生活を考えてみても「上機嫌」でいられる瞬間が、あまりにも少ないのにガックリくることもありますね。


でも、「上機嫌でいられる瞬間・いられる環境で『上機嫌』でいること」に、何か積極的な価値があるでしょうか?


それは単に


当たり前


のことなのじゃないでしょうか(笑)。


傍目には到底「上機嫌」でなんかいられないような条件・状況・環境の中で、それでもあえて「上機嫌」でいる、いられること、それは100%、その人の


努力


によるものだと私は思うのです。


つらい環境、大変な状況は、誰にでも多かれ少なかれあるものです。つらい状況を「つらい」と判断するのは、ごく当たり前の価値判断でしょう。


その価値観のものさしを、


逆転


させてしまうことにこそ、人生の意味と「『よく』生きることへの秘訣」が隠されているのでは・・・って思います。


人生は一箱のマッチ箱に似ている。真剣に取り扱うのは馬鹿馬鹿しい。真剣に取り扱わないと危険である」(芥川龍之介『侏儒の言葉』)


・・・のだそうです(笑)。


芥川の本音とは思えませんね(笑)。彼は諧謔を好むあまり、心にもないことを言う癖がありますから。人は「馬鹿馬鹿しさ」では絶対に自殺などしないものです。


彼の本音はこの後半、「真剣に取り扱わないと危険」の部分だと思います。


本来人の人生はエネルギーの塊のようなものです。


真剣に取り扱わないと危険なのです。


でも真剣に取り扱った結果、そこから「負のエネルギー」を引き出してしまうのも、また人生というものの本質の一部なのです。


「上機嫌」はそれを救います。


正も負も、+も-も、生も死も、全ての可能性をその内に秘める「人生」というものから「正・+・生」のみを引き出してゆくのが、人の「上機嫌」なのです。


私が


「真剣に『上機嫌』になろう!」


という所以です。




























立冬過ぎて・・・

「『暑さ寒さも彼岸まで』って、本当だよね」

などと言っていたのが数週間前だったのに、逆に立冬を過ぎてここ数日の冷え込みは特に厳しいようです。今朝も塾にきてから温度計を見たら15度になっていました。

自習室には昨日から軽く暖房を入れています。インフルエンザが蔓延すると大変ですので、加湿器も新旧両方のセクションに1台ずつ置き、湿度の調整もするようにしています。

11月の端境期は、暖房を入れてもちょっと目を離すと温度が上がりすぎたりします。特に注意が必要な時期でもあります。

11月に入ってからの塾生の様子を見ていると、「朝型」が増えているようで、非常にうれしく感じています。

最近私も朝寝坊をすることが多くなり、以前は7時30分前後には必ず事務室にいたのですが、ここ1週間ほどは7時45分から50分の間の出校となってしまいました(汗)。

私が事務室を開け、自習室の朝チェックをするのが8時前後になります。以前だったらその時間に来ている塾生の数は本当に限られていたのですが、ここ1週間はその数が増え、常時6-7人の姿を見るようになっています。

これはとてもよい「傾向」です。

自分の席で勉強をしている人もいますし、食堂で朝食を食べながら単語の暗記やイントロテストの準備をしている人もいます。8時半までは自習室か食堂にいることになっていますが、塾生によっては教室を使って声を出しながら単語の暗記をしている人がいたりします。

医進の先生方もみな朝が早く、8時半前後には大体講師室(502)に顔を見せます。それを待っているように、すぐに質問に来る生徒も何人か見受けられます。

8時半からは503教室で「面接練習」が行われるのが10月中ごろからの、

「恒例」

となっており、そのための準備に余念のない塾生もいます。

残り3ヶ月となったこの時期です。自然と

「緊張感」

が高まって来ています。

今日から塾生の「個別面談」も始まり、平行して「保護者面談」も続いています。

いよいよ

「臨戦態勢」

に移りつつあるここ1週間の医進塾です。

2011年11月9日水曜日

連日の面接練習と個別面談その他

先週あたりから、面接(C/P-Private)の練習が本格化してきました。

朝は8時半、昼は12時半、午後は16時から、「志望動機・志望理由」に焦点を当てたピンポイント徹底練習を、それぞれ個別に行っています。

今日はそれに保護者面談が入り、それが終わってからまた上記の面接練習の続きです。

明日からその合間を縫って塾生全員との「個別面談」が開始されます。

冬期講習・冬期合宿・正月特訓も目前に迫ってきました。

11月30日には「メディカルテスト第5回」が実施されます。日曜日を使って外部の模擬試験を受ける人も多くなってきたようですね。

来週にはまた「映画会」が予定されています。今度は獣医学部コース向けの内容で、『旭山動物園の奇跡:ペンギンが飛んだ日』が上映予定です。

12月に入り、冬期講習が開始されます。医学部コースの希望者を対象に、半日だけですが「町田市民病院」の見学会が入ります。

本当にめまぐるしく毎日が動いている医進塾です。

でも塾生の生活は、比較的穏やかで平穏に過ぎていっているようです。

面接の個別練習だけは、全体にまとめて行うわけには行きませんから個々に対応することになります。1学期から継続して教えているC/Pでのプレゼンテーション練習の、

「総まとめ」

がここで行われることになります。

自分が言いたいことの「内容・順序」だけでなく、言葉遣いや言い方を、いちいち全部、事細かに直されてしまうことは、それなりに抵抗もあるかもしれません。

でも、今ここでやっておかないと、後になってからでは

「誰も教えてくれない」

のが、このプレゼンテーション(面接練習)というものです。

勉強の合間を縫って面接練習をしているのか、面接練習の合間に勉強をしているのか、分からないほどの

「緊張感」

を伴うこの練習ですが、どうか最後まで耐えて(笑)、ついてきてもらいたいと思います。

上機嫌は「マナー」(笑)

私は大学卒業後、30年以上も教育の世界におりますので、「政治家」と呼ばれる方とのお付き合いはほとんどありません。

選挙にはもちろん行きますが、その時の「公約」を確認し、所属政党を見て決めることが大部分です。その政治家が具体的にどのような人生を歩み、公約以外でどのような信条を持っているかというようなことについては、全くと言ってよいほど、

「無関心」

です。

そんな私ですが、例外の方が一人だけいます。Yさんという女性の方です(本名を出したいところですが、特に個人的な知己というわけではないので、イニシャルにします)。

ある方の紹介で彼女のウェブページなどを見ていて、その中の言葉が私の心に残ったのがきっかけとなりました。

縁あって家族。上機嫌はマナー

という言葉です。

Yさんご自身の言葉ではなく、彼女を育てたお父様の言葉として記載されていたものでした。

私はこの言葉に非常に感銘を受けました。

家族という特別の間柄だからこそ言えることでもありますが、これは「学校」というところにも当てはまることだと思ったからです。

具体的な「利益」を、職業として求めるわけではなく、自分を高めたいという崇高な気持ちで集まってきた人間集団が出会う場が「学校」です。

きっかけは「たまたま」でもよいでしょう。でもそこに集い、お互いが知り合い、狎れ合いになることなく高めあい、一つの目的に向けて協力してゆく場は、やはり

「特別な場」

なのだと思うのです。

その場で出合った人たちとは、先生方もそして生徒も皆、ここに集うのは、何かの

「縁」

があったからだと私は思います。

その「縁」を大事にしてゆこうとしないことは、なんともったいなく、申し訳ないことなのでしょう。

だからこそ

上機嫌はマナー」

ということになるのだと思うのです。

学校という場所は人間関係が全てです。細かいことで嫌になることや意に沿わないこと、誤解、曲解、いさかい、トラブル・・・等等、人間関係は細かい問題点でできていると言ってもよいほど「問題だらけ」のものです。

でもそれらを全て超えて、

上機嫌

でいられるようにしなければなりません。そしてそれは考え方によって誰にでも十分に、

可能

なことなのです。

問題点だらけの人間関係ですが、そのような問題点を持てること自体への「感謝」があれば、そしてその問題点を積極的に解決して行こうとする「努力」、その努力が自分を高め、成長させてくれているのだという「自覚」を持てば、それらは自ずから(自然と)、

上機嫌

に結びついてゆくからです。

今勉強に打ち込んでいる医進の塾生全員に私は心からこの言葉を送りたいと思います。

勉強は苦しい。でもその苦しい勉強が自分を高める。それに気がついたら『不機嫌』でなどいられない。今日一日を『上機嫌』で過ごそう!












2011年11月7日月曜日

コミュニケーションプログラムの目的

面接練習がかなりの頻度で行われています。

受講者全体に対するC/Pを『C/P-Public』、個別に志望校面接に特化して行うC/Pを『C/P-Private』と、二つに区別して、現在毎日練習中です。

獣医学部を中心にしたAO入試、推薦入試が一段落つくのは11月中旬ですから、それまではほぼ連日の訓練になります。

毎日のように練習を繰り返すうちに、最初はたどたどしかった彼ら・彼女らの「語り」がだんだんと形を成してくるようになります。

「コミュニケーション力」が重視される現代の社会で、人との会話が上手にできることはもはや特技でも何でもなく「必須」の事項のようです。

「会話を上手に」などというと

「単なるおしゃべり上手」

を作っているような印象を持たれるかたもいるかもしれません。

私がC/Pというプログラムを医進に導入したのは、決してただの「おしゃべり上手」を作るためではなく、将来「患者さん」「畜主・飼い主さん」と

「きちんとした意思伝達」

ができる医師、獣医師を育成したいという強い思いからです。

ですから塾生にいつも言っているのは、

「物分りのよい、人当たりのよい、やさしい語りかけだけがコミュニケーションではない」

このことです。

そのようなコミュニケーションパターンが有効なのは、お互いに親密で理解が十分にできている場合のみなのであって、人間社会ではむしろ、

「きわめてまれ」

なことなのです。

世の中には「言っても分からない人」「きちんとした理屈が通じない人」が、必ず一定数存在します。

そのような人が患者さん、飼い主さんとして来たとしたら、一見物分りのよさそうな、やさしい対応がかえって事態を深刻にしてしまうこともないとは言えません。

「やさしく物分りのよいコミュニケーションパターン」しか知らない人は、大変に悩むでしょうし、悪くするとそれが昂じて神経症を発症してしまうようなことにもなりかねません。

誠意を尽くし、必要なだけの時間を十二分にかけても、相手が理解してくれないとしたら、そしてそのことが自分の「専門家」としての職業遂行上、大きな障害になるとしたら(そんなことはないほうがよいに決まっていますが)、断固とした態度で相手を拒否してかまわないのです。

そのようなコミュニケーションパターンの「ギアシフト」ができることが、これからの社会では、自分を守り、自分を信頼してくれる患者さんや飼い主さんを守り、ひいては社会全体の安定と秩序を守るためにも

「絶対必須」

のことなのだと、私は考えています。

それを、ささやかな試みではありますが、C/P(communication program)という形で塾生に提示しています。本当の狙いを彼らが正確に理解してくれることを願っています。

個人面談週間

少し遅れてしまいましたが、今週中ごろから「個人面談」が始まります。面談の内容は、

①現在の学習状況確認

②集団授業・個別指導・SSなどへの希望


③希望・志望学部(安全校を含めて)の確認


④その他



です。


これから3ヶ月をどのように過ごすかで合否が決まります。改めて勉強への


姿勢


の大事さを確認すると共に、塾生全体の希望を聞き、何かできることがあればすぐにでも対応したいと考えています。


日時は塾生の希望を聞きながら決めて行きます。


また、必要に応じて「三者面談」になることもあります。その場合はこちらから別途連絡を差し上げて、相談の上、面接日時の決定をします。