2011年10月31日月曜日

10月の終わり・・・11月に向けての言葉

今日で10月が終わり、明日から11月です。

11月を、私はこの言葉で始めたいと思います。

I am no more --- and indeed no less--- than a fine craftsman, a tailor, in search of work for my hands, honest work, to keep me alive. (A.S. Byatt )


「私はただの腕のよい職人ー生きてゆくのに手仕事をー良心的な仕事を求めている仕立屋です。それ以上でもそれ以下でもありません」


かつて「職人」という言葉が「差別語」だといわれたことがありました。おそらく何かの誤解で、「職人=unskilled work(誰にでもできる単調な仕事)をする人」というような印象が形成されてしまったからだと思います。

世の中にこれほど大きな間違いはないでしょう。

他人の真似事だけをしている三流四流の「仕事屋」なら別ですが、どのような分野であっても「一流の職人」になるのは、

至難の業

なのです。

学校という場所も同じです。10年一日のごとく同じことを繰り返して教えている教師に、誰が尊敬の念を持つでしょう。

どんな学力の学生が来ても、必ずこのレベルまでは教えてみせる、分からせてみせる

という使命感と情熱を持って教えてこその「指導」であり「教育」のはずです。

そこに必要なのは、本当の意味での、

職人魂

だと思います。優秀な教師は「一流の職人」でなければならないのです。

同じことは、塾生諸君にも言えます。

塾生諸君はすべて、

受験のプロ

でなければなりません。あるいはそれを目指さねばなりません。

どんな問題が出ても、必ず解いてみせる、理解してみせる。
どんなに難しい問題も、必ず合格点には到達してみせる

この気構えがあってこその

受験生

なのではありませんか?

世にはいわゆる受験生を揶揄する表現がたくさんあります。さすがに最近はあまり言われなくなりましたが、昔はよく「灰色の青春」だの「暗い10代」だの、ものの本質を分からない人間が、好奇心だけで作った表現が雑誌を賑わしたことがありました。

今でも時々そんな論調を目にします。

そんな言葉を気にする必要はありません。

一流の受験生を目指した人だけが、一流の医師、獣医師になれるのです。

結果についてつべこべというだけが取り得の「受験評論家」を気取る必要はありません。堂々と勉強に向き合い、本当の学力と、受験のテクニックを身に着けた、一流の「受験職人」を目指しましょう。

どんな問題が出されても、絶対に自分のものにしてみせるという「気魄」がそれを可能にします。

あと三ヶ月!のこの時期に、私が本当に医進の塾生に語りかけたいのは、このことです。

2011年10月30日日曜日

個人面談の予約

私がお休みの間に、何人かの保護者の方から個人面談申込みのお電話をいただいたようです。お返事ができなくて申し訳ありませんでした。

お時間の許す限り、なるべく早くご連絡を差し上げ、順次面接日程を決めさせていただきます。お急ぎの方は私の携帯電話までご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

私の部屋・・・笑

家庭の事情で二日お休みをもらいました。
塾生の皆さんには申し訳なく思います。

特に昨日は一日中、ある場所から出られない状態で籠りきりでした。でも気がつくと医進の様子を考えている自分がいて、ハッとして目の前の現実に自分を引き戻すということの繰り返しでした。

医進にはバイトのK子さんもいるし、英語科主任のH田先生や、数学科主任のK山先生、生物科主任のK藤先生がいて、塾生も大人だし、しっかりものの室長さんがいるので、私が心配することなど全くないのですが、それでも生徒一人ひとりの勉強の状態が本当に気になるのでした。

朝、医進のみんなの姿を見ないと、何となく一日の調子が出ないのですよね~(笑)。

気になっていた件も何とかクリアできました。明日からはまた医進の皆と「残り3ヶ月」目指して頑張ってゆきたいと、改めて決心した次第です。

先日このブログに塾生全員の自習室ブースの画像を載せました。それをみたワイフが、

生徒さんの自習スペースを一方的に載せるのはとてもいけません。見るのはご家庭の方だけだとは言え、生徒さんにもプライバシーというものがあります。あなたの机の画像も載せてください」

・・・(笑)。

出したら「机の上はキレイにしましょうね、T岡くん・笑」などと言えなくなりそうで、困りましたが・・・。

いま住んでいるところは、たまたま2階と9階に部屋があり、それぞれに私の勉強のスペースを作ってあります。下が神学・哲学・宗教関係の勉強スペースで、上が英語・プレゼン・心理・理系関係のスペースです。

わざわざ二つに分けずに一つにしてもよかったのですが、参考図書・辞書類が多すぎて一緒にすると「どこにいったか分からなくなる」ことが多いので、思いきって二つに分けました。


          
 
こちらが下の部屋のスペースです。大き目のリビングの一角ですから使いやすくはありますが、すぐ後ろが玄関先の入り口スペースなので、ちょっと落ち着かないこともあります。




上の部屋のスペース(笑)。比較的キレイではありますが、それはすぐ後ろに格納スペース(本棚)が充分にあるからで、それがないと・・・恐ろしいですね(笑)。こちらは完全に隔離された部屋で、隠れ家のように使っています(笑)。

改めて思うのですが、勉強のスペースには独特の雰囲気があるようです。上の部屋に行くと何となく頭の中の英語のスイッチが入り、下の部屋の机の前に座ると哲学・思想関係の勉強モードになるのです。下ではすぐうしろに譜面台があり、勉強で疲れると後ろをむいて笛を吹いています(笑)。

塾生の勉強スペースも、そんな空間(座ると自然に勉強モード・笑)になってくれることを、特にこれからの3ヶ月は全員に期待したいと思います。

10月も終わります。

気持ちを改めて、新しい気持ちで勉強に向いましょう。ゴールはもうすぐです!







2011年10月28日金曜日

成績表と個人面談

受験校を決定する時期になってきました。

獣医学部は大きな問題がありません。数が限定されていますし、殆どの生徒が全部を受けるからです。獣医学部の場合、問題は「安全校」の選択です。

そのため、先日のHRで「医歯薬看護系大学データブック」を全員に配付しました。自分の勉強している科目で受験できるところを事前にきちんと調べておいてもらいたいと思います。データブックと今までに配付した試験科目一覧、試験日程一覧で、欲しい情報は全て揃うはずです。分からなければHPで確認しておいてください。

医学部の場合、大部分の塾生は「東京近郊」の医学部を第一志望にしていると思います。安全校は大体が「地方の医学部」です。どの程度までの「地方」を考えに入れるか、ご両親とよく相談しておいてください。

志望校調査は、11月初めの実施となります(もう来週ですね!)。

特に全体保護者会は予定しておりませんので、面談ご希望の方は直接医進塾事務局までご連絡ください。

医学部も獣医学部も、願書は申し込めば無料でもらえるところが多いと思います。医進の事務室でまとめてもらえるものは、全て全員に配付しております。

受験は書類仕事」と、以前のブログに書いたことがあります。

間際になって慌てなくてすむように、事前々々に確認を済ませるようにしましょう。

2011年10月27日木曜日

深呼吸・・・

今日は一日素晴らしい秋晴れの天候でした。
こういう日には外に出て思い切り深呼吸してみるのがよいのです。

やってみるとわかりますが、普段深呼吸をし慣れていないと、胸の奥深く、もうこれ以上は空気が入らないというところまで深く呼吸をするのは、案外と難しいのです。また慣れない人が急にすると、一瞬頭がクラッとすることがあるようです。

浅い呼吸から段々と深い呼吸につなげてゆくことが大事・・・なんだか全てのことに共通することのようですね(笑)。

かつて空手をかなり熱心にやっていたころのことです。10人組手という「荒行」をやらされました。一人3分を限度に、10人の相手と連続して打ち合い、蹴りあいをします。私の流派は「松涛館流」という、いわゆる伝統空手の一派です(正式には「日本空手協会」といいます)。

伝統空手は、

「寸止めで、相手に実際に当てないから実戦的でない」

という人がいます。

「本物の空手を知らない人のたわ言」

です(笑)。なぜかというと、

「当ててはいけないタテマエですが、当たってしまうのは仕方ない」(笑)

からです。

また伝統空手では「上段」、つまり首から上も攻撃の対象になりますから、2,3人とやったあとは鼻血は出るし、くちびるは切れるし、目は腫れるし・・・極端に言うと上半身が、

「血だらけ」

になるほどです。

私も6人目あたりでふらふらになり、正直言って「もうやめようか」と思いました。

それが不思議なことに、相手が変わる間際の、大きな深呼吸一回で、始めたときと同じようなエネルギーが身体に「満ちてくる」のを感じたのです。本当に「一番奥の、深い所から自然と湧いてくる」としか言いようのないものでした。

同時に相手が全く怖くなくなりました(10人組手は後になるほど強い相手になります)。

それに加えて、驚いたことに左目の上、眉の辺りからかなり出血していたはずなのですが、それが自然に止まったのです。これには手当てをしてくれたドクターも信じられなかったようです。

「これ以上出血が止まらないなら、ドクターストップにしようと思っていた」

と、終わってから言われました。

10人組手を無事に(?笑)終わらせたとき、私は改めて「深呼吸」の力の大きさ・凄さを思いました。

これほど安上がりで、安全で、何の問題もない「健康法」はありません。

巷ではそろそろインフルエンザが流行り始めています。健康管理がこれからの勉強には欠かせないものとなります。

皆さん、朝、塾に来たら、勉強の前に広場で一度深呼吸をしてみましょう。
効果は保証しますよ(笑)。

2011年10月26日水曜日

第1回映画会開催

本日の16時過ぎから、映画会を開催しました。

予告通り、「Project X:ER誕生」を見ました。参加してくれたのは医学部コース生を中心に全体の約半数でした。

終わったすぐ後に感想を聞くのもなんとなくその場にそぐわない感じがしたので、後から食事中の塾生をつかまえて聞いてみました。

1.感動しました。

2.多発性外傷があんなに大変なことだったとは思いませんでした。

3.現代の問題を解く鍵が、1919年の論文にあったということに、ちょっと唖然としました。

4.いや~面白かったです!(笑)。また別のを見たいのでよろしくお願いします(笑)。

全員に感想を聞いたわけではありませんが、概ね好評だったようです。少しでも勉強への気持ちが向上してくれることを祈りたく思います。



合格第1号!!

麻布大学獣医学部AO入試に、獣医学部コースのHYさんが合格しました!

HYさんはこれから、獣医学部に入ってから困らないような勉強を、医進の先生方と続けて行くことになります。

HYさん、おめでとうございます!!

これからも気を抜くことなく、入学まで努力を重ねて行きましょう!

成績表送付

昨日の夕刻に、塾生のご自宅に「成績一覧表」を送付いたしました。遅くとも明日の午前中には間違いなく到着すると思います。

個人面談を事前にされた方には、直接お渡ししましたので、送付はありません。

「成績表の見方」というプリントも同封いたしました。何か分からない点がありましたら、医進塾事務室(03-3205-4308)までいつでもご連絡ください。

全員の成績をまとめてみて、改めて思うことですが、

「これからの三ヶ月が勝負!!」

まさに、このことです。

みなそれなりの「弱点」を各教科・科目ごとに持っています。その弱点をこれからどこまで補強し、逆に得意分野にまで転換させて行けるか、いつまでにそれができるか。

これから3ヶ月の大目標でもあります。

気持ちの落ち込みや「勉強の居着き」、あるいは「逃げ」、そういったものを避けながら、今まで以上に本腰を入れた勉強をする時期に入って来ています。

自分のメンタルな面を冷静に把握して、「危ないな!」と思ったら決して一人で抱え込むことなく、すぐに先生方に相談してください。

夜が長くなり、昼が短くなり、気温が下がり、人間が「落ち込むための条件」が完璧に揃ってくる今の時期だからこそ、医進塾で今までやってきたことの価値を改めてみなおし、まずは「前に!」の気持ちをもちましょう。

Winter has come... Can Spring be so behind? 


「冬が来た・・・。春は遠くない!」


こういう気持ちを常に持つようにいたしましょう!



2011年10月25日火曜日

自習室座席画像②

昨日に引き続き、自習室の座席画像を『塾生専用ページ』に載せました。

自習室新セクションで、新しいほうです。総面積の関係で旧セクションより若干幅が狭いのですが、その分入口から遠く、旧セクションよりだいぶ静かです。

先ほどある生徒のお母様から

「塾生専用ページを見たいのですが、パスワードが分からなくて・・・」

というメールをいただきました。

専用ページを作成したときに生徒全員に配付し、

「必ずご自宅に連絡すること!」

と伝えておいたのですが、今になるまでお知らせしていなかった

「不埒なヤツ」

がいたようです。もちろんお母様にはすぐにパスワードをメールでお送りいたしましたが、あとから本人を呼んでとっちめてやります(笑)。

2011年10月24日月曜日

自習室ブース画像

先日連絡をした生徒のお母様からのリクエストです。

「自分の子供の自習室座席がとても気になるのですが・・・。見に行くわけにも行きませんし、あまり汚くして皆様のご迷惑になっているのではないかと、気になって気になって・・・(笑)」

親心とはありがたいものですね。

というわけで、『塾生専用ページ』に、全員分の座席画像をアップしています。今回は旧セクション(No01-17)までを載せました。

明日以降に新セクション(No.18-34)をアップします。

「プライバシーの侵害よ!」

とか、言われそうですが、まぁ見るのは身内だけでしょうから、ご勘弁ください(笑)。

映画会の開催

今週から「医進塾映画会」を開催して行きます。

時間は16時から45分程度。夕休みを使っての上映です。

今回は『プロジェクトX:救急救命室ER誕生』です。次回は同じくプロジェクトXシリーズから『チェルノブイリの傷:奇跡のメス』、次々回は『旭山動物園の再興:ペンギンが飛んだ日』などを順次上映の予定です。

特にこれからは精神的に落ち込む生徒も多くなる時期です。毎年必ずこの時期になると、自宅に籠もりきりになったり遅刻や早退が増えたりということで、実際の入試で戦う前に自分から競争を放棄してしまう生徒が出ます。

前回のHRで塾生全員に伝えたように『勉強の居着き』がおきてしまうとそれを元に戻すのは大変なことです。

そうならないように気持ちを常に意識して上に、あるいは先に向けておくようにしなければなりません。


1~2週間に一回の映画会ですが、「元気のでるプログラム」のNO1に輝いたこともあるProjectXです(笑)。見た人が少しでも今以上に元気になってくれたら良いと思います。

もちろん参加は希望者のみですが、できれば全員に見てもらいたいと思っています。

2011年10月23日日曜日

いい話②

これもK子さんから教えてもらったサイトです。

思わず涙・・・。

 http://labaq.com/lite/archives/51387194.html

子供って、真実をストレートに知っていて、それを大人に直接伝えてくれるのですね。

こういう子供のこの一言を知ると、私のブログなど何の意味があるのだろうと改めて思ってしまうほどです。

K子さん、いろいろな情報、ありがとうございます。

いい話①

K子さんから「こんなのもいかがですか?」と送られてきたサイトです。

さすが獣医学部の学生だけありますね(笑)。

http://labaq.com/lite/archives/51705504.html

動物と人間との関係って、本当に深いものがあるのだと改めて考えされられました。

2011年10月22日土曜日

かわいい写真のパート2

バイトのK子さんが教えてくれました。

Youtubeで有名なネコだそうです。
1000万人が見ているというから驚きです。


http://www.youtube.com/watch?v=z_AbfPXTKms&feature=youtube_gdata_player


http://www.youtube.com/watch?v=Wb8fY6x4p_4&feature=youtube_gdata_player


勉強の合間にでもどうぞ・・・(笑)。

かわいい写真(笑)

毎回深刻な話が続くので、たまにはかわいい写真などを・・・(笑)。

「たまには先生も、普通のことをするんですね」(K下さん)といわれました・・・(汗)
















HR講話より

今日のHRでの講話概略です。

##########

今皆さんに、成績一覧表をお渡ししました。同じものが来週前半に皆さんのご家庭に郵送されます。

そこに記されている「合格」に必要な成績(これは医進塾の過去データから割り出したものです)と、自分の今までの成績を比較してみて、いかがでしょう。

「あ、これはもうダメだ」

と思った人はいないでしょうか。

「まぁまぁこれなら何とか・・・」

と思った人も多いと思います。

成績と点数、偏差値が良くても悪くても、ここで皆さんに注意して欲しいことは、これはあくまで、

今までの成績

だということなのです。

これからの3ヶ月で、いかようにも変化して行くのがこの成績というものなのです。

今少し成績がよいからと言って力を抜いたら、間違いなく「不合格」です。

今成績が悪いからと言って、あきらめたらそれも間違いなく「不合格」になります。

成績がよい人は良いなりに、悪かった人はそれ以上に、これからの3ヶ月を、全力で、

走りぬけ

なければならないのです。

そのときに一つだけ覚えておいて欲しいことがあります。それは、武道で言うところの、

居着き

です。

人間は自分の重心を左右の足の裏(支持面)から交互に外すことによって前に進みます。重心線が足の裏の支持面に垂直に落ちている瞬間というのは、決して長時間ではなく瞬間的なものです。

それが瞬間的でなく、長時間(といっても1秒以内ですが)になることを「居着き」と言うのです。

居着いている状態は、人間にとって非常に危険なものです。動けないしその足を払われたらすぐに倒れるし、身体の他の部分にほんのすこしの力が加わっても転倒します。

武道では絶対に避けなければならない状態として考えられているのがこの「居着き」なのです。

その「居着き」が皆さんの勉強にもおきることがあります。

目的意識を持たず、ただなんとなく問題だけこなしているというような状態がそれです。何時間勉強しても成果が上がらない状態になったようなとき、それは間違いなく「勉強の居着き」が起きているといってよいだろうと思います。

右足に「居着き」が起こったら、即座にしなければならないことは反対側の足を前に振ることです。そうすることで重心線を「強制的に」移動させることしかありません。それをやらないと倒れるのですからこれはすぐにしなければならないことです。

勉強で「居着き」が起こったら、これも即座に重心線の移動が必要になります。

具体的な「勉強」が右足であるとするならば、左足は「勉強の意味と目的、医師・獣医師を志そうとした自分の使命感」です。

左足の「目的と使命感」を前方に振ることで、「居着いた」右足から抜け出しましょう。居着きを抜け出すには、これしか方法がないのです。

これからの3ヶ月、この期間は勉強をしつつ、今までにもまして「自分の医師・獣医師としての使命」を確認する時期でもあるのです。

両方のバランスを(あえて崩しながら)取ることで、この時期を乗り切りましょう。まだ11月、12月の冬期講習、冬期合宿、そして正月特訓、直前講習と、さまざまな講座が用意されています。

この時期を右足と左足のバランスを、

あえて崩しつつ、居着かずに前に進む

ことで駆け抜けてもらいたいと思います。

※自分はなぜ医師・獣医師になるのかということばかりを考えていてもいけませよ(笑)。それは逆に左足に居着いたことになってしまいますからね(笑)。

第三病棟・・・罪なきものの死について


カミュの『ペスト』の中に、何の罪もない子供がペストにかかり、苦しみの中で死んでゆく場面があります。それを「神の恩寵の一部として考えろ」という司祭に、登場人物の一人が反発する場面でした。私が読んだのは高校生の時でした。

『ペスト』の、作品としての完成度はさておき、私の中にはその時以来、

「罪なきものの、避けられない死」

についての大きな疑問が残ったままでいます。

私はたまたまカトリックという宗教を持っているものですが、カトリックからのその問いに対する教義的な解答は既に出ており、その解答に矛盾はありません(あくまでカトリック教会から見て、という条件つきですが)。

問題はその解答を、一人の人間として、素直に受け入れられるかということに尽きます。

プロテスタントで無教会派の内村鑑三は自分の愛娘の死と葬儀に際して、会葬者の前で万歳を唱えたといいます。確かにキリスト教徒にとって「死」は「神の国への門出」です。でもこれは明らかに、

「やりすぎ」

です。

近親者の死は誰にとっても本来は

「受け入れ難く、悲しみに満ちたもの」

であるし、また健全な人間関係から考えても、

「そうあるべき」

だからです。

『罪なきものの死』・・・。容易に答えは出ませんが、悲しみは悲しみとして受け止め、その後の人生をわれわれがどのように生きてゆけばよいのかを、改めて宿題として出されたということなのかも知れないと、今は思うようにしています。

その悲しみを、カラッと三拍子の長調で歌ったさだまさしさんの「第三病棟」、あまり話題にはなりませんでしたが、隠れた名曲だと思います。

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第三病棟   作詞/作曲 さだまさし

僕の病室 君のそろえた
青い水差しと 白いカーテン
子供の声に 目覚めれば 陽射し
坊やが窓越しに 笑顔でおはよう


あの子の部屋は 僕の真向い
お見舞の 苺が見える
やがて注射はいやだと泣き声
いずこも同じと 君が笑う

遊び盛りの 歳頃なのにね
あんなに可愛い 坊やなのにね
カルテ抱えた 君は一寸ふくれて
不公平だわとつぶやいた


紙飛行機のメッセージ
坊やから届いたよ
夏が過ぎれば 元気になるから
そしたら二人で キャッチボールしよう

返事をのせた 飛行機を折って
とばそうと見たら からっぽの部屋
少し遅めの 矢車草が
狭い花壇で 揺れるばかり


受けとる人の 誰もいない
手を離れた 飛行機
君と見送る 梅雨明けの空へ
坊やのもとへと 舞いあがる

2011年10月21日金曜日

主人公・・・

前回は「風に立つライオン」でした。


今回はもう一曲、私の好きな曲をあげます。


主人公」という曲です。かなり前の曲だと思います。


私の最初の職場は千代田区の神田錦町にありました。
通勤はJR御茶ノ水駅を使いました。御茶ノ水駅から明治大学の前を通って三省堂のほうに下って行く道が、私の通勤路でした。


あの町の雰囲気に、ぴったりな曲です。


       主人公 曲・詞 さだまさし

時には 思い出ゆきの 旅行案内(ガイドブック)にまかせ 
 
  「あの頃」という名の駅で降りて「昔通り」を歩く  
  いつもの茶店(テラス)には まだ時の名残が少し  

地下鉄(メトロ)の駅の前には「62番」のバス 
 
  鈴懸(プラタナス)並木の古い広場と 学生だらけの街  
  そういえば あなたの服の模様さえ覚えてる  

あなたの眩しい笑顔と 友達の笑い声に 
 
   抱かれて私はいつでも 必ずきらめいていた


「或いは」「もしも」だなんて あなたは嫌ったけど 
 
時を遡る切符(チケット)があれば 欲しくなる時がある  
  あそこの別れ道で 選びなおせるならって……  

勿論 今の私を 悲しむつもりはない 
 
  確かに自分で選んだ以上 精一杯生きる  
  そうでなきゃ あなたにとても とてもはずかしいから  

あなたは 教えてくれた 小さな物語でも 
 
  自分の人生の中では 誰もがみな主人公  
  時折思い出の中で あなたは支えてください  
  私の人生の中では 私が主人公だと 

 塾生の一人ひとりに言いたいこと。

それが

「自分の人生の中では誰もが『主人公』」

ということ。

そう思えば、そしてそう思うことによってのみ、人は本当の意味で充実した生活を送れるのでしょう。

彼らにそのことを伝えられたら、医進塾での1年間は、来年の合否に関わらず、決して無駄にはならないと思うのです。

「風に立つライオン」余話・笑

このブログの記事は、携帯でもスマートフォンでも見られるように設定してあります。

先日の「風に立つライオン」のブログを見たある塾生から質問を受けました。

「『最後になりましたが あなたの幸せを 心から 遠くから いつも祈っています おめでとう さよなら・・・』っていう部分がありますよね。あの部分がよく分からないのですが、何で『おめでとう さようなら』なんでしょう?」


私は一瞬言葉を失いました(笑)。


だって、あそこが全体の歌詞の中で一番よいところなんですから。


ただ単に日本の仕事を捨てて来たわけではない、日本でもできることをアフリカでやりにきたのではない、その裏には主人公の個人的な「犠牲」、自分ひとりの幸せを望むのではなく、いわば「公(おおやけ)」のために自分の幸せを後回しにした一人のドクターの、雄雄しくも清清しく、かつ凛とした姿があるわけです。


それを表立って言うのではなく、最後の一言でさりげなく言うところが、さだまさしさんの歌詞の「厚み」とも言える部分なのだと思います。


それまでの歌詞で、「ふ~ん、すごい人がいるね」と思っていたところに、最後のこの部分「おめでとう さよなら」で、


「そうなんだ、このドクターも、自分たちと変わらない一人の人間としての生活があった、小さな幸せを求めることもできたはずなんだ、それを振り切ってアフリカに行く、その決定・決心をさせるだけの状況がアフリカにあって、それに応える『使命感』を、このドクターは持っていた」


ということがはっきりと、言葉を超えてこちらの心に飛び込んでくるということです。


「たぶんこのドクターには、周りも認めた婚約者がいたのだよ。それを解消してアフリカに来たのだろうね。ドクターにはドクターなりの充実感もあったアフリカでの生活だったけれど、心のどこかで自分が幸せにできなかったその人のことがずっと気がかりだったのではないかな。


その人からある日突然手紙が届いた。それは自分の結婚を知らせる手紙だった。その手紙には自分の結婚のことだけではなく、もしかしたらこの主人公のドクターとの婚約を解消してからの、自分の「思い」がそれとなく書かれていたのではないだろうか。


『あの時はあなたがなぜそんなことを言うのか分からなかった。ずいぶんひどい人だと思った。でも時がたち自分もいろいろなことを考えて、今はあのときのあなたの気持ちが痛いほど分かる。私のことを愛していなかったということではなく、あなたにはあなたの使命とドクターとしての生きかたがあったということなのだろうと思っている。私は私の道を行くけれど、あなたのことは心から尊敬しているし、決して忘れない。あなたとの恋人時代の楽しかった思い出に心から感謝しています』


こんな内容だったのでは、と思うよ。


彼は、だから、彼女からの手紙を読んで、本当に嬉しかった。


自分が幸せにできなかった人が、自分の力で新しい生活を築こうとしているのだからね。彼女のことが今でもとっても好きで、その彼女が誇りをもって自分とのことを思い出してくれることを、自分のこれからの生活の支えにしてゆこうと思っている。


それが『おめでとう さよなら』の一言に、全部含まれているのだよ」


彼は私のこの長ったらしい、かつ饒舌で冗漫な説明を聞き、一応は納得してくれたようでした。でも彼が最後に言ったのが、


「先生、よくそこまで想像できますね。すごいと思います」


・・・(笑)。


どういったものやら・・・(笑)。





朝のひと時・・・

毎朝、塾生全員の登校時間を、タイムカードで確認するたびに驚くことは、7時過ぎに来て(もちろん私より早く)自習室で静かに勉強をしている人がいることです。

おそらく彼女(K下さん)には、

「朝の時間帯はこれをやる」

と決めた計画があるのでしょう。

朝の「自習室見回り」の時にも、声をかけるのがはばかられるほどの集中力で、問題に向き合っています。

7時過ぎからイントロテストの始まる9時まで、ほぼ2時間の時間帯を、4月から毎日欠かさず勉強に充てているK下さんには、頭が下がります。

彼女の成績が、最近完全に「高め安定期」に入っているのも納得できるところです。

私の出校は7時半から7時45分あたりです。事務室でその日の予定を組んだり、教室の見回りをしているうちに8時過ぎになり、朝の「一斉学習」時間になります。

8時過ぎから登校する人の数が増え、それぞれの場所で自分の勉強に入ります。食堂で朝ごはんを食べながらノートを広げたり、単語の暗記をしている人、数学のイントロテストの準備をしている人など、様々です(8時半までは食堂が使用できます。それ以後は自習室での勉強になります)。

騒いだり、大声で話をしたりする人は誰もいません。緊張感に満ちた、静かな一日の始まりです。

「一斉学習」は、8時半から9時前に自分の教室に移動するまでの30分程度の時間ですが、この時間を全員が静かに勉強に打ち込むところから医進塾の一日が始まるのです。

毎日のことではありますが、若い彼らが、毎日欠かさずに「静かな勉強時間」で一日を始めてくれることは、

「良いものだな」

と思うのです。

2011年10月20日木曜日

医学部講演会(羽生信義先生をお迎えして)

19日(水)の16時から、本校530教室で「医学部講演会(羽生信義先生をお迎えして)」が開催されました。医学部コースの生徒が既卒生・現役生併せてほぼ全員参加でした。

羽生先生は、医進塾がまだ「早稲田ゼミナール医系コース」と言っていたころの大先輩で、慈恵医大をご卒業。その後アメリカピッツバーグ大学医学部留学などを経て、現在は町田市民病院副院長・外科部長です。特に内臓腫瘍・食道癌切除手術の権威でもあります。

講演会は実際の外科手術のビデオで始まりました。

医学部の学生であっても、目にすることのあまりない実際の手術の迫力に、塾生たちはみな息を呑んでいたようです。

生徒はみな最初は緊張していたようですが、羽生先生の飾らない口調と気さくな受け答えに、最後はすっかりリラックスして、最後の質疑応答では、「かなりよい疑問・質問でしたよ(羽生先生談)」と言われるようなものが質問されました。

羽生先生が「良い本なので事前に目を通しておいてください」と、医進塾に送ってくださったご本。

小山校長から羽入先生のご紹介がありました。
同上
公演中の羽生先生。
熱心に聴く塾生。

DVDで見る羽生先生による腫瘍切除手術。

羽生先生のご好意で、近日中に医学部コース生の「町田市民病院見学会」が実現することとなりました。

ベッド数500の総合病院の見学は、誰にとっても初めてのことだろうと思います。これからいよいよ勉強の最後の詰めに入る塾生たちにとって、大変によい励みになることでしょう。

病院見学会については、決まり次第お知らせいたします。

「塾生専用ページ」にも画像が載せてありますので、そちらもご覧ください。



2011年10月18日火曜日

「患者学」(仮称)について①

私は「英語」と「プレゼンテーション(コミュニケーション)」を専門にするものですが、今のように医系学部に進学を希望する子供たちを預かるようになってから、もう一つ考えていることがあります。

それは

『患者学』(仮称)

の樹立と提唱ということです。

他に言い方がないので「患者学」という言葉を暫定的に使用しています。将来より良い言葉が見つかれば換えたいと思っています。

現在の時点で「Expart Patient Sciences」を「患者学」と訳す「日本患者学会」という団体が存在し、それなりに有意義で活発な活動を続けているからです。


私が考えている「患者学」(仮称)とは、社会的な広がりを持つ活動である以前の「個人の中の死生観、健康観」への考察を中心にすえます。


特に「緩和ケア」と強い結びつきを持ちますが、完全にそれに依存するわけではありません。ホスピスとも関係がありますが、完全にイコールではありません。


人が生きるとはどういうことなのか、生きてその結果死んでゆくのならば、果たして生きることに意味があるのか、意味があるとすれば、それはどのような意味なのか、そもそも「健康」と「病気」の境目はあるのか、あるとしたら、その境目を超えて「病気」になったとき、私たちはどのようにその状態を受け入れてゆけばよいのか・・・等々を、できるだけ幼い時期から、できれば小学生の低学年くらいから、段階を踏んで継続的・系統的に教えてゆくこと、それが私の考える「患者学」なのです。


病を得てから、その状態について考えるのではなく、そのずっと前の段階で「教育」の一環として体系的に教えてゆければよいと考えています。


一見、私の別の専門である「英語」や「プレゼン」と、かけ離れた分野のように思えるかもしれませんが、実はそうではないのです。


そんなことをこれから何回かにわたって(連続するかどうかはわかりませんが)考えてゆきたいと思います。







久方ぶりの授業風景です。

私が撮ると大体いつも同じ平凡なアングルになってしまうのが申し訳ないところなのですが、久しぶりですので、塾生の授業風景を何枚か「塾生専用ページ」にアップしました。

特に変わり映えもしない画像ではありますが、塾生一人ひとりが、一生懸命に勉強する姿をご覧になっていただければ幸いです。

今日の午前中は「英語」で、コース別に上級・標準の二クラス分離、合計4クラスで授業を行っています。

合格かぼちゃパート2


早稲田ゼミナールの名物「合格かぼちゃ」に、

「今年は書く人がすくないな・・・」

と思っていたら、なんと!裏側とか下側とかにぎっしり書いてありました(笑)。

どこに書いても

「ご利益」(笑)

に変わりがあるわけではないので、まぁよいのではないでしょうか(笑)。
まだまだ書き込みの余地はありますので、どんどん自分の思いを書いてもらいたいものです。


「風に立つライオン」と「Will-眠り行くまえに」

二冊の本、「風に立つライオン」と「Will-眠り行く前に」に登場する多くのドクターが、共通して口にする言葉は、

自分がここまでやってこれたのは、患者さんのおかげ

ということです。

病める人を前にして、ドクターのできることなどほんの少ししかない。逆に患者さんの『なんとしても生きよう』という姿から、元気とエネルギーをたくさんもらった。

同じような言葉、表現が、言い方を換えて何度も繰り返されるのです。

『生命』に関わる職業に携わるものとして必須の「謙虚さ」がここにあります。

以前私の教え子の一人で、今は地方で勤務医・開業医をしているドクターとお話をする機会がありました。

そのときの彼女の悩みは、

「最近は理性と常識の範囲を超えて、要求水準の高い(高すぎる?)患者さんが増えて困っている」

というものでした。

彼女は言葉を選んで言ってくれたのですが、要するに最近はやりの、

「モンスターペイシェント」

のことを言いたかったのだと思います。

話をしていて私が、

「偉いな・・・」

と思ったのは、彼女の口からその後にすぐ、

時間をかけてその人の言うことを聞き、よ~く考えてみると、なぜその人がそんなことを言ったのかが、少しだけ分かるような気がするんですよ

という言葉が出た時でした。

何のためにそんな主張をするのだか理解ができないような患者さんのことを一般的には「モンスターペイシェント」というわけですから、それが一部だけでも、

「分かるような気がする」

のは、本当に大変な努力があってのことなのだろうと思うのです。

彼女の側の、

「謙虚さ

があって始めて出来ることだろう、私だったら怒鳴ってたたき出して終わりだろうけれども、と、話していて感じたのです。

「風に立つライオン」の柴田先生も、「Will-眠り行く前に」の小倉先生も、この「謙虚さ」が、どうすれば可能になるのかを明確に書いておられます。

それは、たった一言、

感謝

ということです。

どんなに辛くても、自分がそこにいられることへの「感謝」、それを可能にしてくれたたくさんの人々への「感謝」、ドクターとして仕事が出来ることへの「感謝」、自分から生きる力を引き出してきてくれる患者さんへの「感謝」、明日のことは分からないけれど、今・この瞬間を自分に与えてくれるすべてのものへの「感謝」の気持ちが、この二冊の本には随所にあふれているように思います。

感謝

の気持ちは、一般的には、

「受身」

の感情として捉えられることが多いようです。誰かから、何かをしてもらったから、それに対して「感謝する」というのが、われわれ凡人の普通の感じ方です。

でもお二人の先生の生き方に代表される、この二冊の本に登場するドクターの感じ方は少し違います。彼らにとって、基本的に、

感謝は努力

なのです。

黙って受身でいるだけではない、積極的に「感謝」の対象を求め探して行くことこそ、『生命』に関わる仕事についている自分たちがしなければならないことなのだ、というメッセージがストレートに伝わってきます。

生命そのものへの、

感謝」

そしてそこから自然に湧き出る、

「謙虚さ」、

これは今の医進の塾生すべてに、しっかりと心のそこから理解しておいてもらいたい事柄でもあるのです。

2011年10月17日月曜日

Willー眠り行く前に 小倉恒子著

私の机の前に、前回紹介した『風に立つライオン』と並んで『Will-眠り行く前に』という本が置かれています。

女子医大を卒業し、耳鼻科医として活躍中の30代に乳がんを患い、爾来20数年の永きに渡って癌との闘いを続けてきた小倉恒子先生が2006年に出版された本です。

小倉先生は他にも数冊のご本をお書きになっていて、殆どに目を通しましたが、私にとって一番大きな印象を残したのはこの『Will-眠り行く前に』でした。

他の本と違い、小倉先生が自らの死を目の前に見ながら、自分の心情、医学生としての勉強、そしてご結婚、出産、離婚、発病と治療の過程を、ご自分の二人の子供さんに淡々と語りかける口調でかかれたものであるからだったと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=LLmmmepLvDA&feature=related

私が下手な要約をするよりも、できれば自分の目で読んでいただくのが一番よいのですが、私にとって一番印象深かったのは、

自分の病気を憂えれば、恐怖の沼から這い上がれないような苦痛が長く長く続く。しかし、過去を嘆いてみたり自分にはこないであろう遠い将来を羨んだりせず、今日という一日を足元をしっかり踏ん張って懸命に生きていけば、たとえ癌であっても楽しく生きられる」P232-233

この部分でした。

小倉先生は、お生まれが1953年(私と同じです)。1987年(34歳)のときに癌が見つかり、2010年(57歳)でなくなるまで、23年間、抗癌剤の副作用と戦いながら、耳鼻科医として、あるいは乳癌を経験した一人の女性として、後輩や友人、あるいは同じ病に苦しむ女性の「伴走者」であり続けたのでした。

その生き方は、決して「苦行者」のそれではなく、苦しみの真っ只中にあって、なおかつその中に生きる歓び・喜びを見出そうとする、たとえて言えば「先駆者」のそれであったように私は強く感じます。

妻として、母として、そして一人の医師として、決して「百点満点」ではなかった自分の生き方を、不必要に飾ることなく、かつ不必要に遠慮もせず、文字に出来たのは、先ほど書いたように、小倉先生がご自分の子供たちへの「遺言」としてこの本を残されたからなのでしょう。

ぜひ皆さんに一読をお勧めしたい一冊です。

2011年10月15日土曜日

全国模試第3回成績上位者

9月実施の「全国模試第3回(マーク式)」の成績上位者一覧が、ブログの「塾生専用ページ」に発表されました。

同じ表は医進塾ボードにも掲示されています。

ご確認ください。

なお「総合成績(偏差値)」は、受験科目などの関係で、各自に渡した個人票とは一致しないことがあります。

医進塾事務室

自習室点描②

塾生が自習室を使い始めて、ほぼ半年以上が経ちました。約半数の人は7月からの使用になりましたが、他の方は、4月からずっとこの5号館1階の自習室を使用していることになります。

みなそれぞれの特徴が出てきて、大変に面白く、思わずスナップショットをいただきました。

全員が試験を受けているときにこっそり撮ったものですので、「プライバシーの侵害!」(笑)とか言われそうですが、そこは一つご勘弁ください(笑)。


暗記したい項目を机の前に貼るのは、受験生の定番です。
うまく頭にはいってくれればよいのですが(笑)。

なんだかよく分かりません(笑)。
持ち主に聞いたら
「運気をあげるためのありがたい護符のようなものです」
とのことでしたが(笑)。

ごもっとも・・・です(笑)。

腹が減っては戦が・・・ということなのでしょうか?(笑)

二年前にもカエルの大ファンがいました。
防衛医大に行ったY田M子さんでした。
彼女もやたらにカエルの置物を置いてましたね。

S草くん、ごめんなさい。
名前がちょっと出ちゃいました(汗)。
でも「名言」ですよね!

これは・・・私が添削ノートに貼ったものだと思いますが・・・(笑)。

ごもっとも・・・パート2ですね(笑)。

ネガティブ禁止!はとてもよいことです。
物事はポジティブに行きましょう!

勉強も「愛」をもって接してやれば必ずうまく行くということなのでしょうか(笑)。

全国模試第4回(マーク式)

今日は午後から「全国模試第4回(マーク式)」が実施されています。


今日の会場は、文系と一緒なので530教室です。黒板に向かって左側が医進、右側が文系の生徒が座ります。


文系・理系合同の受験会場なので、時間割も複雑(怪奇?・笑)になります。医・獣医コースは殆どの人が午後からの受験ですが、受験大学によっては午前中の科目も必要な人がいます。


全国模試も、今回が終われば残りはあと一回(11月上旬)のマーク式テストのみになります。気を抜くことなく今の努力を続けてもらいたいと思います。


「風に立つライオン」と「ライオン企画」③「よりそう心」

前述の柴田先生は、インタビューの最後にこう言います。

「僕はね、あなた方の先輩の児嶋恵美子さんの一言が一番好きなんですよ。皆さんに『初心忘るべからず』というのは、このためなんですよ」

児嶋恵美子さんという方は、その当時医学部の4年生で、自らがその数年前に交通事故に合われその体験を次のように綴っています。


「突然の事故。救急車で運ばれ、病院到着。

ドクター、ナースの顔を見て、ホッとする私に、

『最悪だよな』
『先生と当直すると、最悪の患者ばかりですね』

と一言ずつ。

そんな中、

『もう大丈夫ですから、頑張ってくださいね』

看護学生のその一言に、

思わず涙が一粒こぼれた」

(宮崎医科大学学生「心の声配達人」企画編集『患者さんの気持ち・看護婦さんの気持ち・お医者さんの気持ち』1999年、鉱脈社)

ドクターには「医・学者」としての面と、「医療・従事者」としての面があります。どちらも大事であることは言うを待ちません。ですが、両者を混同・混乱させることは許されません。医学は「病気」を見ますが、医療が見るのは「人間」だからです。

柴田先生がおっしゃりたかったことは、その点なのではないでしょうか。

「風に立つライオン」と「ライオン企画」②

「風に立つライオン」をさだまさしさんに作曲させたのは、柴田紘一先生という方の存在でした。

もちろん歌詞には脚色があります。

柴田先生とさださんは長年の友人同士らしいのですが、インタビューの中で「千鳥ヶ淵の夜桜が・・・なんてところは彼(さださん)の創作ですよ・笑」と言っているほどです。

それでも柴田先生が、今から40年近く前、日本での医療行為に一度ピリオドを打ち、ケニヤという場所に行って、そこで日本では考えられないような状況の中で一人のドクターとして、七難八苦を乗り越えて人々のために尽くされたということは、明確な事実のようです。

宮崎医科大の「ライオン企画」は、この「風に立つライオン」に触発され、そのモデルとなった柴田先生に学ぶと共に、そもそもこの日本において「一ドクターである」とはどのような意味を持つのかを、医学部の学生たちが真剣に考え始めたのきっかけであったようです。

以下、柴田先生のインタビューの中から数箇所を抜き出してみましょう。


「僕がね、『風に立つライオン』で一番好きなところはね、『診療所に来る人々は病気だけれど、すくなくとも心は僕より健康なのですよ』というところですね。

彼らによって本当に助けられたということです。今でもそうです。支えてくれるのは患者さんですよ。まぁ、そのうちわかりますよ」

「医者の良い点というのは、われわれはどこにいても、たとえば無医村にいても都会にいても、相手となる患者さんというのは尊厳価値においては同一じゃないですか。どういうところにあっても全力で仕事ができるというところでしょうか

「(医者の)悪い点は、医者の中には『自分が治している』と勘違いしている人がいる、ということでしょうね。患者さん自身が治ろう、治そうとしているのに、医者はそれを神様と共にちょっと手助けするだけなのに、『自分が治している』と、思い上がった心を持ってしまう・・・。」

##########

医学部に入るために全力で勉強を重ねている塾生たちに、私はこの柴田先生の言葉を改めて送りたいと思います。

「風に立つライオン」と「ライオン企画」①

私の手元に、

「第26回宮崎医科大すずかけ祭医学展 ライオン企画編 『風に立つライオン』」

という本があります。

この本の経緯が、「はじめに」に、次のように書かれています。

『2001年11月23日から25日にかけて代26回宮崎医科大学すずかけ祭が行われました。私たちはその一つの企画として、「ライオン企画~風に立つライオン」を主催しました。

本企画では、歌手のさだまさしさんの歌「風に立つライオン」に関わりのある柴田紘一先生(宮崎県立日南病院長)をはじめ、6名の医師とさださんにインタビューを行い、そのレポートを展示しました。

また、柴田先生をお招きした茶話会も開きました。・・・略・・・企画終了後、「冊子をつくろう」という声が企画内外で生まれました。

そこで・・・「記念誌」を作ったところ、多くの方から反響をいただき、このたび出版社から本にしていただけることになりました。』


この感動的な小冊子を紹介するにあたり、まず、「風に立つライオン」という歌はどのような歌なのかを知っていただきたいと思います。

歌詞全文を出すのは、著作権上若干問題があるとは思いますが、これを知らないと先の話ができないので、ちょっと反則ですが、出してしまいましょう(笑)。


風に立つライオン  詞・曲 さだまさし


突然の手紙には驚いたけど嬉しかった

何より君が僕を怨んでいなかったということが

これから此処で過ごす僕の毎日の大切な

よりどころになります ありがとう ありがとう


ナイロビで迎える三度目の四月が来て今更

千鳥ヶ淵で君と見た夜桜が恋しくて

故郷ではなく東京の桜が恋しいということが

自分でもおかしい位です おかしい位です


三年の間あちらこちらを廻り

その感動を君と分けたいと思ったことが沢山ありました


ビクトリア湖の朝焼け 100万羽のフラミンゴが

一斉に飛び立つとき 暗くなる空や

キリマンジャロの白い雪 草原の像のシルエット

何より僕の患者たちの 瞳の美しさ


この偉大な自然の中で病と向かい合えば

神様について ヒトについて 考えるものですね

やはり僕たちの国は残念だけれどなにか

大切なところで道を間違えたようですね


去年のクリスマスは国境近くの村で過ごしました

こんなところにもサンタクロースはやってきます 去年は僕でした

闇のなかではじける彼らの祈りと激しいリズム

南十字星 満天の星 そして天の川


診療所に集まる人々は病気だけれど

少なくとも心は僕より健康なのですよ

僕はやはり来て良かったと思っています

辛くないといえば嘘になるけど しあわせです


あなたや日本を捨てた訳ではなく

僕は「現在(いま)」を生きることに思い上がりたくないのです


空を切り裂いて落下する滝のように

僕はよどみない生命を生きたい

キリマンジャロの白い雪 それを支える紺碧の空 

僕は風に向かって立つライオンでありたい


くれぐれもみなさんによろしく伝えてください

最後になりましたが あなたの幸福を

心から 遠くから いつも祈っています


おめでとう  さよなら

2日のお休み

一昨日、昨日と、お休みしました。

一昨日は元から予定していたお休みだったのですが、昨日の場合は「体調不良」でした。
前の晩から、

「ちょっとおかしいな・・・」

と思っていたのですが、昨日の朝は身体がだるくて起きられませんでした。午後からは調子が元通りになり、普段どおりの、

「自分の身体」

になったのは午後遅くになったからでした。

ベッドに伏臥していても、考えることは医進塾の生徒のことばかりでした。時間割が頭に入っていますから、

「今英語かぁ、○○君は大丈夫かな。ちゃんと問題に取り組んでいるかな、△△さんは授業中寝てないだろうな・・・、□□くんはまたヘンな質問をして先生に呆れられていないかな・・・」

とか、なんだか小学生の子をもつ親御さんになったような感じでした(笑)。

事務室にはK主任がいてくれますし、バイトのSさんもいるし、室長さんたちがきちんといろいろ考えてくれているはずなので、本当は私がいなくても医進塾はちゃんとと動きます。でも寝ていると考えなくてもよいことをいろいろ考えてしまいます。

午後、体調が回復してから、

「思い切って、これから行こうか・・・」

とも思いましたが、万が一ぶり返して他の職員に迷惑をかけてはいけないと思い直し、念のために一日お休みさせてもらいました。

今朝は体温、血圧ともに問題ないようなので、おそらくはただの「疲れ」だったのだと思います。

ご迷惑をおかけしました。

2011年10月12日水曜日

へんな写真(パート2)笑

以前の記事(「変な写真」⇒http://wasedazemi-ishinjuku.blogspot.com/2011/10/blog-post_4797.html)を見た友人から送られてきた、「ヘンな写真」パート2です(笑)。




見にくいのですが、ノンストップバスと書いてあります。
ノンステップなら問題ないと思うのですが・・・笑

合格かぼちゃの季節(笑)。

今年も医進塾名物の、

合格かぼちゃ

の季節がやってきました(笑)。



小山校長の奥様が、特に準備してくださったもので、毎年この時期に「ハロウィーン」と掛けて医進塾入口に置かれます。

写真で見られるように、塾生がいろいろな言葉を書くのですが、これはまったく自由です。かぼちゃの周りに赤、黒、青のマーカーがおかれていますので、それを使ってもらいます。

医進塾には、

「『合格!』と、大きく書いた塾生は必ずうかる」

というジンクスもあるようで、皆が好き勝手に書き込んでゆきます(笑)。

かぼちゃそのものは直径70センチくらいですので、かなりの重さです(転がらないように毛布を敷いて固定してあります)。

絶対合格する!という思いをこめて、好きなことを書き込んで利用してもらいたいと思います。





自習室のマイナー工事

昨日と今日とで、自習室のマイナー工事が行われました。

一つは排煙窓の巻き上げアームの修理、そしてもう一つはエアコン吹き出し口ガードの補修工事でした。

どちらもこれからの季節には非常に大事な工事なのですが、前回工事では手が回らなくて今になったものです。

エア吹き出し口にガードをつけます。
吹き出し口ガードで、暖房の際の乾燥した空気がダイレクトに吹き付けるのを防ぎ、暖かい空気が部屋全体に回るようにします。

アームをつけて上の排煙窓開閉が楽にできるようにします。

排煙窓は火事のときだけではなく、通常時の室内換気にも使います。

これから暖房の季節に入るにつれ、特に自習室内の換気には注意しなければなりません。同時に加湿器の設置場所も考えてゆこうと思います。

いろいろと気を使いますが、基本的に自分の健康は自分で守るもの。衣類による防寒、マスクの着用など、各自で十分に気をつけてもらいたいと思います。





2011年10月8日土曜日

元気の出ることば

私がいま大変興味を持っている、「次世代リーダーシップ」について、気がついた部分を引用いたします。


「行動科学入門」(生産性出版)第3章より




自分を満足させるには、「達成した」と充実した感情を感じること


大事である。ひとつひとつの個人目標を意識していると、達成す


たびに満足感や充実感が得られる。このような“満足”の積み重


は、「達成した」自分に対する評価を高めてくれる。






(自分に対する基本的な信頼を持つところから、すべてが始まるように思います。その「基本的な信頼」は、どんなことでもよい、どんな小さなことでもよいから、「成功体験」を積み重ねることで始めて身につけられるものなのではないでしょうか。)


イントロテストでも、単語のテストでも、計算力小テストでも、何でもよいのです。


まずは「成功!」といえることを、小さく積み上げて行くようにいたしましょう。





がんばれ!の英語

私は教科が英語ですので、どうしても日本語と英語の対比が気になります。
普段の日本語を頭のなかで、

「これを英語で言うとどうなるか・・・」

と自然に考えるようなクセがついてしまっているようです。一種の職業病かもしれません(笑)。

英語国民も日本語国民も、人間であることに変わりはありませんから、大体の事柄は「一対一対比」(one-to-one correspondence)で、表現が可能です。

でもたまに、なんと言ってよいのか皆目検討がつかない表現もあります。

私にとっての「不可能表現」(笑)は、

「頑張れ!」

でした。

辞書を引くと、

「Keep it up!, Do your best!, Don't give up!, Keep fighting!」等々、ヒットするのですが、

「どうも、何か違う」

という思いが頭を去りませんでした。

職業柄、「頑張れ!」をよく使うからかもしれませんが、ただ目的意識もなく「頑張れ!」を連発するのは、不毛な精神主義のようでどうも意に沿いません。

「どうしたものか・・・」

と思っていたときに出会ったのが、

「Try (it) on!」

でした。これはかなり「頑張れ!」のニュアンスに近いと思います。
ただ、すこし語感が強すぎるかなというような感じも受けます。

いろいろな人と話しあった結果、まあ、これではないかということで落ち着いたのが、

「You can do it!」

という、なんでもない表現だったのです。

ごく普通に使う表現ではありますが、改めてよく考えてみると大変に「奥が深く」感じられます。

Keep it up!, Do your best!, Don't give up!その他の言い方は、すべて応援している相手に対する「Push forward」な表現です。

いうなれば、

「頑張ってやってもできるかどうかわからないけれども、とにかく今は全力を尽くしなさい」

というような言い方です。

それに対してYou can do it!は、

「君にはできるのだから、やり続けなさい」

という、相手の能力、エネルギーに対する基本的な「信頼」があるのではないか、と思うのです。

改めて、

「よい表現だな」

と思います。

そこまで考えて、改めて「頑張る」を辞書で引いてみました。

「が(我)にはる(張る)の音変化」

なのだそうです(笑)

ということは、先ほど書いた「Keep it up!, Do your best!, Don't give up!」と、結局は同じことだったというわけです(笑)。

「頑張れ」に、若干の消極性(目的と信頼の欠如)を感じたがゆえに、別の表現を探してみたくなったのは、完全に私個人の思い入れ先行だったのだということが判明した次第です。

でもやっぱり、医進の塾生には、ただの「頑張れ」ではなく、彼ら彼女らの本質的なポテンシャル(潜在能力)を信じた上で、

YOU CAN DO IT!

と、最後までいい続けてやりたい、と思います。

2011年10月7日金曜日

メディカルテストの診方

医進塾のメディカルテストにはいくつか特長があります。

1.出題の先生が医系学部(医学部、歯学部、薬学部、獣医学部)の入試出題傾向に精通している。

※医系学部の入試問題を10年以上にわたって毎年研究してきた方々が出題にあたっています。医系学部に完全に特化した出題をします。

2.塾生の学力傾向を正確に把握している先生が問題作成にあたる。

※医系学部入試における出題のレベルや形式をきちんと保持して、なおかつ現在の塾生の学力のレベルをも十分考慮に入れた出題がされます。

3.過去のデータとの比較検討がしやすい。

※医進塾に蓄積された過去データは、数こそそれほど多くはないものの、全員の答案用紙のコピーまで全て残されており、データとしての信頼度は抜群です。それと比較検討したうえで進路指導がされます。

以上のような特長がある上、

医学部ならば、総合平均で65点~70点キープ、獣医学部ならば、同じく総合平均で55点~65点キープしていれば、合格までもってゆける

という、非常に分かりやすい「基準点」があるので、

「目標得点が明確なので、受験作戦を立てやすい」

と多くの塾生から評価されています。

ただしその分

「問題は決して易しくない」

ということは覚えておいてもらいたいことです。

常に医系学部の

「最高水準問題」

が出されるからです。

外部の試験を積極的に受けることは大賛成です。「他流試合」は本当に力のある人には大変によい訓練になります。

ですが、基礎的な力も分からないうちにいろいろ受けることには、それなりのリスクもあることを忘れないでください。

メディカルテストも残すところ2回となりました。

本当に、これからが

「勝負!

なのです。

メディカルテスト第4回 成績上位者発表

医進塾事務室前ボードに、メディカルテスト第4回「成績上位者」を発表しました。

同じものは「塾生専用ページ」にも載せてありますので、ご確認ください。

以上です。

驚いたこと

昨日のPV(アクセス数)を何気なく見たら、

「397」!


とあったのには、本当に驚きました。
一日に397人の方に見ていただいているということです。
医進塾塾生数は、既卒・現役合わせて40名程度ですから、これはかなりの数だと思います。

今までに一番アクセス数が多かったのは、なんと言っても「合宿実況中継」でした。それでも常時200PVくらいでしたので、397PVがいかに多いかご理解いただけると思います。

前にも書きましたとおり、これは商用ブログではありません。塾生の日常生活報告のようなものです。

私自身の考えや想い・思いも書きますので、多くの方に見ていただくことにはそれなりの意味もあろうかと思いますし、私にとっては大変にうれしいことです。

ですが私としては常時「不特定多数」の方を対象にしてメッセージを発信しているという意識がありません。

ですので、内容や書き方、あるいは読む方の受け取り方によっては不快の念を抱かせるようなこともあろうかと思います。

そのようなことがあったとしたら、誠に申し訳ないことであると思うと同時に、決して意図したものではないことをご理解いただき、ご寛恕願えれば幸いです。

これも何度も書いたことですが、このブログは性質上直接コメントをつけられなくなっています。内容に関してのご意見、ご質問等は、下記アドレスまでよろしくお願いいたします。

megumi.toyama@gmail.com

つたない内容ではありますが、今後ともよろしくお付き合いください。



入試は書類仕事

先日塾生が突然事務室に来て、突然、

「先生、郵便為替って・・・何ですか?」

これには驚きました(笑)。

昨日もある人が、

「願書に自分の名前を書くのをのを忘れました!」

住所と電話番号だけ記載された願書を受け取った大学側も困ったろうな、と、大笑いしました。

AO入試、推薦入試だけでなく、早いところは年内に試験がありますので、いよいよ各大学・学部へ願書提出の時期が来ます。

先ほどの例から分かるように、入試の前にはいろいろな「書類仕事」があります。入試そのものも考えようによっては一種の「書類仕事」です。

「書類仕事」に一番大事なことは「正確さ」、次いで「迅速さ」でしょう。

『きちんと』書き方の指示を読み、それに『忠実に』従って『正確に』必要事項を(そして『それのみ』を)記載して始めて試験が受けられるのです。同じことは入試における答案作成にも言えることだと思います。

「もう入試の季節は始まっている」

と以前書いたことがあります。

それは決して精神論的な

「掛け声」

だけではありません。

書類仕事を正確にするためには、時間がどうしても必要なのであって、ただでさえ勉強に忙しい塾生が、そのための余分な時間を作ることはかなり大変なことなのです。

もう高校生ではないのですから、一人前の社会人・社会人予備軍として、答案作成を含む「書類仕事」は決してバカにせず、それも

「入試の大事な一部」

だと考え、取り組んでもらいたいものだと思います。

※「高校生ではない」と書きましたが、現役生も自分の人生を方向付ける試験のための必要書類は、やはり自分できちんとかくべきだと思います。後からご両親や先生方に確認してもらうことは必要でもありますが、最初から「丸投げ」では情けないですね(笑)。

2011年10月6日木曜日

小春日和遅刻(笑)。

昨日の気温15度がうそのように快適な朝です。今日は25度になるそうです。
今朝は山手線、中央線が若干の遅れでした。それによる遅刻が数名。これは相変わらずです(笑)。

「寝坊しました、すみません!」

という連絡が入ったのが、なんと8時55分という人もいて、あきれてしまいました(笑)。どんなに急いでも1時間はかかるところに住んでいる人ですので、それだけで朝の授業の半分近くが受講できない計算になります。

授業を大事に!

とは4月から言い尽くしてきたことなのですが、どうもまだまだ浸透していない人がいるようですね。いくらなんでももう10月ですので、

「いい加減にしなさい」

と言いたくもなるし、実際に面と向かって注意をすることもありますが、朝一のメールや電話で怒鳴るわけにも行きません。

焦って登校し、途中で事故にあうこともあるわけで、まぁとにかく落ち着いて来なさいね、というのが大体のところです。

病気や長期の体調不良で、意に反してやむを得ず遅れてくる人もいます。そのような人に比べれば健康な人が寝坊で遅刻する(しかもそういう人はごく数名に限られているようです)ということなど、

「贅沢のきわみ」(笑)

といわれても仕方ないことです。

遅刻は「癖」になることが多く、一度身につくとなかなか抜けられません。

「自分に厳しく」

とはよく言われます。何も難しいことではなく、朝きちんとおきて早めに学校にくる、それだけのことです。

実際に私が出校するよりも早い時間に来て、自習室で勉強をしている人もいます。見習ってもらいたいところですね。

先週のメディカルテストの結果が続々と届けられています。今週中の集計、発表となります。

K子さんが送ってくれた画像(笑)