2011年9月30日金曜日

あのころのこと②

3年次のゼミで「英語学演習」を指導してくださったM先生は、当時「日本で知らない人はいない」といわれたほど優秀で実力のある方でした。

「日本における英語学のレベルを、イギリス本国並みに引き上げた」といわれた先生でもありました。イギリスの大学と提携して、当時ロンドンにあったEarly English Text Society(略してEETS)から英文学の古写本をファクシミリで直接手に入れるようなシステムを作ったのもM先生でした。

「人間の言葉と文化の研究は言語事象を歴史的に見なければ絶対にわからない」という立場のM先生は、アメリカを中心に当時大はやりだった「変形生成文法」を、一切信用していませんでした。

M先生から学んだことは、

①言語事実をしっかりと見つめること
②いたずらに理論に走らないこと
③言葉に関係のあるすべての分野を研究の対象にすること

の三つだったと思います。

①は、辞書編纂のお手伝いをさせていただくことで徹底的にしごかれました。「明確・明瞭・簡潔に、かつ厳密に」という、辞書に要求される二律背反の原則を、何とかしてこなそうとしている編纂スタッフの方々の日々の血のにじむような努力を目の当たりにできたことは、まだ若かった私にとって本当に勉強になりました。

「辞書編纂のような細かいお仕事をしていると、視力が落ちるのではありませんか」

という私の愚かな質問に、

「外山くん、辞書一冊作ると昔は『人が一人死ぬ』といわれたものなんだよ」

といわれたときのことを覚えています。

②は変形生成文法に対する強烈な批判だったと思います。「理論・規則を作ってから、それに合う言語事実を探すなどというとんでもないことをしてはならない」というのがM先生の口癖でした。

また

「自分の理論ですべてが説明できるというような学説は、それだけで信用に値しないということを覚えておきなさい」

といわれたこともはっきり記憶に残っています。

言葉についてのすべての分野(文法、文体、語彙、発音、その他)だけでなく、文学、哲学、歴史、思想、場合によれば自然科学の分野に至るまでのM先生の博識に触れることで、③は自然に身につきました。

「自分の専門は○○です」

などといえないくらい、いろいろな分野について興味をもって勉強することで初めて自分なりのものの考え方を打ち立てられるのだ、というM先生の考え方は、専門家を気取りがちな中途半端な大学学部生であった私にとって本当に大きな「衝撃」でした。

アメリカやイギリスの大学に招かれて比較文学や比較言語学の講義をすることができるほどの博識であり、かつPolyglot(多言語話者)でもあったM先生に、

「先生は何ヶ国語くらいおできになるのですか」

と聞いたことがあります。

「20ヶ国語くらい勉強したけれど、本当にやったといえるのは英語だけですね」

という謙虚なお答えをいただき、その英語すらまともに勉強していない私は恥ずかしさで赤くなったことも、今となっては懐かしい思い出です。

書いたように、M先生は本当に厳しい方でした。
でもその「厳しさ」こそが、私を4年間支えてくれたことも事実なのです。

足元も覚束ない沼地を歩くような英文科の4年間を、何とか卒業までたどりつき、その後、大学院で英語学をM先生に2年間みっちり教えていただくところまで行ったのも、

「少なくともM先生のところには『何か』がある」

ということを、当時の私が未熟ながらも感じ取れていたからだと思います。

自分の興味の変遷から、最終的に私はM先生の研究室を離れ、その後国際基督教大学(ICU)で心理学と西洋思想史を勉強することになります。

今思ってみても、あの時M先生に接していなければ、今の私は存在しないということだけは確かだと思います。

ICUではまた別の意味で大きな影響を与えられたK先生、H先生、HR先生に出会うことになります。

(続く)

2011年9月29日木曜日

あのころのこと①

私が最初に入った大学は青山学院大学です。学部は英文科でした。1974年の入学になります。なんと、もう37年前のことです。今の医進の生徒は誰も生まれていなかったころです。

世界中の大学を荒らしまわった学園紛争の嵐が静まりかけていたときでしたが、それでも私が入ったときの青山キャンパスには、あちこちにバリケード封鎖の跡が残り、国道246側から銀杏並木に入った突き当たりの「間島記念館」(当時はあそこが図書館でした)の左側には、女子短大の方に行けないよう、よく工事現場を囲んでいる鉄の板のようなものが張り巡らされていました。

なんとなく雑然とした風景の中で一年生の授業が始まったことを覚えています。



英文科(正式には英米文学科といいました)にいましたので、最初の一年間は「基礎演習」という名のプレゼミ以外は一般教養でした。

高校で習ったこと+αでしたから、それほど面白くはありませんでしたが、それでもたとえば「法学概論」や「自然科学概論」、「哲学入門」「大学論」などには大変に興味を引かれたことを覚えています。いかにも「大学らしい」授業に聞こえたからかもしれませんね(笑)。

そのくせ英語・英文学を専攻したにも関わらず、その関係の科目には全然興味を惹かれないことに、自分で情けなさを感じていました。



まだ若い盛りでしたので(笑)、文学的なものの言い方、表現の仕方には不必要な迂遠さを感じましたし、もっとダイレクトに対象物に切り込んでいってよいのだろうに、という思いは終始頭を離れませんでした。

専攻が「国文学」ならばまだよかったのでしょうが、何しろ選んだのが「英語」という外国語です。大学生程度の段階ではどう転んでも、逆立ちしてもnative speakerにはかないません。一般的コミュニケーション力では到底かなわないにせよ、たとえば「論理」や理屈で向き合えればよかったのでしょうが、そのような基礎訓練も受けていない大学学部生ですから、結局母国語話者にはすべての点で後れを取ることになります。

これは本当に

「たまらない」

ものでした。



せっかく大学に入ったのに、自分で自信を持って表現できることが何もない、すべて他人の受け売りになる(実際はそうでもなかったのでしょうが、気持ちの上ではそうでした)ような状態は、精神安定上きわめて「よろしくない状態」だったと思います。

私が英語のdebateに興味を持ったのも、たぶんそんなところが理由だったのでしょう。そのおかげで議論には負けなくなりましたが、議論に負けないということがコミュニケーションの障害になることもあるということを、後から(社会人になってから)いやというほど知ることにもなりました。



いずれにせよ私にとっての学部の4年間は、学問研究という点からいうとはなはだ殺伐としたもので(傍目にどう見えていたかはわかりませんが)、自分の内部に常に満たされないものをず~っと抱え込んで、足元も覚束ない道筋に気をつけながら、しかも濃い霧の中を進んで行く状態だったと言えばよいと思います。

そこに持ってきて自分の「行き先・目的地」さえはっきりしていないのですから、なお悪いともいえます。

「いったい自分はなんで英文科などに入ってしまったのだろう」

と、本気で考え続けた4年間でした。

そんな状態から私を救い、明確な学問・勉強というものについて教えてくださったのが、大学3年生の時に出会ったM先生だったのです。



(続く)

2011年9月28日水曜日

10月の予定

あんなに暑かった今年の夏も、もう過去のものになってしまったような朝夕の涼しさです。

そのためか医進塾でも、お隣の早稲田ゼミナール文系コースでも、風邪引き欠席が相次いでいます。

ほんの少しの心がけで風邪の予防はできるのですが、どうしても夏の記憶があるとそれに引きずられてしまうのでしょう。

風邪は軽い症状のときに治しておくのがベストです。こじらせたりすると後々厄介なことになりますし、身体のほかの部分に影響がでないとも限りません。

自分の身体を自分でコントロールできて初めて、他の「生命」と積極的にかかわりがもてる「資格」が与えられるのだと思います。自分の身体の調子を客観的に把握する練習だと思い、日ごろの健康管理に気をつけて欲しいと思います。

10月は、上旬に「メディカル模試第4回」、中旬に「ベネッセ・駿台全国模試(記述式)」、そして後半に「保護者面談」が予定されています。

現時点で集計中の、メディカルテスト第3回成績と、ベネッセ・駿台全国模試(マーク式)の成績に、メディカル模試第4回を加えた成績表(それ以外に出欠等が記載されたもの)を10月中旬に、各ご家庭に送付の予定です。

全体保護者会を開催するかどうかは未定です。文系と違い、「受験できる大学・学部の数が限定されており、安全校・安全学部がない」医歯薬獣医系の場合、特に進路相談に全体の時間をとる必要がないからです。

前期と同様、必要に応じて個別面談で対応することを考えています。

この時期は志望校決定の時期ですので、塾生との個別面談で問題になるのは

①第1志望校群をどこに定めるか。
②安全校をどこにおくか

の二点のみです。

志望校の選定は本来的には各塾生のプライバシーの一部ですから、私たちが上から目線で「ああしろ、こうしろ」ということはありません。

ですが過去の医進の資料と現在のその塾生の成績から見て、どの程度の合格可能性があるのかという数値的判断はできるわけで、その差があまりに大きいときには「無理だ」という判断がされることもあるかもしれません。

大事なことは、ここでくじけないことです。

今までにも私の知る限りで、男女合わせて何人もの人が「合格可能性30%以下(D判定)」の判定を覆して第一志望に合格してくれています。

その判定基準は、「あくまでも今の時点で」のことだからです。それを覆す方法が決してないということではないのです。

他人と同じことをして、他人と同じ時間に休み、他人と同じ時間に遊び、他人と同じ程度の予習・復習しかしないのであれば、競争に勝つことはできません。

「他人」はあくまで自分の「鏡」としてみるべきなのです。そして相手も自分のことを「鏡」としてみていると思うべきなのです。

互いに相手の中に自分の姿を見るからこそ、自分の普段の勉強を引き締めなければならない、そしてそれだけが「くじけない」自分を作って行くのだと思います。

不安をどこまで抱えて歩けるか、それが試されています。

その意味で10月は「分水嶺」です。一ヶ月の予定を上手に立てて、うまく乗り切るよう、最後まで努力しましょう。

2011年9月27日火曜日

光陰矢のごとし

今日は27日です。

「もう9月が終わりか・・・」

と、思った方も多いと思います。

自分が一ヶ月前、どこで何をしていたかを思い出してみましょう。

ほぼ全員の方が、つくばセミナーハウスで夏期合宿の後半に入るところだったですね。

あの日が

「はるか遠く・・・」

に感じませんか?

たった一月前のことのはずなのに、もう記憶のかなたになってしまっている・・・、そういう人がほとんどなのではないかと思います。

それだけ密度の濃い日々を送ってきたからこそ、

「あっという間に思えるけれど、思えばずいぶんとやってきたものだ・・・」

という思い・想いを抱くのです。

毎日が充実しているからこその「あっという間」なのでしょうね。

時の過ぎ行くのはまさに矢のようなもの、目にも留まらぬ速さで目の前を飛び去るように思えます。
でも実際によく考えてみると、その間私たちは「生きて」きたわけで、身体も心も、そして魂も、ずっと動き続けてきているのです。

勉強という、頭と心、それに魂も同時に使う営みを続けている以上、休んでいる分けではありません。遊んでいるわけでもない、ただひたすら自分の持てるすべての力を使って前に進んできただけなのです。

医進塾の生徒すべてに、その点については「自信」を持ってもらいたいと思います。

医進塾という「勉強空間」の中で、ひたすら前に進んできた自分が、

「今ここにいる」

そう思うことで初めて時間と自分の成長の相関関係を知るのです。

脇目も振らずひたすら登ってきた山道の、途中で一息入れたとき、自分の後ろに広がる裾野の景色の壮大さに思わず目を奪われることがあるように、私たちもたまには休んで自分の残してきた足跡を、じっくりと見てみる必要があるかもしれません。

でもそれはほんの一瞬。すぐにまた頂上目指して登り始めるのです。

10月に入ると、冬期講習・冬期合宿まで二ヵ月半、センター試験まで107日になります。

先輩からの相談パート2(笑)

前回「先輩からの相談」という記事を書きました。

ブログの記事はfacebookと連動させていて、多くの方が見てくれています。

そこで私のかつての教え子で、現在ドクターとして活躍しているT井A子さんから質問コメントがありましたので、私の回答も添えて載せたいと思います。


Facebookのコメント欄ですから、書き足りないところは多々あります。

でもいろいろな患者さんがいるということへの理解と、それへの適切な対応は、本当に切実な問題になってきているのだなぁと、T井さんの質問で改めて思いました。


コピーアンドペーストなのでうまく載るとよいのですが・・・(笑)。


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(T井さんからの質問コメント)


  • モンスター患者「様」用の回答も是非お伺いしたいです。設問の患者さんの受診方法だと、normalでない率が高そうにも思います。検診でひっかかって、「精査加療目的」ではなくて「納得いかなくて」受診というような方ですから。


    (私のコメント)



  • 外山 恩 
    そうですね(笑)。S君への回答は試験問題だという前提で書いたものですから、実際にはあんなにうまく行くはずはありません(笑)。


    「モンスターペイシェント」には、いわゆる「ドクターショッピング」をするタイプのモンスター(あのドクターはこういってた、こちらの病院ではこういわれたと延々と続けるタイプ)と、言葉の暴力を含めて積極的なアグレッションをぶつけてくるタイプのモンスターと、大きく分けて二種類いるように思います(笑)。


    前者の場合であればこれはエヴィデンスをきちんと見せることに尽きます。ご希望に応じて検査はどのようにもしますよ、という姿勢が大事です。それに納得できなければ他にどうぞという導線を作っておくことです。「申し訳ありませんが、うちではここまでしかできないのですよ」とはっきり伝える必要がありますが、これは個人病院では言い方がなかなか難しいとは思いますが・・・。

    抽象的になりますが、ドクターと患者との関係は法的には「準委任契約」の締結状態(カルテに氏名が記載された瞬間に成立)なので、問題の多い患者さんにはその範囲で接触するようにすることに尽きると思います。

    後者のモンスターについては、これは交通事故に合ったようなものなので、ドクターが対応するよりも看護師やケースワーカー、あるいは病院の特定部署が担当したほうがよいかもしれません。

    A子さんのように心優しいドクターの場合、むしろ私が心配するのはモンスターに出会った後の自分の精神状態のコントロールです。



    モンスターだなと確定できた段階で、あくまで法的・事務的な対応に切り替え、その流れの中で処理して行くのがベストです。そうでないとドクターといえども人間ですから、その後の気持ちの乱れが医療過誤につながらないとも限りません。

    他のノーマルな患者さんの権利を妨害することになるモンスターには断固たる処置・措置をとる毅然とした態度が病院全体に求められます。そうでないとドクターは安心して医療実務に専念できませんよね(笑)。いろいろ書きましたが、まあ、こんなところで・・・(笑)。





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2011年9月26日月曜日

HR講話

24日(土)のHRでお話したことの概略です。

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秋分の日を超え、これから夜がどんどん長くなってきます。

毎年のことですが、ここまで良い調子で来た人が、ここから急にスピードダウンしてしまうことがあるのです。単なるスピードダウンならまだよいので、中には学校に来なくなったり、授業に出なくなったり、遅刻が増えたり、理由なしの欠席が出てきたりします。

すべてがとは言いませんが、天候・気候の影響(夜が長くなってくる、寒くなってくる、等)が大きいということは間違いないと思います。

同時にこの時期は「不安との闘い」の時期でもあります。迫り来る入試、努力に見合わない点数、毎時間行われる演習テストの点数への不満・・・、すべてが「果たして合格できるだろうか・・・」という不安に直結してくるのです。

この不安は最後まで引きずるものなのであって、不安そのものを解消する方法はありません。でも軽減する方法はあります。

その一つが「勉強のけじめ」ということです。

何も抽象的なことではありません。本当に具体的なことです。

「SUP英語の中級は終えた」「単語暗記で一冊完璧に仕上げた」「数学SSを予定通り完了させた」等、自分が完全に終わらせたものを「増やす」ということ尽きるのです。

一年間が終わろうとしているこの時期に「あれもやっていない」「これも終わらせていない」「あの問題集も終わらせていない」「この問題集も中途半端」・・・等々。これが一番いけないのです。

今からでも遅くはありません。

自分の今までの勉強に「けじめ」をだんだんにつけて行く、そんな生活にしてゆきましょう。勉強は「スターティング」も大事ですが、それ以上に大事なのが「クロージング」です。

問題集がたとえ半分しか終わっていなくても、

「この問題集はこれこれこういう理由で途中で終わらせたのであって、できないから中途半端意で投げ出しているのではない」

という

「理由付け」

が出来ていることが大事なのです。

その理由付けが、ただの一人よがりの言い訳にならないようにするためにも、SSの時間の担当講師との相談が大事になってきますね。

これも医進の「しかけ」の一つです。

最後までそれを利用し続けてくれることを期待したいと思います。

先輩からの相談

医進の先輩から相談がありました。
興味ある内容だったので載せてみます。

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台風が来る前とは打って変わって涼しくなってきましたがいかがお過ごしでしょうか。
僕のほうは医療人間という科目が再試になり悔しさで一杯です(笑)
今回メールをしたのはその医療人間で出題された問題の事で外山先生に相談をしたかった為です。

その問題というのが『あるサラリーマンが企業検診で歯周病だと診断されました。しかし本人は納得出来ずあなたの医院を訪ねてきました。診察をしたところ歯周病だったのですが、その人は納得していません。どうしますか?』というものです。

それに対して『詳しく歯周病というものについて説明し、相手に理解して貰う。その後生活スタイルにあった治療を相談し決めていく』と答え、自信満々だったのですがペケでした(笑)

何故正解ではないかと尋ねてみたところ『お前は友達が納得していない時に説教を始めるのか?まずは共感だろ。』と言われました。

この共感という部分が僕の疑問です。果たして共感する事が一番効果的なんでしょうか?シチュエーションにもよりますが患者が意固地になってしまっていたら共感など何も役に立たないと思います。

僕としてはこの場面で足りていないのは患者と歯医者の信頼関係だと思います。だからまずは世間話等から始めて会話のキャッチボールが出来る、とお互い認識してから歯周病について触れてみる。それが大事だと思います。

そう思ってしまう為に担当の先生が言う『共感』の意味がきちんと理解出来てません(笑)

先生はどういう事だと思います?



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以下が私のお答えです。


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おはようございます(笑)。

確かに君の答ではぺけになるかもね(笑)。

思い出してもらいたいのは「プレゼンテーションの基本」です。覚えていますか?

自分の言いたいことではなく、相手の聞きたいことをでしたよね。

問題に出てきた患者さんは、企業検診で発見されたということですから「自覚症状・病識」はなかった(あったとしても小さかった)はずです。その上で「セカンドオピニオン」を求めてきたのでしょうね。そうすると彼(彼女?)が聞きたいのは、まずは「自分は病気のはずがない」ということに対する「共感」だったのではないでしょうか?

自覚症状がない状態だったら、誰だって病識はもてないのだというところに自分をポジショニングすることがまず第一にしなければならないことです。

「特に自覚症状はありませんよね。そうなんですよ、私は歯科医ですがたぶん自分でもこの状態なら分からないかもしれませんね」

こんなところから始めるのがいいのでは。
相手を受け止めることがラポール形成の第一歩です。

その上に立って、「ベネフィット」伝達(つまり今そのような診断を受けることが『得』なのだということを伝える)があります。

今この段階で治療をしておくと、こんなに「得」です(つまり、速く治る、後遺症がない、短期間ですむ、治療費もかからない、等)を段階を踏んで伝えることです。

「でもとてもよかったですよ。この段階なら短期間で、治療費もそれほどかからず、順調に行けば○回くらいで十分に治ります」

相手の表情を見ながら、かつ理解力を確認しつつ、必要に応じて「EBM(evidence-based-medicine」の基礎資料を示し、最後に、

「もしご納得が行かないようでしたら、もう一つ病院をご紹介しましょうか?」

という形で、患者さんの不安と不満を取除く方法もあると思います。

「意固地になっている患者さん」と書いていますが、もし本当に意固地になっているのであれば何を言っても無駄ですので、別のドクターに回したほうが楽です(笑)。

相手が自分のサイドに立ってくれる(つまり自覚症状のない状態を理解してくれている、自分にとってプラスになるようなオプションを提示してくれている、自分の考えをおしつけようとしていない等)ということが理解できて初めて「病気について知りたい」と思うわけですから、そこから始まるのが君の「説明」だということです。

その説明がいかに病理学的に正しい内容であっても、相手に聞くだけの「準備」(レディネス)がないと、ドクターが「上から目線で、自分の言いたいことだけ言っている」ことになってしまい、結局は患者さんに受け入れられなくなるということになるのではないでしょうか?

逆に言うと臨床の半分以上がここに書いたラポール形成に費やされるべきだということでもありますね。

単なる世間話は相手が飛び込みの患者さんで、生活背景が分からないときには「危険」です(笑)。若いドクターは年配の人の世間話の相手にはなりにくいですから。

むしろあくまで自分の「土俵」内にいるほうが無難ですよ。

ここに書いたことはあくまでノーマル(ジェニュイン)ペイシェントに対することなのであって、モンスターペイシェントに対してであれば、それはまた別の対応があります。

こんなところでいかがですか?(笑)。



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私の回答が完璧とは思いませんし、もしかしたらこれでも基準点は超えていないかもしれません。
でも医系の学部に入ったあとも医進塾で学んだことが生かせる分野があり、しかもそれは医療技術の習得そのものに勝るとも劣らないほどの重要性をもったものなのだということを理解していただければ、医進塾で、特にC/Pを取っている皆さんへの励みになることと思います。


このメールをくれたS君が「再・再試」にならないことを祈りたいと思います(笑)。



2011年9月24日土曜日

先輩が来てくれました(パート2)笑

3年前に麻布獣医に進学したA野E理さんが後輩を励ましに来てくれました。

獣医学部も3年次になると、かなり専門性の高い講義や実習があり、塾生はその話の「具体性」に引き込まれ、聞き入っていました(笑)。

A野さんの在学中の私の思い出というのは「とにかく、いつでも、どこでも勉強していた」というものです。朝から晩まで本当にいつ見ても彼女は教室で勉強していました(当時は自習室がありませんでした)。

彼女は一度他の大学に入ってはみたものの、その大学での勉強内容が自分の「志」と違うということで再受験を考え、休学措置で勉強を始めました。

その後、「休学」では自分に甘えが出ると思い定め、思い切って「退学」しての「背水の陣」受験でしたが、結果として、見事に第一志望他数校の合格を勝ち取りました。

彼女のチャレンジ精神と「負けん気」(笑)は、私も教えられることが多かったし、きっと後輩にもよい影響を与えてくれるものと思います。

A野さん、ありがとうございました。またいつでも来てくださいね!

※A野さんはお名前を「Eり」さんといいます。これを私は在学中「Rえ」さんと間違え、その間違いがいまだに尾を引き、名前を呼ぶとき一瞬ためらいます・笑。最初にきちんと覚えておかないと、後々苦労するという典型のような間違いです(Eりさんにも申し訳ないし、命名したご両親にも失礼なことだと、毎回冷や汗をかいています・汗)


2011年9月22日木曜日

先輩が来てくれました。

先ほど、突然先輩が一人来てくれました。

昨年麻布獣医にAOで合格したA部Y以さんです(本人の頑強な抵抗で写真はなしです・笑)。

「大学はとても楽しくやりがいがあります。ちょっと前期は遊びすぎてしまったので、後期勉強に力を入れます。クラブは・・・ボクシング部に入りました」

最近は女子ボクシングも新聞紙上をにぎわせていますので、当たり前になりつつあるのかなぁとは思っていましたが、あの「可憐な」(笑)A部さんがボクシングとは・・・。時代は代わっているようですね(笑)。

たまたま用事で馬場のそばまで来たとき、「あ、そろそろAO入試の時期だ・・・」と思いついて、医進の後輩を励まそうとしてきてくれたそうです。

これからAO入試のための面接練習が行われるところだったので、A部先輩のお話を聞くようにしたいと思います。

それにしても・・・、

先月は秋田大の医学部に行ったT中さん、日獣に行ったW林さん、日大歯学部のS田君、M嶋君がそれぞれ後輩を励ますために来てくれました。特にこちらからお願いしているということはないのですが、本当にありがたいことだと思います。

それだけこの「医進塾」というところに強い愛着を感じてくれているのでしょう。

後輩の医進11のメンバーにも、自分たちが多くの先輩と、先生方に支えられていることを改めて感じてもらいたいと思います。

そして来年の今頃、今度は「先輩」として後輩を元気付けに来てください。

Success is the ability ...

いきなり「成功とは能力のこと・・・」と言われて戸惑う人もいることでしょう。

全文は次の通りです。

"Success is the ability to go from one failure to another with no loss of enthusiasm."


「成功とは、情熱を失わず失敗を重ねることのできる能力のこと」


最初にこの言葉を読んだとき、思わず「う~む」と唸ってしまったことを思い出します。

「そうか、成功とは堂々と失敗できる能力のことか・・・」

そう思ったのでした。

私が初めて教職の仕事についた25歳ころのことです。長い間ずっとなりたいと思っていた教師という職業についたのはよいのですが、そこは「若気の至り」というヤツで、失敗ばかり。教師を辞めようと思ったことは一度もありませんでしたが、毎日が気落ちすることばかりで正直言って「何のために教師になったか」と自問する日々が続くだけでした。

そんなときに出会ったのがこの言葉だったのです。

「堂々と失敗すればよい。でも一度した失敗は繰り返さないこと」だと、自分に言い聞かせたのも、この言葉に触発されたからです。

数学の計算ミスも、英語のスペリングミスも、また国語の漢字ミスも、すべて「ケアレスミス」です。不注意のミスそのものを一度に根絶することはなかなか難しいことです。

でも、たとえば一度スペリングをミスした英単語は二度とミスしないということなら可能です。計算も同じ、漢字も同じです。そのように「One at a time」で細かいミスをつぶして行くことならば、その瞬間瞬間にできるはずなのです。

ケアレスミスだけではありません。

きちんとした挨拶ができない社会人一年生が、たとえばまずは自分のセクションの目上に対する言葉遣いだけでも直そうとすることは大事なことです。

電話の取り方もそうでしょう。顔の見えない相手にどう話すかは、とても難しいことです。

これがもう少し大きくなると、一つの企画が不成功に終わってもあきらめずに次の企画につなげるというようなビジネスシーンの話にもなるかもしれません。

すべてに共通するのは「堂々と失敗する、」ことのできる「能力」です。堂々と失敗できるためには何が必要か。

それが「失敗から学べる力」なのだと思います。それがあるからこそ「失敗」をただの「失敗」としてではなく「成功へのステップ」と捉えられるのだと思います。


「Success is the ability:成功は能力」


と言い切るために、そこから学べる力=打たれ強さを身につけるように努力しましょう。

ちなみに、この言葉を残したのは、ウィンストン・チャーチルです。

快晴の朝

台風一過というのでしょうか。

すがすがしい朝です。このまま秋に突入ならよいのですが・・・笑。

昨日と同じ場所から見た北側の景色です。
同じく東側景色。昨日とは全然違う景色に見えます(笑)。


もう9月も後半、今までに十分に培った基礎力を「応用・展開」する時期になります。先生方の指導に十分に乗って、最後までついてきてもらいたいと思います。

今日は午前中「数学」、午後は「生物」と「物理」です。




2011年9月21日水曜日

下校完了!

13時前に医進塾塾生はすべて下校しております。

途中で事故になど会わないよう、気をつけて帰ってください!

明日はいつも通りの授業が予定されています。

医進塾事務室

緊急連絡!!

台風接近のため、本日の医進塾の授業は午前中で終了いたします。


個別指導も含め、午後・夜間のすべての授業は休講となります。


12時15分の午前中の授業終了後、すべての塾生は直ちに下校・帰宅します。


ご家庭と連絡を取り合い、もっとも安全な方法で帰宅するようにしてください。


何かありましたら、医進塾事務局(03-3205-4308)までご連絡ください。


明日の授業は今のところ通常通りの開講を予定しております。


医進塾事務局

台風接近

接近する台風のため、東京23区西部には今朝7時ころから「大雨・洪水警報」が発令されています。
現時点で特に大きな被害はありませんが、これからの警戒が必要です。

医進塾は、とりあえず午前中は、通常通りに授業を開講いたします。雨雲の状況や実際の降雨状況等を見て、午後、ならびに夜間の授業の開講について決定をいたします。

何らかの危険(大雨、洪水、あるいはJR・私鉄線の遅延、不通等)があると判断された場合、授業を直ちに中断して帰宅させます。

今後の連絡はこのブログを通じて行います。

先ほど午前中の授業(数学)が開始されました。特に混乱もなく、家庭の事情等で遅刻する生徒数名を除いて、全員がきちんと受講しています。

大きな被害にあった西日本の皆様には心からお悔やみ申し上げると共に、被害がこれ以上拡大しないよう、医進塾としても細心の注意を払いたいと思います。

今後の連絡を適宜ご確認ください。


ゼミ4階から北側を望む。
はるか遠くに霞んでいるのは池袋サンシャインビルです。


同じく東側の空です。見るからに怪しげな空模様です。

2011年9月20日火曜日

画像修復完了

ご迷惑をおかけいたしました。

「塾生専用ページ」の画像修復が完了しました。

ご確認ください。

事務局

雨模様でスタート

今朝は遅刻が6人でした。

やむをえない遅刻(事故や車両故障他)は1名でしたので、5名が単なる「だらしなさ」での遅刻ということになります。

『だらしなさ』というと言い過ぎかもしれませんが、少なくとも周りからは、

「そう見られる」

ということは覚えておかねばなりません。

私がICUで心理学の勉強をしているとき、時間に大変厳しい「大脳生理学」のA教授という方がおられました。ICUはキャンパスが広いので移動に時間がかかります。その先生の授業に1分遅れて教室に入っていったとき、私は予想をはるかに超えて厳しく叱責されたのです。

おそらくその時の私の表情に「たった1分じゃないか」という『反抗心』(笑)が表れたのでしょう、A先生は次のように私に言ったのでした。

「外山君、君に聞きたいのだが、緊急時、1分間で人間の身体の中にどのような変化が起こるか、正確に教えてくれないかね」

私は一言も言い返せず赤面するばかりでした。

A先生が私たちに伝えたかったことは、単に機械的に時間を守るということだけではなかったと思います。臨床医として患者に接している場合、1分という時間がどれほど貴重なものであるかということを、学生のうちに理解させたいということだったと、今にして思い当たります。

遊びに時間を使うのならば1分や2分の差はどうということはありません。

ですが、将来動物や人間の『生命』に、直接かかわりを持とうという決心をしている人たちにとっての1分とは、まさに「生と死」を分ける分水嶺になる可能性がある、そのことをきちんと理解ができているか、私たちは常日頃自分に問いかけ続ける必要があるのではないでしょうか。

朝の遅刻の多さを思うたびに、A先生の教えを思い出すこのごろです。

2011年9月19日月曜日

画像の不具合

現在「塾生専用ページ」の画像がこちらの手続きのミスで表示されておりません。
順次修正してゆきますので、今しばらくお待ちください。
お手数をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

医進塾事務局

2011年9月18日日曜日

戦い済んで・・・笑

今、試験が終了しました。

塾生たちはみな帰り支度をしています。

16時が最終下校時刻ですので、時間はあまりありませんが、試験後の開放感はなんとも言えずによいものだと思います。

模範解答集を配付してありますので、明日一日を利用してゆっくりと復習してもらいたいものです。

明後日、また元気な顔を見せてくれることを期待しています。

メディカルテスト第3回成績上位者の改定

塾生専用ページの「メディカルテスト第3回成績上位者」に若干の改定がありました。直したものを再掲載してあります。

ご確認ください。

全国模試第3回実施

朝から秋晴れのすばらしい天気です。

今日は一日使って医進塾では「ベネッセ・駿台全国模試(マーク式)」が行われます。
場所は221教室。いつもの場所で、いつものメンバーです(笑)。

朝一番で「受験カード」を提出してもらいました。カードそのものは昨日渡してあり、大学コード番号票も同時に配付しましたから十分に時間はあったはずなのですが、提出後確認すると、受験番号記載忘れや必要事項未記入が散見されました。

注意して書き直し・再提出をさせましたが、入試はそもそもが「書類仕事」なのだということが、まだ身にしみて理解できていない人がいるようです。これはまた別の意味で大変に困ったことなので今後の指導項目に入れてゆきます。

今日のテストはマークシートです。次回の記述式と併せて「ドッキング判定」がされます。国公立志望者にはありがたいテストですね。

昼をはさんで、試験終了は15時40分。下校は16時の予定です。

いつもながらの受験風景ですが・・・(笑)。




もう少し細かい画像は塾生専用ページに載せてあります。

2011年9月17日土曜日

C/P第2部

今日のC/Pから「面接実戦練習」になります。

面接官と受験生の役割を交互に取ることで、面接とはどういうものであるか、何を答えればよいのかを順番に理解し、同時に自分が答える内容を、友人の答えを参考にしてより洗練されたものにしてゆく、と言葉で言えば簡単なのですが、実際にやってみるとこれが本当に難しいのです(笑)。

1学期から夏にかけて練習したプレゼンテーションは、時間の制限があるとは言え、数分の間は原則として「相手が黙って聞いてくれる」練習でした。

面接実戦練習はそうは行きません。

とんでもない質問が飛んでくることがあります。思ってもいない問いかけがされることもあります。自分が十分に答えられない質問だからといって黙って「死んだふり」して下を向いていればよいというものではありません。

自分の力で何とかしてその場を切り抜け、自分に有利な展開にしてその場を去らねばなりません。

形は違いますが、ここでも大事な点は「自分の話したいことではなく、相手の聞きたいこと」を話すことに尽きるのです。

何を聞かれても、必ずその裏には面接官の聞きたいこと(「果たしてこの子は医学部・獣医学部に向いているのかどうか」)があります。高校時代の生活を聞かれようと、クラブ活動を聞かれようと、あるいは趣味について聞かれようと、そのすべての質問の

「本音」

はそこにあるのです。

それが理解できているかどうか、そしてそれを今まで教えたことを利用して効果的に相手に伝達できるかどうか、それがこれからのC/Pの練習の方向となります。

とてもむずかしく、そして

「やりがいのある」

ことだと思います。

HR講話

今日のHR講話の概略です。

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以前のHRで皆さんに「緊張感の持続」ということを申し上げました。緊張感を持つことで、1+1を4にも5にもしてゆけるのだというのが、その時の主旨でした。

でも同時にそれはとても難しいことでもあります。

今皆さんの前でえらそうに話をしているこの私も、飽きっぽい性格が災いしてか、一つのことを緊張感を持って長期間にわたってしてゆくことが大の苦手です。

でもそんな私でも、緊張感を持ってやらねばならないことがあります。そのような時にどうするか。
私がずっと以前、O社の英和辞典の編纂のお手伝いをした時のことが参考になるかもしれません。

辞書の仕事は10年単位です。一日に8時間以上、穴倉(笑)のような「辞書編纂室」に閉じ篭って、細かい字を延々と見続けます。ほんの少しのミスも許されません。辞書を使う方は「辞書には誤りはない」という前提をお持ちの方が多いので、少しのミスも大事(おおごと)になります。

本当に神経を使う仕事なのです。

そのような仕事を長時間・長期間続けるこつとして、私がなんとなく身につけたのは、「one at a time」の原則でした。仕事量全体を見ると気が遠くなるのが辞書の仕事というものです。全体を見渡すのではなく、「まず1語・1語義だけはこなす」ようにしたのです(語義⇒「意味」のことです)。

どんなにやる気のない日も、「とにかく1語・1語義だけはやろう」という方針を立てて、実行しました。これもなかなかに難しいことではありましたが、膨大な量の仕事全体に比べれば「1語だけ」ならできそうだと思えます。

1語終わったらどこかに遊びに行ってしまおうと思ったのですが、実際にやってみると、不思議なことに、「1語」だけで終わった日はほとんどありませんでした。なんとなくその1語が終わるころには「勉強モード」にスイッチが入っていて、結局予定を全部こなし終わったという日のほうが、はるかに多かったのです。

これは私にとって一つの驚きであり発見でした。自分の怠け心をこのようにして自分がコントロールできるのだということが、それ以後どれだけ私に自信を与えてくれたことかわかりません。

今の皆さんにも同じことが言えると思います。

英語の単語を一度に100語も200語も覚えるのは大変なことです。数学も生物・化学も同様です。仕事量全体を見ると、緊張感を持続するなど到底不可能に思えることばかりです。

でもどんなに忙しい、あるいはやる気のでない日であっても「単語1語」すら覚えられないほど忙しい日があるとは思えません。数学の計算問題1題、生物、化学の暗記が1題もできない日というのは、そうそうあることではないと思います。

これはOne at a timeの原則です。

その1題が終わったころに、皆さんの心のスイッチは間違いなく入っていることでしょう。一度入ったらあとはよほどのことがないとオフにできないのが勉強のスイッチの特徴でもあります。

私のささやかな体験が、皆さん全員に当てはまるかどうかはわかりません。でも何かの参考になればよいなと思います。

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明日は全国模試です。合宿以来最初の外部試験です。また新しい気持ちで挑戦してほしいものです。

小論文成績追加

「塾生専用ページ」の、メディカルテスト第3回成績に「小論文」成績上位者を追加しました。

ご確認ください。

2011年9月16日金曜日

癒し系?(笑)


落ちていた画像です・笑。

獣医学部コースの生徒に見せたら大評判でした。「癒されますね~笑」と言っていた子もいました。
かわいいことはかわいいですが、これで癒されますかねぇ(笑)。

私はむしろ、この猫ちゃんがこのあとどうなったかのほうが気になるのですが・・・。

メディカルテスト第3回成績発表

先日実施した「メディカルテスト第3回」成績上位者を、「塾生専用ページ」に掲載してあります。
ご確認ください。

数学の点数に、ちょっとショックを受けています(汗)。

これは今まで以上に指導の強化が必要のようですね。
でも、早くわかってよかったです・笑。

12月にこの点数だったら、しゃれになりません!

面接実戦練習

獣医学部AO入試1次試験に合格した方に対して「面接実戦練習」が始まっています。

C/Pの実戦版です。医進塾で作成した「パーフェクトインタビュウ対策」という冊子を利用します。C/Pを今までずっとやってきた人には当然のことなのですが、インタビュー(面接)は決して「予想問題(過去問題)の模範解答の暗記」ですむものではありません。

面接官は一日に何十人もの受験生を見ます。「獣医学部(医学部)志望の動機はなんですか?」「はい、私が獣医学部(医学部)を志望したのは・・・・」という決まり文句と切り口上のやり取りには、

「飽き飽きしている・・・」

のが正直なところなのです。

自分の言いたいこと、言うべきことをきちんとこちら(面接官)の立場を理解しながら伝えてくれる人がいたとしたら、それだけで強烈な印象を残せることに間違いはありません。

もちろん

「強烈な印象」

だけで合否が決まるわけではありません。ですが、他者に「選んでもらう試験」では、「自分は他の受験生と違っている」ことをきちんと伝えられるということが何よりも大事なことです。

1学期からのC/Pで教えてきた「アテンションゲッティング」「インパクトライン」「ナンバリングトーク」などを十分に生かし、かつ「自分の言いたいことではなく、面接官の聞きたいこと」に注意を払いながら面接を終わらせられれば、合格の可能性は非常に高いものとなるでしょう。

今月末に実際の面接試験を控えている人たちには、そのあたりを十分に理解した練習をしてもらいたいと思います。

夏休み・・・

少し遅い夏休みを一昨日、昨日ととらせてもらいました。ブログが二日ほど滞りました(汗)。

今日は金曜日ですので、一週間がほぼ終了というような印象が漂います。TGIF(Thank God! It's Friday!)と予備校とは本来無関係ではありますが、それでもなんとなくほっとしたような雰囲気が、今日の午後の授業後あたりから感じられます。

土曜日は午前中で一般の授業は終了。午後はC/Pの「面接実戦練習」と個別指導だけになります。
C/Pは、他の科目と違い、「自己表現」の場ですから同じ「疲れ」であっても種類が異なります。むしろ努力の方向が逆である分、面白さも大きいようです。

個別指導は先生が生徒に合わせてくれるという時間帯ですので、普段の授業でわからなかった部分を教えてもらえるという、一種の謎解きのような面白さがあります。

18日の日曜日は「全国模試(マーク式)」が実施されます。先日のメディカル第3回と同様、一日がかりで試験に打ち込みます。

そういえば今日の朝1で、「英単語暗記テスト」が予定されています。合宿のときの延長です。

これからはこのような日々の繰り返しになるのですね。

2011年9月13日火曜日

制服登校(笑)。

医進塾は予備校ですから制服はありません(当たり前ですが・笑)。

ところが昨日、そして今日と、高校時代の制服で来た塾生がいました。A美くんとY田②くん、それにT岡くんです(笑)。

デジカメを忘れてしまったものですから写真をお見せできないのがとても残念です。

「何で制服できたの?」

と聞くと、

「なんとなくです」(笑)。

その日の気分ということもありますから、理由を聞くのが野暮なのかもしれません。

でも二人とも非常に新鮮な雰囲気をかもし出してくれました。
これは何よりも自分の出身高校に誇りを持たないとできないことです。

「うらやましいです」

と言っていた人もいたくらいです。

毎日が淡々と続く(はずの)医進塾ですが、たまにはこういう面白いこともあっていいのかもしれませんね。

受験の季節

文系の場合、いわゆる「受験の季節」は年の暮れからが普通です。現役生の場合は推薦入試、AO入試等で11月くらいからなんとなく学校全体がざわつくということもありますが、それでもほとんどの生徒にとっては、やはり年が押し詰まらないとその気分になりにくいものです。

それに対して、既卒生、それも理系(医系)の場合は、「受験の季節」はもう既に始まっているといってもよいでしょう。

以前書いたことがありますが、既に防衛医大の願書受付が始まっています。獣医学部の推薦・AO入試も書類選考の結果が発表されました。これから二次面接に向けての特訓が開始されます。

安全校として医系以外のさまざまな学部を検討中の塾生もかなりいます。大体そのような学部・学科は募集時期が早く、9月末願書締め切りというところもあるほどです。

周りがいっぺんに「受験の季節」になってしまうと、塾生の心にも「あせり」が生ずることもあるでしょう。ですがここからが本当の「勉強」なのだと思います。

不安に耐える力、不安を抱えながらこの先どこまで進めるかを確認できるだけの心のゆとり、それが塾生に「成長の機会」を与えてくれるのだと思います。

このようなことに対しての最大の治療薬は、個々の生徒の話をじっくりと聞き、問題点を共有することです。問題点を共有したからといって直ちに解決策が生まれるものではありません。それでも話をする中で「不安なのは自分だけではない」ということが理解できるだけでも、大きな励みとなります。

これから個人面談が順次予定されてきますが、ご家庭でもさまざまな機会に彼ら、彼女らの話をゆっくりと聞く機会を持っていただけれたらと思います。

2011年9月12日月曜日

感想文誤字修正

合宿感想文の誤字・脱字等を修正しました。

定期券のこと

「あ、定期を更新せねば・・・」

そう思ったのが昨日のことです。

同時に毎年のようにこの時期になると思うことを、改めて強く感じました。

「次の定期の更新をするころには、今のこの医進11の生徒は誰もいなくなる・・・」

このことです。

私の仕事はそういうものだと思います。そういうものだからこそこの1年間にすべてを投入することができるのだとも言えます。

中学や高校のように「ま、来年があるから」とは絶対にいえない仕事です。また「1年間で果たして合格までもって行けるか」というような成績の生徒にも「1年間では無理です」とは言ってはならない仕事でもあります。

「1年間だけしか預からないのだから、今、ここでできることを全部する」

それが「予備校」というところの宿命です。宿命であれば逃げることはできません。堂々と受け入れて全力を尽くす、それが人間にできる唯一の生き方なのだと私は思います。

そう思っているのは私だけではないはずです。塾生40名弱が全員(既卒生も現役生も含めて)思っているはずのことなのです。

「来年はない、だから今完全燃焼する」

それは過酷な条件に見えて、案外「人間が一番人間らしく生きることのできる」条件にもなっているのかもしれません。

来年3月末の「解散式」を終え、4月再び定期の更新をするとき、医進11の顔を思い浮かべながら、「そういえば昨年の9月にこんなことを思ったなぁ」と、医進12の新入生を前に、また改めて思うのかもしれませんね・笑。

メディカルテスト復習講座

今日の1、2時限は、先週土曜日に実施した「メディカルテスト第3回」の「数学」を徹底復習する授業になります。

試験は受けっぱなしが一番いけないのであって、きちんとした復習・演習をせずに受ける模擬試験は「時間のむだ」にも等しいものです。

試験後すぐに模範解答を配付し、よく復習をするように指示はしますが、特に数学は途中式がありませんので、一人ではなかなか完全な復習はしきれないようです。

試験後最初の時間を全部使って、解説を行うのにはそんな理由があります。80分かけて解いた問題を160分かけて解説します。試験を真剣に受け、まじめに復習をした人にとってはこの160分は密度が二倍にも三倍にもなりますし、苦手な部分をその時間内に克服することも十分に可能です。

英語は辞書と文法書という「強い味方」(笑)がありますから、復習にはそれほど時間がかかりません。長文中の難易度の高い文章の説明と、文法事項の盲点の指摘、それに英作文の別解の解説で十分です。こちらは明日の朝、授業前に30分程度の全体解説で終わらせます。

理科は授業時間中にすべてフォローすることになっています。

一回の試験でこれだけの「学び」の機会が用意されることになりますから、まじめに取り組んだ人には効果は絶大です(その分、塾としては準備が大変ということにもなるのですが・・・笑)。

これから12月上旬まで、全部で3回、全国模試まで入れると6回の大きな試験が待っていることになります。それが終わると今度は「冬期講習」「冬期合宿」で、より実戦に近い問題の演習が用意されています。

これら一つ一つを決してバカにせず、丁寧に乗り越えてもらいたいと思います。

2011年9月10日土曜日

リンク切れ修正

「お気に入りlinklist」でリンク先が切れていた部分を修正しました。

メディカルテスト3終了

16時10分に「小論文」が終わりました。これで今日のメディカルテスト第3回はすべて終了しました。
あとは復習に十分時間をかけ、ミスはミスとして認めながら次回のテストに備えてもらいたいものです。

試験終了後、十分に試験の復習が終わった人から帰宅OKとなります。

これから食事をして、「物理」の授業に備える生徒もいます。

気分転換に学校の周りを散歩し、その後また自習室に戻っで「勉強します!」という人もいます。

人さまざまではありますが、試験後のなんとなく自由な雰囲気が満ち溢れているような、現在の医進塾です。

来週の月曜日まで、しばしの休息を楽しんでくれることを期待します。

試験継続⇒数学へ

英語が終わりました。

主任のH田先生に答案用紙を渡してこれから採点に入ります。

答案用紙を一瞥した主任のH田先生が一言、

「う~ん、採点するのが怖いですね・・・」

受験の様子がもう少し詳しくわかる画像は、塾生専用ページに載せてあります。
ご覧ください。

メディカルテスト第3回実施


今日は朝からまる一日かけて「メディカルテスト第3回」が実施されます。
今回のテストは「二学期の演習講座に向けて、自分の実力の完成度を知る」です。
ここで一定の点数が取れて初めて、二学期の演習授業について行くことができるということになります。そうでない人がいたら、また別の方法を考えてゆかねばなりません。

とりあえず、9時20分から「英語」です。

いつも変わらぬアングルですが、塾生たちの真剣な受験風景をご覧ください。






場所は530教室です。
以前の500教室よりも感じとして若干手狭です。

でも入試は必ずしも理想的な環境で行われるわけではありませんから、今のうちに「どんな環境でも力を出し切れる」訓練をしておいてもらいたいと思います。

2011年9月9日金曜日

夏期合宿感想文アップ

夏期合宿の感想文がデータ化できました。
塾生専用ページに全文が載せてありますので、ごらんください。

参加者の皆さんにはHRで紙媒体のものをお配りいたします。

元気の出る言葉



Facebookでお付き合いのある友人からある言葉を教わりました。


成功が誰もが美味しいと感じるわかりやすい食べ物だとしたら、失敗は栄養のある野菜にたとえられるかもしれません。」


よい言葉だと思います。


でも栄養のある野菜を嫌いな人が多いのが実情です。


しっかり食べればこんなに栄養価の高いものはないはずなのに、とても残念なことです。


栄養のあるものは必ずしも口当たりのよいものとは限りません。むしろぼそぼそしたりがりがりしたり、苦かったりすっぱかったり、食べにくいものもあるでしょう。


でもそこを我慢してきちんと食べてこその「健康」です。


そう思えば「失敗」が怖くなくなります。失敗を喜ぶところまでは行かなくても、「学ぶものが明確になった」ことだけは確かだからです。


漠然とした不安ほど人間を情緒不安定にするものはありません、勇気を持って失敗に向かうことが実は一番「安全」な方法なのだと思います。



志望校選定の時期

防衛医科大の願書受付が来週になり、いよいよ医学部・獣医学部の志望校決定の時期になりました。
この時期にあたって特に大事な点がいくつかあります。

1.学力・実力の「伸び率」

今の学力・実力が大事であることは当然ですが、おそらく塾生全員の心の中には「あとこれだけやれば、ここまでは上がる、上げられる」という「目安・目標」があるに違いありません。特に夏期合宿の猛訓練を受けたあとはそこが明確になっていると思います。

特に医学部の場合、メディカルテスト総合平均55点、全国偏差値60以下だと大変に厳しい状況になっていることは間違いないのですが、それでも「最後まで絶対にあきらめない」姿勢が大事です。あと5ヶ月をどうすごすかが「要」になってきます。

2.大学・学部との「親和性」

医学部・獣医学部は将来の職業がほぼ決定しているため「どこでもよい、入れれば」で選ぶ人も多く、それは決して間違っているわけではありません。

ですが特に昨今、どこの大学でも「自分の大学の独自性」を強く打ち出すことに大変に熱心になってきており、そこを理解せずに大学を選定することは大変に危険でもあります。

自分が入りたいと思う大学を「よく知ること」からすべてが始まるのですから、過去問の研究だけに止まらず、ぜひともその大学の学問的な傾向・特徴なども調べておくことをお勧めします。案外そのような知識が後から大きく役に立つこともあるのです。

3.保護者の方との話合いと相互理解

医学部・獣医学部の、ここ20年の変化は大変なものです。保護者の方がかつて受験生だったころと今とでは、大学の性格から社会的な認知、学生募集のあり方まで、すべてが違っていると言ってもよいと思います。

それらの状況をよく理解した上で、よくご両親と話合い、きちんと説明すべきは説明して自分の第一志望校を最終決定してゆきましょう。医進塾からもさまざまな資料を配付し、順次面接をしながら「ベストの選定」に向けて動いてゆきます。

4.安全校の選定には特に注意を!

獣医学部には「安全校」がありませんし、医学部も同じです。他の学部・学科を「安全校」として選ばねばならないのは医系受験の宿命でもあります(医学部ならば歯学部、薬学部、獣医学部ならば獣医師免許取得を目的としないゼロ免課程や受験可能な薬学部、農学部など)。

そのため、安全校の選定が「モチベーションの低下」を招きやすくなります。これが大きな問題です。

安全校とは言っても、ちゃんと試験もあるわけですし、決して「願書を出せば通る」ところばかりではありません。

安全校だからこそ「じっくりと調べて、そこに行くことになったとしても誇りを持てるような場所」を選んでおかねばならないのです。

いろいろと悩ましい時期であると同時に、本格的な「受験の季節」の開始でもあります。

2011年9月8日木曜日

「勉強は朝が勝負!」

朝の時間の大事さは、何度言っても言い足りないほどです。

医進塾では毎朝8時半からの「早朝一斉学習」をとても大事にしているということは、前に書いたとおりです。

早い人は7時過ぎから自習室で勉強の体勢に入っています。1時限目の授業開始は9時20分ですが実質的には9時からイントロテストが始まります。それまでの時間(7時過ぎにくれば)まるまる2時間近い勉強が集中してできることになるのです。

毎日のことですから、この2時間は非常に大きな差になります。
この時間を逃す手はありません。

塾の最終下校時間が21時。自宅に帰るのが大体22時過ぎになるでしょう。お風呂にでも入ってゆっくり翌日の準備などをしていれば23時過ぎにすぐなります。

0時前後に就寝すれば翌朝6時に起きるとしても6時間睡眠は確保できるはずです。6時に起きれば7時前には家を出られることになりますから、学校着は8時前という計算になります。

8時についたとしても9時まで1時間の時間は確保されています。1時間でどれだけのことができるか、合宿を思えばよく理解できるのではないかと思います。

もちろん人によって事情も違いますし家庭環境も異なりますから一概にこの通りにせよとは言えません。でもこの時間の使い方が一つの「モデル」にはなるだろうと思うのです。

いつも7時過ぎにきているK下さんに、実際の時間の使い方を聞いてみようかなと思っているところです。

2011年9月7日水曜日

先輩が遊びにきてくれました(笑)。

突然のことですが、3年前に医進塾から日大歯学部に進学したM島くんが、後輩へのお菓子をもって遊びにきてくれました。

彼は医進に合計4年間いた「ツワモノ」です(笑)。高校時に勉強をまったくしなかったのが祟って(本人の話・笑)すこし遠回りしましたが、最終的に歯科医をしているお父様のあとを継ぐべく、第一志望の学校に入りました。


M島くんは、記念すべき「第一回医進塾合宿」の参加者でもあります(笑)。

将来は自分の住む地域で、ご老人や子供の歯の健康を守るために全力を尽くしたいという彼の話は、とても在学中の彼の姿とは重ならず、何度か顔を見直してしまいました(笑)。

でも、若者が目的を明確に持ってそれに向かって進む姿は、本当に尊いものだと改めて思いました。

先生方も授業中にM島くんを後輩に紹介したりして、楽しんでおりました。

彼にとっての「出身校」は、もしかしたら高校ではなく、この「医進塾」なのかもしれませんね。

私たちにとっても懐かしいひと時でした。

冬の予定

2学期が始まったばかりなのに、

「もう冬の話!?」

といわれてしまいそうですね(笑)。

でもカリキュラム作成上は2学期と冬期講習、それに続く冬期合宿は一続きのものなのです。

2学期末までの通常授業で、一般的な問題演習はもう十分なはずです。
冬期講習はその流れを一歩先に進め、

「得点源を広げよう!」

が基本のコンセプトになります。
1学期と夏期講習が「弱点の発見と補強、そして定着確認と演習」だったのと同じです。

もうこの段階まできたら「弱点」や「苦手分野」などは

「あってはならない」

ものになります。

それよりも何よりも、「点数を取って行く、攻めて行く」勉強にならなければいけません。
「攻め」に徹した勉強が、12月から1月にかけての医進塾の勉強です。

(※弱点を無視するということではありませんのでご安心ください・笑。それに対する補強は別の形で最後まで十分に行われます。

冬期講習は12月3日から22日まで。夏と同じ3日単位の「ピンポイントアタック(PPA)講座」になります。午前中は数学と英語、午後は理科の原則も同じです。

冬期合宿は26日から31日を予定しています。合宿も夏期と同様に「試験⇒解説・演習」になりますが、夏期と違うのは一点のみ。

「出題が『すべて!』予想問題になる」

ことです。

医学部・獣医学部の入試を10年以上も研究している先生方に言わせると、

「毎年同じような問題が形式を変えて出題されている」

ということです。同じ問題ならば全員が100点を取れそうですが、そうできないのは、

「形式が変わっているから」

だということになります。

医進塾の冬期合宿では、「形が変えられた問題を、どう解くか」に焦点を当てた試験演習が行われるのです。

昨年までは31日ですべて終了。新年は4日からの開講でしたが、どうも今年度はそうならないような気配が濃厚です(笑)。これについてはもうしばらく情報をお待ちください。

年明け、センターテストまでとそのあと1月末までの「直前学期」は、センターテストメインのマークシート演習や、大学別の予想問題講座などが順次置かれてゆきます。

冬の予定は近日中に配付するつもりです。

これから先は一瞬たりとも気を抜くことのできない期間になりますね。

全国模擬試験(7月分)総合成績

夏休み前の記述模試結果を「塾生専用ページ」に載せました。

ご確認ください。

一ヶ月前の成績ではありますが、合宿の総合成績と併せて参考にしていただければと思います。

個人票は既に各ご家庭に郵送済みです。

2011年9月6日火曜日

夏期合宿総合成績の発表

「塾生専用ページ」に、夏期合宿で実施した各教科合計60回近いテストの総合成績上位者を発表しました。

FC2のページに飛びますので、パスワードを打ち込んで入ってください。パスワードは塾生全員に配付済みです。

お忘れの方は直接医進塾事務局へお問い合わせください。

2学期のC/P

昨日医進塾のC/P(コミュニケーションプログラム)を受講している生徒を集め、これからのやり方を相談・説明しました。

1学期はプレゼンテーションの基礎である「自分のしゃべりたいことではなく、相手の聞きたいことを」という原則に基づいた練習を徹底的に行いました。

2学期はそれを元に、実際の面接の場に近い形態を設定し、面接官の前でどう答えるかの練習に焦点を当てて行きます。

人の面接を見ることは、大変によい練習にもなります。次は自分の番だと思えば気を抜いてはおられません。

単独のプレゼンとは違い、1コマでほぼ全員に練習をしてもらいます。場合によっては生徒に面接官の役割をとってもらうこともあります。

集団面接練習なども後半にはするようになります。

ますますやることが多くなってくるようですね(笑)。
教科学習にも力を抜かず、ここを乗り切ってもらいたいと思います。

2学期の英語

今日から始まる「英語」は、医学部・獣医学部の2コースに別れ、それぞれ「上級」「標準」のクラス分けで開始されます。

担当の先生方はもう1学期、あるいは夏期講座でおなじみの先生方ばかりです。合宿の指導メンバーそのままですので、生徒も安心してついてゆけるでしょう。

上級と標準に分けますが、内容は同じです。解説の仕方、問題の扱い方に若干の差が出るだけです。

夏期合宿の最後を飾った「地獄の英単語暗記特訓」(笑)は、そのまま金曜日の朝に継続されます。

今朝は8時前から食堂Winで熱心に英単語の暗記に励む塾生が何人かいました。

昨日の数学といい、今日の英語といい、夏期合宿のよい影響が全体に出てきているようです。

季節もなんとなく秋めいてきました。このまま2学期を全力で駆け抜けていってもらいたいと思います。

朝の時間帯

医進塾では8時半が登校時刻となっています。
8時半から9時前まで、自習室で「早朝一斉学習」があるからです。

1学期はこの「一斉学習」があまり定着しませんでした。自習室が二つに分かれていたこともあり、全員が一緒に勉強することの意味が不明瞭だったからです。

それが夏期合宿で変わりました。

合宿時、8時に(実際にはもっと前からみな集まっていましたが)大セミナールームに参加者全員が集合し、1時間目の試験まで静粛に勉強することから一日が始まったからです。

朝の静かな時間帯、まだ回りが騒がしくなる前、比較的涼しい環境で参加者全員が、鉛筆の走る音しかしない状態の中で勉強に専念することからはじめる一日は、本当に充実したものとなりました。

医進塾の2学期は、合宿時のその流れをそのまま引きついで行こうと考えています。

本当の仲間意識、本当の連帯感はこのような一見「何でもないこと」から育まれてゆくように思います。

2011年9月5日月曜日

HR講話の補遺です(笑)。

今日の朝のHRの話を聞いた方から「もう少し具体性を持った内容のほうがよかったのでは」という感想が寄せられました。そこで常に自分が試験場(戦場)にいることを意識するという「常在戦場」という言葉を元に具体的にいくつかの点を提案いたします。ここに書かれたことだけがすべてではありません。みなが自分の工夫をしつつ、自分なりの「常在戦場」の方法を考えていってください。


常在戦場の精神の長岡藩

長岡藩(現在の新潟県長岡市)は、「常在戦場」4文字を藩風・藩訓としています。

「常在戦場(じょうざいせんじょう)」とは、読んで字の如く、「常に戦場にあるの心を持って生き、ことに処す」という意味です。

今でも長岡市に行けば、この「常在戦場」の文字が見られますし、長岡藩軍事総督の河井継之助や連合艦隊司令長官の山本五十六をはじめ、いろんな人が、この「常在戦場」の文字を残しています。

この「常在戦場」が、長岡藩の藩風になったのは、藩主の牧野氏の家風によっています。

牧野氏は、三河国牛久保で名を興した家で、長岡藩初代藩主となる牧野忠成は、徳川十七将に数えられた武将でした。

牧野家の勢力地であった牛久保は、交通の要で、徳川家につく前に今川氏の配下だった牧野氏は、西の徳川・織田氏、北方の武田氏と対峙していました。

今川義元が桶狭間で討ち死にした後、今川家の勢力が衰え始めたため、この牛久保の地に、武田氏や織田・徳川連合軍などが進軍し、牧野氏は常に敵の脅威に晒されることになります。

「常在戦場」の家風が牧野氏に生まれた理由は、こうした四囲に注意せねばならなかった牧野氏の事情によります。


長岡藩には「参州牛久保之壁書」というものがあり、三河国以来の牧野氏の家風を伝えていますが、これにまず書かれているのが、「常在戦場」の4文字です。

牧野氏は、長岡に移ってきてから、明治維新に至るまでの約250年間、この「参州牛久保之壁書」を藩風・藩訓として掲げ続けました。

「常在戦場」は、長岡藩士にとっての精神規範でした。

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医進塾塾生「常在戦場」の十か条

1.一日の初めにその日の計画を立てているか。

※何をおいても一日の勉強の計画を立てることが真っ先にしなければならないことです。最近は提出する人が極端に減っているようですが、医進塾の「学習計画票」はそのためのものです。きちんとした計画なしに勉強に取り掛かるのは、地図も持たずに知らない国を歩こうとするようなものです。よい結果が生まれるはずはありません。

2.その日の勉強に「優先順位」をつけているか。

※あれもこれもやりたいというのが人の常です。でも実際にできるのはその三分の一以下だというのも、また厳然たる事実でもあります。計画を立てすぎるのもいけないし、立てないのもいけません。大事なことは計画の各項目に順位をつけ、大事なものから手をつけることです。順位が下のものは翌日に回してもよいものかもしれません。優先順位をつけ「上位3番目までは必ず!!」というような決心をすることが秩序だった勉強をするのに一番大事なことなのです。

3.「中途半端な時間」の使い方を常に考えているか。

※1日の中には必ず10分、15分、あるいは30分というような「細切れ」の時間があるものです。その時の使い方が上手な人と下手な人では数ヶ月の間に雲泥の差がつきます。時間が空いたらすぐに単語の暗記をする、数学の計算練習をする、生物や化学の基礎事項の確認をする・・・等、常に「スタンバイ」のかかった教材(レポート用紙1枚で十分なのです)を用意しておくこともまた大事なことです。

4.問題をよく見ているか。

※特に英語長文総合問題などは、その文章の中に必ず「ヒント」があるものです。他の教科も同様です。その問題の部分のみにとらわれず、全体を冷静に見て何かヒントがないかを探せるくらいの心の余裕とゆとりがほしいものです。

5.制約の中で冷静でいられるか。

※有り余る時間の中で勉強をしている人は日本中探しても誰もいません。みな時間の制約と戦いながら自分の勉強に取り組んでいるのです。大事なことは「制約」を「バリア(障害)」と捉えるのではなく「チャレンジ(挑戦)」と捉えることです。その制約の中で「できない」ことを考えるのではなく「できる」ことを考えるのです。そうすればその「制約」が怖くなくなり、逆に自分を叱咤激励する「愛の鞭」(旧い言葉ですが・笑)として考えられるようになります。

6.完璧に、かつ貪欲に、の意味が理解されているか。

※問題解答は常に「完璧」を目指さねばなりません。ですがそのために気持ちが重くなってしまっては元も子もありません。ダメならダメでよいのです。でもその場合でも「何かできるはず」です。まったく手がつかない、手も足も出ない問題というのは誰にとってもそうなのですから、そこを一歩突っ込めるかどうかに合否がかかることもあります。もちろんその問題だけに囚われて簡単な問題ができないようでは本末転倒ですが、たとえできそうにない問題であっても「貪欲」にいろいろと試みてみることが大事なこともあります。時間の余裕がある限り、決してあきらめてはならないのです。

7.出題者(大学・学部)の癖をつかもうとしているか。

※出題者も人間です。大学の学部で問題検討をしている入試委員の人たちも人間です。人間には必ず自分で気がついていない「クセ」があります。そのクセをつかもうとしているでしょうか。そのクセにあった答えを出そうとしているでしょうか。「試験は対話」なのです。相手が何を聞いているのか正確につかまないうちは適切な解答を出すことは不可能なのです。今までの問題を見直すことでそのクセはつかめるはずです。

8.自分に何が期待されているのかを常に考えているか。

※「試験は対話」です。出題者が何を期待しているのか、これを真っ先に考えねばなりません。相手が何を聞いているのか、そして自分に「何を期待しているのか」を考えましょう。それができるまでは実際に解答のプロセスに手をつけないくらいの気持ちで取り組んでみましょう。

9.できる人の真似をしているか。

※皆さんの周りには多くの友人がいます。自分よりできる人もたくさんいるはずです。それらの友人が「なぜできるのか」を考えているでしょうか。自分にできない問題ができているとしたら、そこには何か明確な違いがなければなりません。その違いに自分で気がつくことが進歩への第一歩です。いろいろ勉強法で悩む前にまず「できる人の真似」をしてみましょう。最終的に周りから「まねされる」くらいの点数を取ることを目的にしてください。

10.        他流試合を怖がっていないか。

※医進塾で実施している試験以外に、世の中にはさまざまな試験があります。いろいろな試験を積極的に受けて「他流試合」をするのもこれからは「常在戦場」を実感する非常によい方法です。どうかどんどん受験してください。点数がよいに越したことはありませんが、たとえ悪くても(あるいは「悪い場合のみ」)人間は自分を振り返って反省できるはずなのです。怖がらずに受験してみてください。

HRでの話

今日のHRでの私の話の概略です。

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「医進11の皆さん。

今日から後期が始まります。

後期は9月から1月まで。その間に冬期講習、冬期合宿、直前講習を含みますが全部で5ヶ月です。4月から8月までで5ヶ月ですから、期間的にはそれと同じ時間を入試まで君たちは持つことになります。

時間的には前期と後期は一対一。1+1=2で、二倍にしかなりません。

日本全国の医学部・獣医学部受験生がその間なにもしないでいて、皆さんだけが勉強しているのならば1+1=2の時間で十分に合格できるでしょう。

でも現実はそうではありません。

なんとしてもこの期間を学力面では「1+1=3、4、あるいは5にしてゆかねばならないのです。

ではそれをどうやって可能にするか。

『め組の大吾』という漫画があります。消防士の大吾くんがあるとき一念発起して消防士のエリート中のエリート集団であるレスキュー部隊に志願するという漫画です。

試験前日の緊急出動で、徹夜で山火事の被災者を救出した大吾くんは、そのまま精神的にも体力的にもぼろぼろの状態で試験場に向かいます。

最終的に何とか合格を手に入れる大吾くんなのですが、その受験の姿(100%体力勝負の試験です)を見て、ある試験官がふとつぶやくのです。

「ほかはみな『試験』を受けているだけなのに、こいつだけ『(火事)現場』を戦っていやがる・・・」

私が今日皆さんにこれだけは申し上げたかったことがこのことなのです。

今日からの授業ではさまざまな問題演習がなされてきます。その問題を見た瞬間の皆さんの気持ちはどんなものでしょう。

「この問題が入試に出たら、どうやって解くか」

こういう気持ちになっているでしょうか。

『単なる今日最初の問題』になっていないでしょうか。

最後の問題が配られたとき、

「あと5分しかない。この問題をなんとしても解く!」

こういう気持ちになっているでしょうか。

『単なる今日最後の問題』にはなっていないでしょうか。

常に自分が入試の現場にいるという意識で問題にぶつかること、これが『(火事)現場』を戦うということです。

そしてこの臨場感と緊張感が、先ほど言った1+1という単純な計算の答えを3にも4にも5にもしてゆくものなのです。

後期が始まるこの時期に、私はこのことだけは皆さんにお伝えしておきたかったのです。

少し重い話になって申し訳ありません。でも事実は事実としてしっかり認識してください。

今日も一日が始まります。今までの人生の最後の日、そしてこれからの人生の最初の日として、真剣に向かい合いましょう。」




後期初日

朝一番でHRが開催されました。

遅刻が2人。他の人はみな時間前に集合を完了。
初日から遅刻ではこの先が思いやられます。体調不良が理由ですが、「体調管理も実力のうち」と言いますから、ちょっとねぇ・・・という思いです。

合宿の時にみな体験したことの一つに、「朝1の時間を全員で静かに勉強することから1日を開始する」ことの大事さがありました。

眠い目をこすりながらでも、みなと一緒に同じ場所、同じ時間で意識を集中するうちに「負けるものか」という気持ちが生まれてきます。その気持ちで1日をはじめることには大事な意義があるのです。

遅刻した人は仕方ないとは言え、これからの努力に期待したいと思います。

初日は数学ですが、今のところ大きな問題もなく進んでいます。授業は1学期と逆で「試験⇒解説⇒演習」のスタイルになります。合宿と同じですね(笑)。

9月一杯で英語、数学ともに基礎力完成が目指されます。予定より若干遅れていることは事実なので、その分「習ったことは完全に定着」を各自の目標にしてもらいたいと願っています。

2011年9月3日土曜日

あと5ヶ月のこの時期に・・・

毎年のことですが、9月からの学期は緊張感が違います。

4月からの新学期、そして夏期講座期間は気持ちのどこかに、

「余裕」

があります。

成績が思うように上がらなくても「ま、これからだ」というゆとりがあります。

9月からはそうはいかないのです。

「あと5ヶ月」と書きましたが、地方の私立医学部の試験はあと4ヶ月半後には実施されているのです。これからの日々は、毎日が「決戦」(旧い言葉ですが)になってきます。

「決戦」とはなんでしょう。

塾生によく言いますが、

明日が入試だったら、今日どんな勉強をする?

ということだと思います。

もちろん徒に自分を追い込み、自棄になるようでは困ります。ですが、この時期になって、

「もう先がない」

という意識をもてないとしたら、来年の結果は目に見えているのです。

これは自分ひとりで勉強をしている人にとってはとてもつらいものだと思います。
先の見えない辛さは並大抵のものではありません。

でも、医進塾には「仲間」がいます。互いに同じ目的をもって競う仲間たちです。

夏期合宿の感想文の中に次のようなことを書いた方がいました。

「辛かった、大変だった。でも自分の周りにいる友達ががんばっているのを見ると『負けられない、負けたくない』と思った。それで最後までやりとおせた」

こう思ってくれる人が何人もいるということが医進塾の最大の強みなのです。

「あと5ヶ月」

をどう使うか。仲間とともにどこまで自分に厳しくなれるか、それがこれからの大きな課題となります。指導する先生方も今まで以上に気合が入るようになります。

しっかりついてきてもらいたいと思います。




2011年9月2日金曜日

もうすぐ新学期!

今日で「生物」の補講が終了し、国公立コースの「社会科」も終わります。合宿中にできなかった英作文(関係詞)の確認テストも順次行われ、現在のところ80%近い合格率です。

登校・下校は自由となっていますが、毎日ほぼ全員の塾生が顔を見せます。自分のペースで勉強できるのが一番うれしそうです。

来週5日から新学期(後期)が始まります。後期にはいくつかの特徴があります。

1.イントロテストは今までどおりです。

★先週の授業の復習、あるいは既習事項の復習という内容に変更はありません。

2.「テスト+解説⇒補助教材演習」の形になります。

★1学期は「解説+テスト演習」の形式が原則でしたが、2学期からは問題演習が中心になりますので、テストが先に行われるようになります。時間割は1学期通りです。

教科によっては重要ポイントの解説をしてからテスト、という形式になることもあります。

3.完全な過去問研究と予想問題演習中心です。

★「易から難へ」という段階的な授業は夏期講座で終了し、これからは完全な問題演習形式になります。

4.9月一杯は総復習期間と位置づけます。

★完全な問題演習形式とは言っても、ある程度のガイドラインがないとついて行きにくくなるため、9月末までは、単元を事前に示してそこから出題する形になります。「どこから何がでるのかわからない」という総合問題演習は10月以降になります。

5.メディカルテスト、全国模試等、かなりの回数の試験が行われます。

★9月だけで3回、あとはほぼ毎月2~3回の試験が行われます。結果は集計が終わり次第事務室前に掲示し、同時に「塾生専用ページ」にアップします。

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以上のように若干の変更はあっても、「勉強する」ことに変わりはありません。
授業と指導の先生を信じ、最後までついてきてもらいたいと思います。


2011年9月1日木曜日

今日から9月

合宿も終わり、余韻に浸る暇もなく塾生は熱心に勉強をしてくれています。

今日は午前中が生物の補習。午後は国公立受験組への社会。その間にいくつか個別指導が入り、相変わらず忙しい医進塾です。

塾生全員に「塾生専用ページ」のパスワードを配付しました。FC2のブログを使用しているのでパスワードが必要になります。

まだ何も記事は載せておりません。

おそらく前回の全国模試の成績上位者と平均偏差値の発表あたりから順次記事にしてゆくだろうと思います。

それら以外に塾生の写真なども順次掲載してゆくつもりです。