2011年1月31日月曜日

先行受験者からのアドバイス

医学部コースのS田くんから貴重なアドバイスがありました。
試験会場での注意事項一覧と、S君の「体験的経験則」です。

必ずしも全大学の全会場で同じ注意がされるとは限りませんが、少なくとも変な注意を受けないようにするためには、覚えておくべき点だと思います。

参考にしてください。

試験場で注意を受けて動揺することがないように気をつけましょう。

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1.耳栓は禁止。

2.ボールペンは使用禁止。

3.試験中に帽子は取ること。

4.かばんは足元ではなく、後ろや側面の壁に寄せておくこと。

5.各自の時計は一つまで。

6.鉛筆削りは机上に置かない。

7.「ストッパ」(急な下痢止め)は出しておいてもOKみたい(確認したほうがよい)。

8.解答用紙が配られた後、深呼吸して回りを見渡すと落ち着く。

9.思った以上に名前を書き忘れることがある。マークミスも多い。
※それだけ緊張しているという証拠ですね(外山)

10.大きなビルなどが試験会場の場合、他の階(1階など)に移動してからそこのトイレを使ったほうが空いている。
※早めに会場にゆき、各階のトイレの場所などを確認しておくのがよいと思います(外山)

11.本当に試験中にトイレに行きたくなったときなどは、解答用紙を回収する人が来たときにすぐに許可をもらって行くようにしないと、時間内に戻ってこられない可能性がある(特に女子)。

12.早弁は文句を言われなかった。休み時間ごとに食べていたけれど平気だった。
※一応回りの雰囲気を見て、空気と場を読んでください。本当にお腹が空いたときは係りの人に一声かければ問題ないはずです。

13.集中しすぎて身体に熱がこもると暑くてイライラし、集中力そのものが途切れる。事前にそうなるだろうとわかっている教科の時は、事前に上着を抜いておくとかしたほうがよい。

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特に9,10,11は身体の生理現象ですから、対応策を事前によく考えておきましょう。

そのためにも、試験場には早めに到着し、付近の様子をきちんと把握しておくことが必須項目です。

医進塾自習室点描(画像中心です)

いままで何度か、医進塾には「専有自習室」があり、それが大きな「強み」になっているということを書いてきました。

文章ではなかなか実際の状況が分からないと思います。
今回は自習室の画像をアップしてみましょう。

なんとなく雰囲気だけでもご理解いただければ幸いです。

自習室入り口・合格決意文がたくさん貼られています。

・・・笑
K下さん、モデルありがとう(笑)
全体図①
全体図②
・・・笑

昨年度、この席から全員が合格してゆきました。
今年はどうでしょう?

明日から獣医学部の入試が始まりますね。








授業最終日(画像あり・笑)

本日1月31日が、医進塾の既卒生授業最終日となります。  
これからは主として個別指導が行われ、後期試験をターゲットとしたPPA講座が適宜置かれるだけとなります。

「医進塾NOWは、文字ばっかりで画像がないから読むのが大変です」と、読者の方からよく言われます(笑)。今日は授業最終日ですので、私の文章よりも、画像を中心にしてみましょう。

「生物」
「数学個別指導①」
「数学個別指導②」
「生物解答説明①」
「生物解答説明②」
「生物解答説明③」
「化学個別指導」
最後の授業・・・なんとなく感傷的になりますが、これですべてが終わるわけではありません。
先生方はほぼ毎日塾におります。
質問はいつでもOKです。

これが医進の強みなのです。

画像ブログはこれからしばらく続きます。

2011年1月29日土曜日

インフルエンザ・・・

昨日は一日お休みをもらいました。

朝起きたら微熱があり、「ん?」と思ってしばらく休んでいたのですが、下がる気配がなく、「これはヤバイかも・・・」と思ったのです。

この時期、私が風邪を引くのはかまいませんが、塾生にうつしたら大事です(^_^;)。
最近私の住居のある地域でインフルエンザが猛威をふるい始め、学級閉鎖やら学年閉鎖やらがいわれているものですので、大事をとってお休みさせてもらいました。

検査結果は陰性で、黙って寝ていたら夕刻には熱も下がったので、まあ心配ないだろうと、改めて安心した次第です。

一人で寝ていると、気になるのはやはり医進の生徒のことばかりです。

もうこの段階になってまで「勉強しなさい」という注意を与えられるものはおりません。
でもやはり見ていると、思わぬところで時間を無駄に使っていたりする塾生もおり、そのつどたしなめたり注意したりする人が、どうしても必要にもなります。

こういうときに、信頼できる生徒がいることが、こちらにとっても大きな安心につながります。

医進塾には自習室の「室長」という役割があり、現在正副あわせて3人の人にやってもらっています。

特にこれといった仕事があるわけではないので、彼らの勉強の邪魔になることはありません。

ですが今回のようなとき、自習室の温度や湿度に気をつけてもらって、あまり暑かったり、寒かったり、あるいは乾燥しすぎているようなとき、学校の係りに伝えてもらうような人がきちんといると、大変に助かります。

気がついた人がすればよいことかもしれませんがEverybody’s business is nobody’business. (連帯責任は無責任)の原則が働くと、結局全員の健康が損なわれかねません。

自然に周りのことに配慮して、自分のことだけでなく、全体を考えて行動できるような訓練が、こういう機会になされるのです。

これも、考えようによっては「学校のベスト」の一部なのかもしれませんね(*^_^*)。

元気の出る言葉パート3

医学部入試が始まっています。
来週からは獣医学部入試も始まります。

医進の生徒にとって、一年間でもっともつらい時期です。
でも一番つらい時期の後に、一番うれしい時が来ます。

真夜中の闇の向こうに、朝日の輝きが待っているのです。

「若者よ、朝の来ない夜はない」

この言葉に、私は高校時代、一番つらかった時を励まされました。

医進10のみなさん、

今、この瞬間を乗り切りましょう。
歯を食いしばって、先に進みましょう。

もう少しです。
もうあと少しです。


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あと1 

99mまで掘って、あと1mを前にして放棄した人はゴマンといる。 
さて、100m掘れば原油が出る。しかし今が99mなのか30mなのかは、自 分には見えない。ましてや掘って行くに従って、精神的な疲労や資金や、 人の協力も厳しさを増して来る。明らかに、掘り始めよりも目的に近くなった方が辛いのだ。 掘り方を変え、掘る方向も変えて、休みながらかも知れないがとにかく 掘りつづける。いつ100mに達するのかが分からない、だから面白いのだ。 
                       

もうダメだと思ったら 

もうダメだと思ったら、10数えてから手を離せ。 
もうダメだと思う瞬間がある。そんなときは、昔お風呂でしたように、 
10
数えてみる。それから手を離せばいい。精神は数えることに集中する。 この次はもう少しゆっくり数えてみる。前よりかなり楽になっているは ずだ。10数えて、手を離すときにもう10数えられるか試してみる。 君の実力は10数える間に成長している。もうダメだと思ったときにすぐに手を離していたら、いつもそこでストップして成長しない。

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2011年1月27日木曜日

元気の出る言葉パート2

今の塾生の皆さんの気持ちに、少しでも助けになることを願っています。


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● “ 夢は願うだけでは叶わない ねだるな 勝ち取れ  さすれば与えられん ”

●“ 『×(バツ)』だって、見方を変えれば『+(プラス)』になる ”

● “ 誰にでも出来ることを、誰にも出来ないぐらいやれば負けない。 ”

●“ 努力した者が成功するとはかぎらない。しかし成功した者は必ず努力している。 ”

● “ 死ぬほどやれよ、死なないから ”

● “ たった一度の人生、自分がどれだけ やれるか挑戦しろ! ”

●“ Why don't you do your BEST? ”

●“ 人間の死亡率は何があろうと100%。 それならいつでも精一杯生きとこうよ。 ”

●“This is your life.”     (お前の人生だよ)

“Just take a step forward.” (一歩踏み出してごらん)

●“ 諦めないなら 焦ることはないさ”

●“ Be a first rate version of yourself, not a second rate version of

someone else. ”  By Judy Garland

「他の誰かではなく,自分自身の最高を目指すべきだ」

●“ 大丈夫。 どれだけ転んでも君には立ち上がれる足があるから。 ”

●“ 過去は変えられないが、過去の意味は変えられる。 ”

塾生ガンバレ!!君ならできるのだ!!

     「私はできる」

負けそうだなと思うと あなたは負ける

失敗しそうだなと思うと あなたは失敗する

もうダメかなと思うと そこからダメになる

やれると思う心のどこかに 無理かもしれないと思う心があると

次から次に無理がでてくる


全ては人のこころがきめるのだ


もしあなたがそう願うなら

あなたはその通りの人になる

成功している人を見てみなさい

最後まで成功を願い続けた人だけが

成功しているではないか

さあ 出発だ

強い人が勝つとはかぎらない

すばしっこい人が勝つとはかぎらない

「わたしはできる」

そう思える人が

結局勝つのだ

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医進塾の各教室に貼ってある言葉です。私の余計な解説はいらないと思います。医進塾では、この言葉を毎日かみ締めて、自分に正直に、心は熱く、頭はクールに勉強に励んだ人が、大勢医歯薬獣医学部へと巣立っていってくれているのです

元気の出る言葉

あるサイトで見つけた言葉です。
単に元気を奮い起こさせる言葉ならばいくつもありますが、この言葉は人生そのものについての洞察という点で非常に心を打ちます。そのまま引用するのは気が引けるのですが、私が手を加えると陳腐なものになりそうなので、敢えてそのままにします。引用元はここです⇒http://1meigen.seesaa.net/

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『勤勉は最良の名薬』

ちょうど今から50年前に父が語って聞かせたこの言葉は、

それ以来ずっと私の座右の銘となっている。

父は医者だった。

当時、ブダペスト大学で法律学を学び始めたばかりの私は、

運悪く試験の一つに落ち、

恥ずかしさのあまり、

ついこんなときの一番の慰めになる「酒」に手をつけた。

正確に言えば、アプリコット・ブランディーである。

そこへ思いがけず父が訪れた。

さすが名医である。

一瞬のうちに私の悩みと、棚に隠した酒の瓶をみつけてしまった。

私は現実逃避に追い込まれた理由を告白した。

愛すべき老人はたちどころに一服の名薬を調合した。

酒、睡眠薬、その他どんな薬品にしろ、

そんなもので本当に現実から逃避できるものではない。

悲しみを癒す薬は、この世にたった一つしかない。

しかもそれは一番よく効いて一番安全な薬だ。

それは「勤勉」という薬だ!

父の言った通りだった。

最初のうちはちょっとこの薬には慣れにくいかもしれないが、

遅かれ早かれ人間は勤勉になる。

勤勉は一種の麻薬である。

習慣になる。

いったん習慣化したら、もはや抜け出せなくなる。

私は勤勉を愛する習慣から、50年間抜け出すことができなかった。



名言・格言 元気の出る言葉

先輩からの手紙06

日獣のW林M衣さんから皆さんに医進の皆さんに「励ましメール」が来ました。

###########

連絡遅くなってごめんなさい。昨日後期試験が終わりました。進級ができるか怖いです。
みんなのためになるかどうかわからないけど、応援送ります。

試験前日はよく食べ、よく寝てください。
そしていつものように起床して、必ず(自分のお気に入りの)朝食を食べてください。
試験会場まではチョコとか甘い物を食べた方が自分の気持ちが落ち着いていいと思います。
試験まで5分前になると、変な静けさと緊迫感が訪れるかもしれません。そんな波に呑まれないように、あと5分だというのに、私は頭の中の自分の世界に入ってました。
正直、今の時期はキツいはずです。私もそうでした。テンパって追い詰められていました。

今の時期で一番大事なのは、今にも折れそうな自分の心をいかに自分で支えることができるかということです。
また仲間同士手助けをし合うことも大事です。

私の場合は仲間や先生たちに散々手助けしてもらって、どうにか自分の精神を支えていました。

では皆さん、乗り切ってください。

P.S.体調にも充分に気をつけてね。試験会場には薬を携帯した方がいいかも。(つい先日私はこの怠慢のおかげで、必修科目一つ落としました。)

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いかにもM衣さんらしいメールで、安心したやらあきれたやらで笑ってしまいました(笑)。

今度医進10のみなさんの番です!
あと一週間をがんばりましょうね!

予備校のベスト、高校のベスト(パート4)

(前回の続きです。今回で一応一区切りです・笑)

医進塾が「予備校のベスト」と「高校のベスト」のコラボ学校だということを、前回までに書いてきました。
それを実現するまでに数年を要しましたが、いまの学校の状態は一応当初の目的を達成できている状態だと思います。

ここまで来るにはもちろん先生方の協力や、事務局関係者の協力が不可欠でしたが、それにも増して「生徒の協力」が大きかったことを言わねばならないと思います。

思い返してみても、私たちが困ったとき、受講生のみなさんの努力と励ましにどれほど助けられたことか。「医進のやり方がよいと思って私はここに入ったのです。ここでそれを曲げられたらこまります」という、塾生のみなさんの叱咤激励がなければ、果たしてここまでこられたかどうかわからないほどです。

麻布獣医に入ったA野さんという人がいます。
彼女は獣医を目指しながら、現役時にその夢を実現できず、他の大学・学部に入りました。どうしてもそこになじめないと、1学期末で大学を休学し、7月から医進塾で必死に勉強し、翌年無事に第一志望の麻布に入ったのです。現在は日本全国の獣医学部学生で作る連絡協議会で事務局長をしている、大変にチャーミングで有能な方です。

彼女についてひとつ明確に覚えていることがあります。

医進塾では毎年7月の前期終了後、皆で一緒に「暑気払い」をします。全員でしゃぶしゃぶ・焼肉を食べに行くのです。たまには勉強から離れて和気藹々で食べたり飲んだりしよう(飲むほうはソフトドリンクですが・笑)という趣旨で、小山理事長・校長にも同席していただき、土曜日の午後のひと時を過ごします。

たまたまその年、Kくんという医学部志望の塾生がおりました。K君は、別に人柄は悪くないのですが、周りと一緒に何かをするということに違和感を持つ人らしく、その暑気払いパーティの間中、皆の真ん中に座って何も食べず、ヘッドフォンをつけて目を閉じて自分の好きな曲を聞いているという、周りから完全に浮き上がってしまった態度でした。

何度か注意はしましたが、強制的に食べさせるわけにも行きませんから、そのままにしておきました。回りも「彼はこういうタイプだから」と、話しかけたりもせずほうっておき、自分たちゅだけで盛り上がっていました。

その彼の前に、肉や野菜が鍋にいれられるたびに小皿にとって「おいしいよ、たべない?」と、声をかけてくれたのがA野さんだったのです。

周りの人が「ほうっておきなよ、自分の世界に入っているんだから」と言っても、「だって、食べられなかったらかわいそうじゃないの」と言って、毎回かならず前に置きます。

そのうち置く場所がなくなってしまいましたが、いくつかの小皿を大きなお皿にまとめては、前に食べやすいようにおいて置きます。

結局K君はそのパーティの間、肉や野菜には一口も箸をつけず、終了・解散までその態度を崩しませんでした。

K君のその態度は塾にいるときも変わらず、周りとの接点を一切遮断してしまうような態度には、私もずいぶん悩まされたものです。

先ほども書いたように、K君は決して人柄が悪いわけでも、性格がおかしいわけでもなく、要はそのような傾向のある人柄だったというだけなのだと思います。

結局A野さんは合格し、K君は不合格で、そのあと医進から別の学校に移りました。おそらく今年は医学部に入ってくれることでしょう。

考えてみたらA野さんが、今の医進塾の「仲間=チーム」のやり方を一番先に理解し、実践していってくれた人だったようです。

今の医進塾の流れは、こういう人たちに支えられてきました。その意味で、彼女は医進塾の「恩人」の一人ともいえそうですね(笑)。

ここまで書いてきて、なんだか彼女に会いたくなりました。早速連絡して、暇なときに医進に来てもらいましょう(笑)。

2011年1月26日水曜日

予備校のベスト、高校のベスト(パート3)

(前回の続きです)

本当はもっと短く切り上げようと思っていたのですが、書き出すととまらないものですね(~_~;)。30年以上もいろいろなことを考え続けてきたものですので、つい筆が走り勝ちになります。

##############

前回は「学校のベスト」について書きました。今日は「予備校のベスト」について少し書いてみたいと思います。

予備校のベスト・・・たぶん圧倒的多数の方が「授業でしょ?」と答えると思います。読んでいるあなたはいかがですか?(笑)。

これは間違いではないのですね。確かに予備校の先生は(前に書いたように)自分の自由な時間を使って自分の思うとおりの授業を展開できます。教材が決まっていたとしても、それをどう使うかは原則として先生の裁量に任されることが普通ですので、1条校に比べると、ずっと楽な気持ちで授業に迎えます。

それが変な方向に行くと「ワースト」になってしまうにしても、そうでない方もたくさんいます。だから授業が予備校のベストと考えることそれ自体は間違いではありません。

でも「授業」だけで「ベスト」と言えるか?これが大きな問題なのです。

内容と発展性のあるよい授業が予備校の「生命線」であることは言うまでもありません。でもそれだけが予備校のベストではありません。「授業を含めた、勉強の環境(人的・物的)の全体」が「予備校のベスト」なのです。

言葉にすると少し難しいようですが、案外簡単なことです。

そこにくると「自然に勉強しなきゃっていう感じになる」のが予備校のベストだと言ってもよいでしょう。

そのためには「物的環境(静かな教室、確保された自習室の空間、すぐそばにある講師室、等)と「人的環境」(いつでも回りにいる先生方、質問しやすい雰囲気、聞かなくても向こうから声をかけてくれる先生、合格した先輩との接点、等)が絶対に必要なのです。

もちろんそれらをすべて管理監督する人がそばにいて、いつでも疑問、質問、要望をぶつけることができる環境も必要です。

今書いたことが、全部そろって「予備校のベスト」になります。先ほど書いたように「そこに行くと、自然に勉強したくなる雰囲気を作るものすべて」がそれなのです。

この「予備校のベスト」に、前回書いた「学校のベスト」が加わったら、それは理想的な学校ということにならないでしょうか?

私が作りたかったのはそのような学校なのです。

医進塾は、自分でいうのもなんですが(笑)、ほぼこの条件を満たしていると思います。
もちろん私だけの力で今の医進ができたわけではありません。
むしろ私の力などは小さいものです。

実際この学校がここまでくるのには多くの人の協力がありました。

次回はそのことについて少し書きたいと思います。

##############

なかなか話しが終わりません(笑)。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

2011年1月25日火曜日

予備校のベスト、高校のベスト(パート2)

(前回の続きです)

前回は学校のワーストと予備校のワーストについて書きました。では、それぞれの「ベスト」は何なのでしょう?

学校のベストは「仲間」だと思うのです。

友人関係だけではなく、先生も先輩も後輩も、すべて含んだ「仲間=チーム」が学校というところの財産だと言えないでしょうか。

自分の中学校・高校時代、あるいは大学時代も含めて、授業で教わったことは何一つ覚えていないけれど、その時代の友人とはずっとつながりを持っているという人は、決して少なくないと思います。

むしろ時が経てば経つほど大きな意味を持ってくるのが、20歳くらいまでの学校の友人関係ではないでしょうか。

ではなぜ学校時代の友人は一生の宝になるのか。

「それぞれが自分の力の範囲で、一緒に、一生懸命、何かに取り組んだ」からだと言ってよいと思います。

クラブ活動も、生徒会活動も、文化祭、体育祭、あるいは勉強そのものだって、仲間と一緒に取り組んだからこそ大きな意味を持つのです。

そしてその「意味」がもたらす充実感が、それに関わった人たちを一生の間強く結びつけて行くのでしょう。

これが「学校のベスト」だと私は信じています。

人間が成長してゆくとき、仲間は絶対に必要です。そしてその仲間はただの遊び友達ではなく、ひとつの目標を共有できた仲間であるべきです。

私はこの「仲間=チーム」を、医進に作りたかったのです。

以前訪れた、地方のある予備校では「お前!こんな点数をとって、○○から×点も差をつけられて、悔しいと思わないのか!!」というような学習「指導」をしている先生がいました。

また、ある塾では生徒の成績をすべて壁に張り出し、授業中に先生が上位生徒の名前を出して「△△に負けるな!あいつを蹴落として自分が上に出る気になれ!!」と、ねじり鉢巻で絶叫していました。

どこかおかしくないでしょうか?(笑)

成績を貼り出すことは、場合によっては医進でもやりますから、それ自体が悪いわけではありません。問題はそのことへの「意味づけ」です。

貼り出された成績を見て、成績上位者に対してすなおに「すごいね!」といえるだけの心の「余裕」、そして次回は自分がもっと上に行くぞ!という、内なる「決意」、それがなければ点数貼り出しは、ただの「愛の(ない)鞭」に過ぎません。

全員がひとつの心で「合格!」に向かって走れるチーム、互いの弱点を互いに補い合い、教えあい励ましあって進める仲間、他人のよい点を素直に認め、それを評価しつつ自分の中に取り込める柔軟さを持った人間集団、これを作るのが、私の医進塾での最初の仕事だったと思います。

(この項続く)

2011年1月24日月曜日

予備校のベスト、高校のベスト(パート1)

以前ある雑誌の取材を受けたことがあります。

記者 『先生は将来どんな学校を作りたいですか?』

私は次のように答えました。

『予備校のベストと高校のベストのコラボ学校です』

言われた記者さんはきょとんとした顔をしていましたので、はっきりしたイメージがつかめなかったのかもしれません。でもこれは私の教師生活30年の結論のようなものです。

学校というとほとんどの人の頭に浮かぶのは、小学校、中学校、高校、大学という「1条校」(教育基本法第1条に規定されているのでこう呼ばれます)でしょう。

公立・私立の1条校にほぼ30年近く勤めた私の実感は「1条校では本当の教育は無理」というものなのです。

教えている先生方が悪いというようなことではありません。公立・私立を問わず優秀で熱心な先生方はたくさんおられます。問題はその先生方のよいところを120%生かしていただくようなシステムがないということなのです。

「先生」の一般的なイメージは「教える人」です。特に「教科指導」がその中心的なイメージのはずです。ですが1条校での現実はまったくその逆です。教科指導の全仕事量に占める割合は、おそらく1割以下になるのではないでしょうか。そのくらい1条校の先生方には「書類仕事・雑用」が多いのです。

そのため学校の先生には自分の勉強をする時間がなくなります。自分が考えるベストの授業を作り上げてゆく余裕もなくなります。教科書が決まっており、指導要領というものまで文科省が作ってくれているのだから、それに従っていればよい、という風潮が、ここから生じてくるのです。

これは現在の学校というシステムを運営してゆく上で必然的に生ずる傾向です。誰がよいとか悪いとか言うことではありません。

これが「学校のワースト」です。

予備校はどうでしょう。

確かに1条校のような雑用はありません。自分の授業の完成度だけを考えていられる環境があります。時間も自由になりますから自分の勉強もしやすい状態が作れます。自分のことを自分が100%決められるようになります。1条校よりずっと自由です。

確かに自由はあります。でもその自由をはき違えると、予備校の教員は、いわゆる「一匹狼」になってしまいます。

1条校のように、全体を見る人がいて、その指導と監督の中で自分を生かしてゆくという発想を持ちにくくなるのです(というより、ほとんどの予備校ではその立場の人間がいないのが普通です)。

その結果、自分を計る物差しが「生徒の人気」だけということになります。「人気講師」としてたくさんの受講生を集められれば、それが自分の教師としての能力の高さだと、勘違いしてしまうのです。

受講生の人気は「結果」であって「目的」ではないという事実に気がつきません。

だから、授業中に日本刀を振り回してみたり、奇異な格好をしてみたり、奇矯な振る舞いをしてみせる予備校の教師が現れるわけです。

これが「予備校のワースト」です。

私はこの両方を30年間いろいろな場所で見てきました。だから自分の学校を作るとしたら、この逆のものを作りたい、同時にそれぞれの「ベスト」を組み合わせて生徒の指導にあたれる場所を作りたいと願ったのです。

ではそれは具体的にどのようなものになったのか、次回のお楽しみ・・・(笑)ということにさせてください。次回は私が医進塾でどのようなことをしてきたかを中心に書きたいと思います。

2011年1月22日土曜日

課題と成長-入試の意味とは

昨日、受験を終わらせた医学部コースの塾生が二人、帰りに医進に寄ってくれました。
彼らとしては特別なことをしているという意識があったわけではなく、入試当日で勉強が終わるわけではないのだから、試験中に気がついた自分の弱点を改めて先生方に確認し、補強するために戻ってきた、というような雰囲気でした。

これはとてもよいことだと思います。

医学部の場合、将来自分が医者という職業につくことが目的なのであって、医学部であればどこでもよいと言ったら言い過ぎですが、まずはどこかに入ること、これが当面のチャレンジとなります。

もちろん第一志望の大学はあるに違いありません。でもそこでなければ医者になれないわけではない。そう思えば「いくつか受けて、受かったところに行く」というメンタリティになるのは、ごく普通のことです。

私がとてもうれしかったのは、彼らからこんな言葉を聴いたからです。

「今日の試験を受けてみて、自分の足りない部分が改めてわかった。その部分を重要度に応じて次の試験までに片付けておきたいと思う。当面、自分の課題が明らかになったのがとてもよかったと思う」

自分の「課題」というのがよいと思いませんか?(笑)

ここには、一回の試験ですべてが決まってしまうわけではないのだから、堂々と受験し、できたところは素直に喜び、できなかったところは次回までに解決するために万全の努力をする、という入試に対応するための鉄則的な態度が表れています。

気負いも興奮もなく堂々と試験場にゆき、出会った問題を解くために全力を尽くし、終わったらそれを冷静に振り返り、次回までの課題を抽出してその解決に最善の努力を重ねること、まさにこれが受験生に望まれる理想的な態度です。

受験生に・・・というとなんだか小さく感じます。

実はこれが広い目で見ると「よき人生のため」の最善にして理想的な態度でもあるからです。

私は、そして医進塾は、不合理な精神主義をもっとも嫌います。でも将来人や動物の「命」そのものにかかわる仕事を目指そうとしている塾生に対しては、どうしても持ってもらいたい「精神的な構え」があることも事実です。

それが上に書いたことなのです。

受験が人生勉強になる・・・って、なんだか大げさに感じますか?(笑)

でもそれは事実なのです。

それが事実であるからこそ、受験勉強というのは、長い人生の最も良い時期のひとつである「青春期」を懸けるのに価するものなのだと、私は信じています。

2011年1月21日金曜日

2011年度生募集開始!!(現役、既卒)

○新高校3年生のための講座

医進塾では現在、既卒生を中心に、入試に向けての徹底演習授業が行われています。
最終結果は3月にならないとわかりませんが、きっとよい成績を出してくれるものと、期待しています。

既卒生の授業の終了は1月末ですが(個別指導その他特別講座は開講されます)、2月第2週より、新高3を対象とした、「12年度入試準備講座」が新たに開講されます。

「数学ⅠAⅡBⅢC」、「英文法」、「英語総合」、「生物ⅠⅡ」、「化学ⅠⅡ」を、それぞれもう一度基礎からやり直すための講座です。

それぞれの科目の中で試験に「出る」部分のみを取り出し、絶対に覚えておかなければならない部分のみを取り扱います。4月からの本格的な勉強に先んじて、今の自分の力を振り返るのに絶好の講座です。

詳しくは医進塾事務局{03-3205-4308)までお電話ください。

○生徒募集開始!!

2月12日より定期的に学校説明会が開催されます。

今年の医系学部入試についての説明、受かるための勉強法の解説、模擬授業等、盛りだくさんの学校説明会が開催されます。

学校説明会参加の方には、医進塾で作成した「医系大学入試ガイド」「医療系大学データブック」を無料でお持ち帰りいただくほか、春期講習への無料優待などの特典が用意されています。

詳しくは医進塾のウェブページをご覧ください。

http://ishinjuku.ac.jp/

合格したたくさんの先輩が、皆さんが自分たちの後に続くのを待っています!!

※学校説明会はほぼ毎週開催されますが、各回とも定員制です。予約をお早めにお願いいたします。

2011年1月20日木曜日

大寒と入試の季節

今日も医学部入試が五反田で行われます。
医学部コースの塾生が受験に向かいます。

いつも今の時期になると思うのですが、せめてもう少し暖かい時期に入試ができないものでしょうか。

AO入試や各種推薦入試が前年度の年内、あるいはどんなに遅くてもその年の暮れまでには行われているのですから、やってできないことはないのにと思います。

今日は大寒、暦の上では年間でもっとも寒い日ということになっています。
実感としては、むしろこれから、1月末-2月の中旬までが一番寒さが身にこたえる時期でしょう。

そのようなときに一生を決める試験を受けねばならない医進系の受験生は、本当に大変だと思います。寒さに負けず、最後まで全力で、そして何よりも「平常心」を忘れず、堂々と受験してもらいたいものだと思います。

来週から合否発表が続きます。

嬉しいことや悲しいことがあるでしょう。
でもそれが人間の人生というものです。一喜一憂せず、自分の将来を冷静に見つめてくれることを祈っています。

※先日の「出陣式」の時、ある講師の先生から「もう自分たちにできることはない。せめて暖かくして受会場に向かってください」と、たくさんのホカロンが寄付されました。支える人がいてくれることの暖かさを、形而上的にも、形而下的にも、味わってもらいたく思います。

2011年1月19日水曜日

今日の医進塾1/19②(早朝英語講座)

早朝英語講座を今朝から再開しています。

8時半から9時までの30分ですが、週に4回ありますので量的にはかなりのものになります。

昨日受講生を集め、具体的にこれからどのようなことを試験までにしてゆきたいかを聞きました。
10月からやっている講座ですので、今までにもうかなりの内容と量とをこなしており、特にこれからやらねばならないと思われることがなかったからです。

いろいろと話し合った結果、英語の基本的な発音・アクセントの総まとめをやることになりました。

これは名案だと思いました(笑)。

1学期の英語の授業中、折に触れて講師の先生方が発音・アクセントの基本法則を教えてくれています。ですが、それだけに80分を使うことはできませんので、勢い5分、10分を使った「こま切れ解説」にならざるを得ません。新しいことを習う必要はまったくないにしても、知識がばらばらになってしまっている傾向は否めないところです。

それを、ここで一気にまとめて覚えなおしてしまおう!というわけです。
当然、発音演習や練習が中心になります。

早朝ですので、いきなり数学や化学の難しい問題に体当たりするより、少し口と身体を使って「頭を英語モードにする」のにも大きな意味がありそうです。

とりあえず試験前までに、発音・アクセントを絶対にきちんと覚えておくべき単語リスト(医進塾特製プリント)を使って、発音記号も確実に押さえながら継続してゆきたいと思います。

基本に始まり、基本に終わる、受験勉強そのものを象徴するような「早朝英語講座」です。

今日の医進塾1/19①(SSとPPA講座)

今日は朝から数学のSS講座が開講されています。
501教室が獣医Ad、502が医学部、503が獣医Stです。I丸先生、K須先生、K山先生がそれぞれ担当します。

SS講座が自学自習のサポート中心であるとすると、それと平行して開講されるPPA(PinPointAttack)講座は大学の傾向と対策を徹底的に解説する「攻め」の講座ということになります。

SS講座では、各自が自分の志望校の過去問を自分なりの解き方で解答し、それを先生に診てもらって(本当は「見て」が正しい使い方だと思いますが、とき方のプロセスまで徹底して検討・解説しますので、「診て」のほうが実感がわきます・笑)、計算ミスや式の立て方、解法方針の立て方まで本当に「徹底的に」指導されます。

PPA講座では、各大学の出題傾向や予想問題の説明と同時に、各大学の過去問にみられる「要求水準」(どこまで深く解答すればよいのか)が丁寧に解説されるのです。

これにより塾生は、自分がどのような解き方で、どの段階まで深く解答すればよいのかが、自然にわかるようになります。

医進の直前PPA講座とSS講座は、そのように密接に絡み合って効果をあげるように考えられています。

コンセプトはあくまで「入試に役立つ」です。
余計なことは一切教えません。

これからの一日一日を、塾生全員が200%利用してくれるよう、期待しています。

2011年1月18日火曜日

入試に向かう心構え

明日から医学部の入試が始まります。
医進からも数名が受けることになります。

もうここまできたら言うことはありません。
勝利の女神を微笑ませるのか、勝負の厳しさを思い知るのか、そのどちらかです。

私が医進の生徒に期待することはたった一つです。

「堂々と胸をはって試験場に向かい、凛とした姿勢で受験すること」

これだけです。

彼らはこの一年間、本当に努力を重ねてきました。
先生方の指導にのり、さまざまな問題をこなし、悩みや苦しみを乗り越えてここまできました。

今この段階で、何をじたばたすることがあるでしょう。
今までに学んだことを、そのままストレートに解答用紙に出せばよいのです。

間違うこともあるでしょう。
計算違いをするかもしれない。
勘違いもあるかもしれません。

その自分をすべてそのまま受け入れましょう。
間違ってもあせらず、動揺せず、直せる範囲で直して先に進めばよいことなのです。

試験は出題者との「対話」です。
堂々と対話してきましょう。

相手のご機嫌を取るようなひねこびた、卑屈な姿勢は禁物です。
向こうもそのような姿勢を期待してはいません。

最後まで自分を信じて、自分がやってきたことを信じて、先に進みましょう。

未来はそこから開けてくるものだからです。

2011年1月17日月曜日

16年前・・・

16年前の昨日、私は関西国際空港である友人と別れました。

国際教育学会の関連仕事でフィリピンに行き、関空経由で羽田まで帰ってきた、その帰途でした。
その友人にはフィリピン滞在中世話になりっぱなしでした。

フィリピンは二度目でしたが、前回(その4年前)とは違って半ば公の仕事でしたので、諸事万端に気を使うことが多く、その友人の援助なしには仕事がうまくいかなかったのです。

彼は関西が地元で、頻繁に東京に出てきて仕事をしている人でした。

東京の我が家についた翌日(つまり16年前の今日)朝一番で、私は無事の帰宅とフィリピン滞在中のお礼をかねて彼の自宅(芦屋市内)に電話をしました。

ところが、いつもは問題なくつながるはずの電話がまったく通じないのです。
その前後から、関西のほうでとんでもないことが起こったようだ、というニュースがどんどん入ってくるようになりました。

阪神・淡路大震災でした。

祈るような思いで知り合いのすべてに電話しましたが、結局どこにも誰にも通じず、彼の身の上になにかがあったことは確実でした。

数日を経ずしてこの未曾有の大震災の被害がいろいろなところから私たちの目に触れるようになりました。その惨状を見て、私たちはみな声を失いました。

人間の作りあげた文明だの文化だのが、これほどまでにもろいものであったのか、このことでした。

関空で分かれた友人とは、ほぼ二週間後に連絡が取れ、自宅はめちゃくちゃになったけれど、不幸中の幸いに、ご家族が無事であったということを知りました。彼の家族は無事でしたが、ご近所の方で亡くなった方がたくさんいたそうです。

彼と彼の家族の無事の知らせと同時に、私は阪神地区全体で6000人以上もの方が犠牲になったことも知ったのでした。

私がその友人のことを考えて、心配してあちこちに電話をかけていたとき、まさにその時間に、6000人もの方々が、その電話の向こう側で尊い命をなくされていたのです。

私はそのことを思うたびに、人間の命のはかなさと、私たちを取り巻く社会、そしてそれらを包み込んでいる「運命・宿命」というものを思います。

関空で分かれる前に、その友人から「めったに会えないのだから、チケットを変更して僕の自宅に遊びにこないか」と、かなり強く誘われていたのです。もしその誘いに乗っていたら・・・。

なくなられた6000人の方々の一人が私であったかもしれません。

生かされた命、これをこれからどう使うか、私を超えた大きな存在から私は問いかけられたような気持ちです。

本当の勇気

Who dares, wins!「勇気あるものが勝利する」が私の座右の銘であるということは、今までに何度も書きました。

では本当の勇気とはなにか?
大事な問題です。

ある辞書によると、勇気とは

「恐れないで向かって行く強い気力、勇ましい意気」

なのだそうです。

別の辞書だと、

「いさましい意気。困難や危険を恐れない心」

と説明されています。

どちらの定義、解説も「なるほど」と思う反面、「どこか違う」とも思います。

強大な敵に対して「恐れず、いさましく」向かって行くことは、確かに「勇気」を一番わかりやすく説明するイメージでしょう。

でもそれは勇気の一面しか捉えていません。

敵に対して恐れず、勇ましく向かって行くことを「可能に」するもの、「目的意識」と「冷静さ」が欠けているからです。

勇気とは、感情ではないのです。
むしろ、理性の働きなのです。

たとえどのように巨大で無敵を誇る敵であっても、倒すに値するものであるならば、それをどうすれば打倒できるか、冷静に考えて、考えて、考え抜くのです。

打つ手をすべて打ち、一見効果がありそうであっても確信できないものには敢えて手をださず、確実に一歩一歩前に進むのです。

これが本当の「勇気」です。

逆に言えば、相手が戦うに値しない敵であるなら、周りからどう思われようと、余計な戦いをせず、その場から逃げてしまうことも、立派な勇気の表れです。

今、センターテストが終わり、結果を前にしている塾生全員にとって一番大事なものがこの「勇気」です。

自分が取れた点数を冷静に見て、これ以後の本試験にどうすれば一番合理的に備えることができるかを考えましょう。

思い通りの点数が取れた人は、そこからより冷静に先をみましょう。
思い通りの点数が取れなかった人は、なぜ取れなかったかを「理性」で考えてみてください。決して「感情」の問題にしてはいけません。

そしてその間違いを、本試験では二度としないことを誓い、そのための努力を、いまこの瞬間から開始しましょう!

勇気とは感情ではない、理性であるからこそ、人間が人間であるために一番必要なものなのだと私は確信しています。

さあ、新しい一歩を、勇気をもって踏み出しましょう!!

2011年1月16日日曜日

センター終了!さあ、本戦へ!!

医進10のみなさん

センターテストお疲れさまでした。
明日から直前PPA講座が開始されます。
センターリサーチは16時までです。
レターケースに調査用紙を入れておきます。
忘れずに提出を宜しくお願いします。

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明日は今日とは違う日です。
よい意味でも、悪い意味でも「違う日」です。
絶対に「良い意味」で「違う日」にしてゆきましょう!

センターテストは緒戦に過ぎません。
良くても安心しない。

悪くても絶対にあきらめない!
合格を手にする人は「最後まであきらめない人」です。

そのつもりで明日からの生活をしましょうね。

元気に登校してくれるのを待っています!!

先輩からの手紙05

医進10のみなさん

センターテスト、お疲れ様でした!
T樫さんから全員にメールが来ていますので、引用します。

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外山先生^^

こんにちは!

明日、明後日の大学の後期試験のために・・・
昨日から
獣医解剖学と獣医生理学の勉強に
明け暮れているM子です;笑

冬は少し忙しく・・・
医進塾に励ましに行くことができませんでした;;

先日は、リーダーが医進にうかがったそうで^^
私も、医進塾の皆さんの一般受験が始まる前には、
もう一度、うかがいたいと思ってます!^^

今日は、医進塾の生徒に応援メッセージを送りたいと思い、
ご連絡させていただきました。

伝えていただけたら幸いです^^

********************

医進塾のみなさんへ

みなさん、センター試験お疲れ様でした。
この時期になると、去年、医進塾で
必死に勉強をしていたことを思い出します。

センター試験は自分の納得のいくものとなりましたか?

みなさん、それぞれ思うところがあると思います。

納得のいった人は、
気を抜かず、ラストスパートを全力で駆け抜けていってくださいね!
やるかやらないかは自分次第ですし、
やってもやらなくても、苦しかった受験勉強はもうすぐ終わりです。

応援しています!^^

納得のいかなかった人・・・
私も去年、マーク模試などではすごくよかったこともあったのに・・・
本番は3教科で7割くらいと・・・
かなり納得のいかない結果に終わってしまいました。

私の中で唯一の得意科目であった数学でさえ
ⅠAもⅡBも6割くらいしか取れなったことを
今でも覚えています。

でも・・・
ここで負けるようなわたしではなかったですよ!!

今まで、
こんなに必死に勉強して・・・
こんなにみんなで頑張ってきて・・・

センター試験がうまくいかなかったから、
他の試験もきっとダメだ・・・
なんて、思ってたまるか~!

って思ってました^^

確かに、いつも取れていた点数が取れず・・・
周りのみんなよりも明らかに点数が低くて・・・
この、センターリサーチを出す日は・・・

正直・・・本当に苦しかったです。

こんだけ頑張ってきたんですもん、
落ち込むな、なんて無理ですよね。笑

私がみなさんに伝えたいことは、
こんなに頑張ってきたんだから、
このセンター試験の結果だけで、
自分まで評価しないでほしいということです。

頑張ってやってきたんだから、
最後まで自分を信じてあげてくださいね。

私は、自分の中で最も学力が上がっていったのは
センター後だったと思います。

昨日よりも1問でも多く解けるようになれば、
それでいいんです^^

みなさん、最後まで諦めず
頑張ってくださいね^^

T樫M子

********************

外山 恩
早稲田ゼミ医進塾・塾長
早稲田ゼミナール教務課長・英語科主任
(代表)03-3205-1621
(直通)03-3205-4308

2011年1月15日土曜日

The Possible Dream!!(笑)

医進10のみなさん!

センターテスト初日が終わりました。
今日の結果はどうあれ、明日が勝負です。

私が一番好きな言葉は、Who dares, wins!「勇気あるものが勝利する!」です。
その言葉をそのまま歌にしたように私が感じるのが、ミュージカル「ラマンチャの男」の主題歌、The Impossible Dream (見果てぬ夢)です。松本幸四郎さんの歌で有名になりましたね。

#############

夢は稔り難く (ゆめはみのりがたく)

敵は数多なりとも (てきはあまたなりとも)
胸に悲しみを秘めて (むねにかなしみをひめて)
我は勇みて行かん (われはいさみてゆかん)

道は極め難く (みちはきわめがたく)
腕は疲れ果つとも (うではつかれはつとも)
遠き星をめざして (とおきほしをめざして)
我は歩み続けん (われはあゆみつづけん)

これこそは我が宿命 (これこそはわがさだめ)
汚れ果てし この世から(けがれはてし このよから)
正しきを救うために (ただしきをすくうために)
如何に望み薄く 遥かなりとも (いかにのぞみうすくはるかなりとも)

やがて いつの日か光満ちて (やがていつのひかひかりみちて)
永遠の眠りに就く時来らん (とわのねむりにつくとききたらん)

たとえ傷つくとも (たとえきずつくとも)

力ふり絞りて (ちからふりしぼりて)
我は歩み続けん (われはあゆみつづけん)
あの星の許へ (あのほしのもとへ)


(福井峻訳「見果てぬ夢」<騎士遍歴の唄>)

(1985刊 「ラ・マンチャの男」より)

#############


皆さんにとっての「合格!」は、決して「見果てぬ夢」ではありません。
必ず現実のもの、到達すべき「夢」Possible Dream、いやむしろProbable Dreamです。

でも時として、それがあまりに遠く不可能に感じることがあります。

そのような時にぜひこの歌を思い出してください。

自分ひとりでこの世の中の悪と不正を正そうとした、ラ・マンチャの男、ドンキホーテの主題歌です。

閑散・・・

現役生が個別指導を受けに来ている以外、閑散とした医進塾です。

こんなことは年に数回しかありません。
学生たちがいて(授業中とかで)静かな時はいくらでもありますが、今日のように人がいなくて静かだというのは、また違った雰囲気です。

いま4時。センター試験の会場では、英語(筆記)が行われている最中です。

医進塾で10ヶ月間学んできたその成果を、この短い時間で出し切ってくれることを祈ります。
それができれば、必ずよい結果になるはずだからです。

昨日の「出陣式」で、私は全員の「学習計画表」の束を返却しました。
早い人は2月から、遅い人でもい4月から、ほぼ毎日つけてきた自分の勉強の足跡です。
神経質になり勝ちなこの時期にあって、自分を一番慰めてくれるのがこの自分の勉強の記録です。

中にはいい加減に書いた日もあったかもしれません。それでもよいのです。

「あぁ、このときは少し焦り気味だったなぁ」とか、

「この時は落ち込んでいたときだったなぁ」

ということが、今、この瞬間にわかれば良いのです。細かいことはどうでもよい。今この瞬間に、一年間を必死になって走ってきた自分がわかれば、それで十分なのです。

医進塾の事務室から、いま必死に問題に向かっているだろう塾生たちを思います。

一人ひとり、自分の力を出し切れますように、入試は出題者との対話だということを忘れずに、決して一人よがりにならず、相手が求めている答えを導き出せますように。

2011年1月14日金曜日

坂の上の雲

『坂の上の雲』の主題歌、Stand aloneの歌詞です。
明日から試験を受ける医進の皆さんのために書かれたようですね。

小さな光が 歩んだ道を照らす
希望のつぼみが 遠くを見つめていた
迷い悩むほど 人は強さを掴むから 夢を見る
凛として旅立つ 一朶の雲を目指し

あなたと歩んだ あの日の道を探す
一人の祈りが 心をつないでゆく
空に 手を広げ 降注ぐ光集めて
友に 届けと放てば 夢叶う
はてなき想いを 明日の風に乗せて

私は信じる 新たな時がめぐる
凛として旅立つ 一朶の雲を目指し

先輩からの手紙No.04

防衛医科のY田M子さん(笑)から、後輩へ激励の手紙が来ました。

###########

直前の直前ですみません;
みなさんお元気ですか~???
腕立て伏せが15回できるようになったY田M子です←

いよいよ明日はセンターですね。国公立で使う人にはもちろん大切な試験ですし、私立の人も、センターでうまくいくとその後の試験も自ずといい結果がでるんですよ~

それに不思議なもので、自分でもがんばった時はなんやかんやでラッキーが転がり込んで来るものなんです。

うちも防医受けたときは2週間ぐらい前にみたのとまったく同じのがでたり、その日の朝買ったピュレグミにうまれてはじめて星がはいってたりだとか、不気味なくらいいいこと(?)ばっかりだったよ(笑

うちにできることがあるわけでもないし月並みですが……
自分を信じてがんばってね!
諦めたって奇跡は起こるんだから、諦めなかったらなおさらでしょ???

それでは、国旗要員見習いがあるのでこの辺で!!
健闘を祈る!!
(`∇´ゞ



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楽しいメールですね(笑)。
彼女は絵やイラストの上手な、カエル大好き!の、素敵なお嬢様でした。


自習室ブースは一番奥の誰も来ない場所で、そのためかブースを「タイヘン綺麗に」お使い遊ばし(笑)、合格後の私物持ち帰りのときは、ダンボールで10箱くらい、片付けに丸三日かかったというツワモノでもあります(笑)。


医進塾の「入試情報冊子」にも合格体験記が載っておりますので、ご希望の方はご連絡ください。無料です(笑)。

出陣式・・・いざ決戦へ!!

いよいよ明日からセンターテストです。

緊張のあまり勉強が手につかない(笑)塾生もいたりして、医進塾は朝からなかなかに大変です(笑)。

午前中の「英語」の後に、13時半より医進塾恒例の『出陣式』を行いました。出陣などと古めかしい言葉を使っていますが、要するに受験激励会のことです。

早稲田ゼミナールでははるか昔からこの伝統が受け継がれてきており、私もここに通っているころに参加した覚えがあります。あのことは『出発式』とも言っていましたね。

『出発』は「シュッパツ」ではなく「デッパツ」と呼んでいました。

はるか以前に書いたことのある、英語の志賀武男先生のご発案で、「人生に終わりはなく、あるのは常に新しい出発だけだ」という意味なのだそうです。

その当時は「そんなものかな」と思っていた若かりしころの私ですが(笑)、今、当時の志賀先生よりも年齢が上になってしまった自分を振り返ってみて、それがまったく『真実』であったことをつくづくと思います。

「人間は生まれたときから死に向かって進んで行く生き物なのだ、死ぬために生きるのが人間なのだ、だからつじつまの合わない生き物なのさ」と、池波正太郎大先生ならば言うところでしょうが、志賀先生に言わせればその「死」すらも終わりではない。

むしろそれが新しい出発なのであり、肉体的な存在がなくなっても、「自分の教えたことは君たちの中に生きている。だとしたら私はずっと生きているということでもあり、それを思うと死ぬことはまったく怖くない」ということになるのでした。

20歳前後の若者に対して、よくそこまでのことを言い切ってくれたと、今になって感謝することばかりです。

医進塾の『出陣式』は、その流れを汲みながら、もうちょっと威勢の良い(笑)言葉をということで名づけられたものです。

最初に小山校長の激励の言葉、そしてそのあと、塾生一人ひとりが、今の自分の決意をきちんとした言葉にしてみなの前で発表しました。

全員が聞いているのですから、それなりに緊張もするでしょうし、普段を知っている人たちのまえであまりカッコウつけても馬鹿にされるのが落ちです。

試験とは違った緊張感の中、みな実に立派に自分の決意を表してくれました。

※冬期合宿の時のことです。最後の「合宿打ち上げパーティ」の時、みながあまりにきちんと自分の意見や考え、感想を言うものですから、ある講師の先生が「いやぁ、たいしたものですね、医進の生徒さんは!私などは学生の時分こんなことを言わされようものなら『がんばります!!』しかいえなかったものですよ(笑)」と言っていたのを思い出します。医進塾ではいろいろな機会に必ず自分の意見を表明する機会が作られますので、そんなところから自然に身についたことなのかもしれません。

その中でもN津S子さんが言っていたことが私の心に一番残りました。

「私にとって最初で最後のセンターテストになると思う。緊張もするし大変だと思う。でも同じ時間に医進の仲間が別の場所で同じ問題に向き合っているのだ、と思えば乗り切れるような気がする」

受験は孤独な作業です。重圧に負けてしまいそうになることもある。

でもいまここで受けているのは自分だけであっても、自分を支えてくれるたくさんの人たちがいて、みなが一緒に、今この瞬間に、合格目指して苦しい状態を乗り切ろうとしている、そう思って初めて、

「自分は孤独ではない、一人であっても一人ぼっちではない!」

と思えるのです。

医進10のチームワークの真価が、今問われようとしています。

2011年1月13日木曜日

二種類の塾生

午前中の授業(英語)が終わり、1時から午後の「生物」が始まっているところです。

一般の塾生はいまセンターテスト対策に必死になって取り組んでいます。それをそばで見ている別の塾生もいます。来年度の受験を視野に、人より半年も早く勉強に取り組み始めた生徒です。

彼らは今まで個別指導を中心に、自分の弱点を発見し、補うことを中心に勉強してきました。いきなり4月から一般生に混じって授業を受けるのではなく、事前に自分の力の確認をしておきたいという趣旨で入学した人たちです。

このタイプの塾生にとって、今のこの時期は本当に学ぶものの多い時期です。

何よりも100%入試にだけ絞った授業を、試験を間近にした人たちと一緒に受けることができます。自分ももちろん勉強をしなければなりませんが、回りの勉強にかける気持ちを見て、そこから学ぶことも大きいのです。

今年の暮れ・来年初めには、自分たちもあのような勉強をするのだ、ということが実感できるのもこの時期の特徴です。金銭には換えられない、貴重な体験のはずです。

また、試験に受かるには「これだけやればよい!」という、完全にポイントを絞った教材やプリントが配付されることも大きな収穫となります。

勉強で一番不安なことは「何を、どうやって、いつまでに、どの程度やれば」合格できるのかがわかりにくい点です。この時期に配付されるさまざまな教材プリントは、その点を明らかにするものです。

自分の4月からの勉強の組み立てもできるでしょうし、勉強時間の配分という点からも周りから教えられること、大なるものがあるのです。

現在医進塾には、4月からの入学希望者の問い合わせが相次いでいます(ほとんどが一度大学を出てから医学部・獣医学部を狙う再チャレンジ組です)。彼ら・彼女らに私が共通して言うことは「勉強が4月から始まると思ったら大間違い」ということです。

できれば早々に勉強を開始し、医進10の塾生がいるうちにこの緊迫した雰囲気を味わってもらいたいと思います。

一流の勉強をするためには、一流の雰囲気を知ることが、一番手っ取り早い準備期間となるからです。

今日の医進塾1/13

今朝から始まる直前講座は「英語」でした。

7時半に校舎に着き、教室・自習室を開け、暖房をつけて加湿器のスイッチを入れます。もうその段階で何人かの生徒が到着。自習室の自分のブースで黙々と勉強を始めました。

担当の先生方もそのあと続々と到着し、8時前には勢ぞろい。9時20分からの授業前の指導に入っていました。

私は「早朝英語講座」が8時半から9時までありますので、その間は実施教室にいましたが、9時過ぎに事務室・講師室に戻った時にはすべての生徒が登校を完了し、先生に質問をしている人も数名見られました。

事務室前のボードには、「センターテストまであと『2日!』」と、黒々と数字が書かれています。この異常なまでの緊張感は、昨年と同じです。

「合宿が終わってからの時間は本当に早かったです。1学期の1週間が今の1日くらいの感じです」

と言ってくれた人がいました。

まさしくそのとおりだと思います。

一日・一時間単位の仕事量(勉強量)が、気持ちを統一することで格段に高まっているということなのです。フルスピードで回っている独楽が、一見すると動いていないように見える、あの原理です。

その緊張感に身体がついて行かないということのないように、勉強の合間の5分、10分の休みを有効に使いながら、まずはセンターテストを乗り切ってゆきましょう!

指導の先生方も全力をふり絞っての「120%授業」です!!

2011年1月12日水曜日

今日の医進塾

しばらく内部生向きの文章が続いたので、今日は今の医進塾の様子を報告いたします。

1.現在医進塾では、直前講座が開講されています。今はとにかくセンターテストで失点をしないことが一番大事なことですので、それにあわせて二日で1セット講座の「数学」「英語」、それに1日講座の「生物」「化学」が主体となります。

それにあわせて個別指導が入ります。

今朝も授業は数学ですが、平行して現役生のための個別指導が朝から開講。二階の個別指導室で熱心に指導を受けています。

2.午後は「数学SS」がおかれます。「SS」はSelf Studyのことで、本当はSupported Self Study(スーパーバイザー付の自習時間)ですから「SSS」となるところなのですが、長ったらしい(笑)のでただのSSを使っています。

自習時間で自分の勉強をすることが可能ですが、プロの先生が待機していて質問はいつでも受け付けるシステムのことです。

自分の勉強時間がなければ本当の力はつきませんが、「あれ?」と思ったときにすぐ聞ける人がいないと勉強は停滞しがちです。あまりそれが多いと、結局自分の勉強がはかどらず、気持ちがほかのことに向いてしまいがちになります。

SSは(英語、数学、生物、化学におかれています)医進塾にとって、カリキュラムの一翼を大きく担う時間といってよいでしょう。

担当講師は、学生アルバイトは一切使わず、プロの先生方ばかりです。一方的に進める授業とは違い、何が聞かれるかわからないSSですので、学生アルバイトでは到底太刀打ちできないのです。

授業に比べると静かな自習時間ではありますが、緊張感は授業に数倍すると、ある講師から聞いたことがあります。

私も英語が担当ですが、確かにどんな質問がされるかわからない状況に、長時間身をさらすのには、最初は若干の勇気を必要としたものです(笑)。

でも思えばこれが講師として独り立ちするに最適の「武者修行」の場なのかもしれませんね(笑)。

3.生徒はみな元気に通学してくれています。遅刻や欠席はほとんどありません。
今日までが数学で、明日とあさっては英語。それぞれ予想問題、過去問研究にあてられます。英語にはリスニング特訓も入っていますので、必要とする人は平行して受講するようになります。

さあ、いよいよですね!!

まずはセンター試験を無事乗り切ってくれることを祈りたいと思います。

2011年1月11日火曜日

先輩からの手紙No.03

北里大獣医学部のT樫さんから励ましのメールが来ました。
皆さんのことを多くの先輩が見守ってくれている、そのことを忘れないでくださいね!

###############


外山先生!
こんばんは(^^*)
今日もお疲れさまです!
先日、医進塾にうかがってから
もうすぐ1カ月が経ちますが・・・・
医進のみなさんはどんな感じですか?;;
ちょっと心配になって・・・(><)
****
受験もいよいよラストスパートですね!
ここからが本当に苦しいと思いますが、
前向きに、みんなで支えあって頑張ってほしいです。
試験当日になって、
「これだけ、自分はやることはやってきたんだ。」
と自分を認めてあげられるくらい、
悔いの残らないように・・・
ラストスパート頑張ってほしいと思います!
******
話は変わりますが、
昨日、久しぶりにT橋Uちゃんと2人で夕飯を食べにいきました。
そこでたくさん医進塾の思い出を話しました。
話出したら、本当にきりがなくて・・・
いろんなことを話しました(笑)
私たちは多分、
医進塾であの仲間たちと一緒に
あの苦しい受験勉強をやりきったこと、
また、先生方や両親の支えがあったからこそ
今の自分たちがいるということを
忘れることはないと思います。
 医進で頑張ったメンバーは、
あの時のように毎日会っていなくたって・・・
今でもずっと「チーム」であると思っています。
 今年の医進メンバーも、
こんなふうに仲間を認めあえるような
「チーム」になってほしいです^^
そんな話をUちゃんとしました。
 また頑張れドーナッツを持って
みなさんに会いに行きますね!
なにがなんでも合格するんだ!!
という気持ちを忘れずに・・・
残りの1日1日を意味のあるものにしてください!
 では、また連絡します^^

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彼女は一度入った大学を辞めて、再チャレンジでした。
前の大学は、同じく北里大のゼロ免過程(獣医学部の勉強はするけれども獣医師免許の取れない過程)でしたので、北里をやめて北里に入った(笑)ことになりますね。

大学に戻ったとき、かつての多くの仲間から「出戻りって言われました!(笑)」と、笑っていました。


2011年1月10日月曜日

星霜移り人は変われど…

ついさっき寒いところからもどって来ました(笑)。

帰りの新幹線で「来月の今頃は、もう医進のみんなと会えなくなっているのだろうな」と思い、夕闇迫る外の景色をみながら感傷的になってしまいました(笑)。

思えば私の仕事は毎年同じことことの繰り返しなのですね。
今日のブログも以前の投稿に若干の修正をしたものです。ちょっと季節は早いのですが、ご勘弁ください。

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昨日は桜が満開でした。

私の自宅の傍には、桜で有名な公園があります。好天に恵まれ一日大賑わいでした。

私の二つ目の母校であるICUにも大変に有名な桜並木があります。「滑走路」という名前のメインストリート(戦争中は中島飛行機という会社が実際にゼロ戦などを飛ばしていたといううわさがあります・(笑))がそれです。

三つ目の母校である上智大学の正門前の土手にも桜が見事にし咲いていました。

そのくせ、最初の母校の青山学院には桜並木らしきものがありませんでした(あったのかもしれませんが、忘れてしまいました)。青学はやはり「つたのからまるチャペル」と「イチョウ並木」ですね。

私が今いる早稲田ゼミナールには小さな中庭があり、そこには大きなくすのきがあります。

私の母校や早稲田ゼミだけでなく、学校と言う場に樹木は欠かせないようです。上智に行っても、ICUに行っても、青山学院に行っても、同じく思うのは「自分がここにいたとき、ここで勉強していたとき、この木もここにあった」ということです。私だけでなく、皆がきっと同じことを思うからでしょう。

早稲田ゼミのくすのきは、これから先どれだけ多くの卒業生を見送るのでしょう。その卒業生がいつかここに戻ってきたとき、どんな思いでこのくすのきを見上げることでしょう。

自分がここで勉強をしていた、そのはるか前からここにあり、おそらくは自分がこの世にいなくなってからもここに立ち尽くすであろう、この大きな木に、人は「永遠」を見るのだ、と言ったらいささかロマンティックに過ぎるでしょうか。

「星霜移り人は変わる。だがこの世の中で変わらないもの、それはひたすらに真理を求めて勉強に打ち込む君たち青年のすがすがしい姿だ。私はそのためにここにいる!」と、早稲田ゼミナールの今はなき名物講師、志賀武男先生から励まされたのがつい昨日のことのように思い出されます。

医進塾の新入生諸君も、きっといつか立派な医師、獣医師となってここに戻ってきたとき、合格目指してひたすらに自分を鍛え上げていた若き日のことを思い、このくすのきを見上げるに違いありません。そしてその時、かつての苦しかった一年を、自分の一生で「一番長く、一番短かった一年、そして一番素晴らしかった一年」として思い起こすでしょう。

もちろんそのころには、私はこの世にはいないでしょうが(笑)。

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この時期は私たちににとって最も緊張し、気持ちが張り詰める時期です。塾生の代わりに試験を受けてやりたいと、どの先生方も思っていることでしょう。

でもそれはできないことです。

塾生人は一人で試験場に行き、一人で問題に向き合わねばなりません。

でも彼らは一人ではない。今の自分は未来の自分につながっており、未来の自分は数え来れないほどの患者さん、動物とそれを取り巻く人々につながっているからです。

その思いを持てた時に、塾生たちは本当の意味で「医師」「獣医師」として自立する第一歩を踏み出したことになるのだと、私は確信しています。
前回と同様、過去ログの再録です。

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以前全米スピーチコンテスト優勝者(アメリカ人です)とお話しする機会がありました。

彼は30歳の時に一念発起して「人の前に出てあがらないでしゃべる方法」つまり「スピーチ」の勉強を始めました(アメリカ人ですから使う言葉は英語です)。一ヶ月に数回、仲間の前で内容のあるスピーチをする訓練に明け暮れましたが、なかなか全国大会での入賞・優勝のチャンスには恵まれませんでした。

彼が全米のスピーチコンテストで優勝をつかんだのは、なんと63歳の時!!
スピーチの勉強と練習・訓練を始めてから30年以上の時間がたっていたのでした。

「30年間負け続けて、よくそれに耐えられましたね?」という私の質問に対する彼の答えが、タイトルに書いた「『勝てなかった』は『負け』じゃないよ(Not winning is no losing!)」というものだったのです。

「優勝できなかったとしたらそこには何か原因があったはずで、それがわかればその次はそのミスをしない方法を考えればよい。優勝できなかった、入賞できなかったということはその結果に過ぎない。大事なのは努力のプロセス。前を向いて努力している限り、『優勝できなかった』ことは単なる一つの通過点に過ぎない。だから『負け』ではない」

私はこの言葉に、心の底から感動しました。

彼の言葉を逆に言えば、「もうダメだ、自分には能力がない、努力しても入れるはずがない、できるはずがない」と、自分の潜在力に対する信頼感をなくしたときが「負け」の瞬間なのだとも言えるのではないでしょうか。

医進塾の塾生は、一度は入試に「勝てなかった」経験を持つ人がほとんどです。

でもそれは「負け」ではない。

明日への希望と、今のやる気、昨日にとらわれないチャレンジの精神がありさえすれば、一度の「勝てなかった」は、必ず次の「勝てた!」につながって行くものなのだと、改めて思った次第です。

そしてその「勝てた!」も、決して「人生の結論」などではなく、乗り越えて行くべき一つの道しるべに過ぎないものとして将来考えられてゆくものなのでしょう。

若いということはすばらしいことなのですね(笑)。

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いままでに書いたものを読み返すと、私は同じことを繰り返し、繰り返し、書いているようです。

人生って、そして勉強って、結局は同じこと、本当に大事なことはそう多くはないということなのでしょうね。

2011年1月8日土曜日

恐れるな!勇気を持って前に進め、

恐れるな!勇気をもって前に進め!
もう10年くらい前のことです。

1月中旬のある日の放課後、私が英語科準備室で休んでいると、ドアをトントンとノックする音が聞こえました。なんだか心細げな音だったので(大体準備室にまで来る生徒はドアが壊れるのではないかというような音を立ててノックし、こちらの都合も聞かないで一方的に『失礼します~!!』と言って入ってくることが多いものですから・笑)、ちょっと気になって自分でドアを開けにゆきました。

そのドアの向こうにぽつんと立っていたのはAさんでした。彼女は学年でも上位三位から下に下がったことのない、大変に優秀なお嬢さんでした。センターテストもほぼ第一志望(国立大医学部)OKというような成績でした。

その彼女が二次試験を一ヵ月後にひかえてこんなにさびしそうな表情をしているということは「何かある!」と思い、面接室に連れて行ってゆっくり話しを聞いたのです。彼女は次のように言いました。

「センターテストが終わって、二次試験の準備をしようと思い、過去問題をやり始めたのです。ところがぜんぜんできません。数学も理科も社会も、壊滅的な点数です。このままでは現役合格は無理だと思い、絶望してしまいました。死にたくなりました・・・」

彼女はそういって涙を流しました。

「過去問は昨年の夏から、早めにやっておきなさいって言って来たよね。君くらいの学力ならば十分に時間がとれたのではないかな?どうしたんだろうね」

と私が聞くと、彼女は答えました。

「何度もやろうと思ったのです。でも、もし過去問ができなかったら、自信がなくなってしまうのではないかと思い、恐ろしくてできませんでした。ついつい先延ばしになって今になってしまったのです・・・」

『怖くて過去問に手が付けられない』というのは、学校秀才型の生徒には非常に多いパタンです。いわゆる「現役病」のひとつです。でも今の時点で「それは現役病です」と「診断」したところで、何にもなりません。彼女に必要なのは、その状況を何とかするための「処方箋」だからです。

模擬試験では全教科の偏差値が常に70の後半で、一番悪いときでも「B判定」以下を取ったことのない彼女に、「基礎学力」のないはずはありません。数学の先生に手伝ってもらって過去問をもう一度目の前でやらせ、結果を詳細に分析しました。その結果分かったことがありました。

①問題への取り組みが、あまりに「センターテスト」的になっており、テクニックに走りすぎている。問題の見極め(何が聞かれているか、を的確に理解する)が不十分。

②二次試験に求められているレベル(解答作成の要求水準:要するにいろいろな答え方があった場合、どれをどこまで答えればよいのか、ということ)がわかっておらず、簡単な問題に難しく答え、逆に難しい問題には不十分な答えしか出していない。

③時間に追われているという意識が強すぎて、とにかく早く終わらせたいという気持ちが先行し、じっくりと問題に取り組めていない。

この三つが大きな問題であることが分かりました。

それから1ヶ月間、彼女はこちらで用意した数学と英語の問題を中心に、1日10時間以上学校で勉強して行きました。全て演習中心の授業でした。もちろん英語、数学、理科の先生方が交代で指導にあたり、彼女の弱点を徹底的に矯正してゆきました。私たちも大変でしたが、彼女のほうがもっとつらかったことでしょう。

試験の前日、私は彼女に電話してこういいました。

「君はできるだけのことをやった。恐れることはない。やるべきこと全てをやったものに、恐れるものは何一つない。勇気をもって前にすすみなさい」

「分かりました。平常心で向かいます」

という彼女の声は、全く落ち着いた、普段の彼女の声そのままでした。

その結果、彼女は見事に第一志望だった東京医科歯科大医学部に合格。私立でも上位数校(慶応医、慈恵、東京医科、昭和医)の全てに合格という快挙を成し遂げました。

彼女は今東京近郊の総合病院で若きドクターとして将来を嘱望されながら、医師としての第一歩を踏み出しています。

私はこの時期になると彼女のことを思い出します。彼女ほどの力がある子であっても、適切でタイムリーなアドバイスがないと、つい問題演習から逃げてしまうのです。またそれと同時に、的確なアドバイスと指導さえあれば、どんなことがあってもダメージを最小限に抑えて将来につなげてゆけるのだということも、彼女は自分の身をもって私たちに教えてくれたのでした。

医進塾に『1コマ3時間単位の演習中心の授業』を導入した理由はこれでした。また『練習量が全てを決定する!!』を医進塾の授業の基本運営方針にしたのもこれが理由でした。

先日彼女から葉書がきました。今年の秋に結婚するということでした。『小児科医と産婦人科医、絶滅危惧種どうしが結婚することになりました』という、ほのぼのとした葉書でした(^^♪。
投稿者 raphael 時刻: 12:37 メールで送信BlogThis!Twitter で共有するFacebook で共有するGoogle バズで共有する

最後のHR-Successful Failure

今朝が最後のHRでした。

塾生には私の体験を踏まえて、過去にとらわれないことの大事さを話しました。
同時にお話ししたのが、アポロ13の出来事にちなんで「Successful Failure」についてでした。
この話しは以前の塾生にもしたことがあります。

その時のブログに若干手を加えたものを再録いたします。

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アポロ13号が月面着陸を目指して地球を飛び立ったのは1970年4月13日のことでした。

それ以前にアポロ11号が月面着陸を成功させていましたし、アメリカ国民の関心はそれほど高いものではありませんでした。

それが(アポロ11号よりも大きな)世界中の注目を浴びるようになったのは、皮肉なことに13号の事故のためでした。

月へと向かう宇宙飛行中、液化酸素タンクが爆発し、乗務員の生命線である酸素が大量に失われたのでした。

液化酸素は乗務員の呼吸のためだけではなく、アポロ13号内の暖房やコンピュータ制御にも使います。推進エネルギーとしても必須のものです。命綱の酸素がなくては月面着陸はおろか地球に戻ることすらおぼつかない状態となります。

その最悪の事態に彼らは立ち至りました。

この最悪の状況を、冷静な判断と果敢な試み、それに独創的なアイデアをもって乗り切ったのが、当時のケネディ宇宙センターの地上管制員、それにアポロ13号の乗組員たちだったのです。

事故後、誰がみても助からないはずの乗務員たちが無事に太平洋に着地し、救助に向かった船に回収されたとき、世界中が彼らの壮挙に心からの拍手を送りました。そしてそれは「successful failure:成功した失敗」としてアメリカ航空宇宙局史上、歴史に残る快挙として長く語り継がれることとなったのでした。

「アメリカの技術力は、アポロ11号を月面着陸させたときよりも、13号を無事に地球に戻せたことで明確に証明された」と言われています。

成功続きの人生はありません。失敗もあります。いや、失敗のほうが多いのが人間の人生というものでもあります。

その失敗にくじけず、それを成功に導くことが、人間にだけ許された能力なのだと思うのです。

そうなったとき、過去の「失敗」は、ただの「一つの出来事」に過ぎず、そこから学ぶための契機、自分が大きく成長するためのステップとしての意味を持つものだったのだということが分かるでしょう。

みなさんの過去の入試での(不合格という)出来事も、そう思えば、そしてそう思うことによってのみ、みなさんをこれから大きく成長させてゆくきっかけになるものなのだと、私たちは確信しています。

今年のsuccessful failureを目指して、今、このときに全力を尽くしましょう。

2011年1月7日金曜日

若干反則ですが・・・笑

丁度一年前の1月6日に書いたブログを再掲載します。
本当は若干反則くさいのですが(笑)、丁度一年前を思い出します。もう一年たってしまったのですね・・・。

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2010年1月6日水曜日


試験直前の気持ち

医進塾事務室の前にお知らせボードがあります。

普段は試験の時間割や、みんなに知っておいてもらいたいことで、メールだけでは不安なもの(医進塾の連絡は、ほぼ99%メールで行います)などを掲示します。

そこにしばらく前から「センターテストまであと《○○日》!」と書かれた小さなホワイトボードがかけられています。最初は私が普通の数字を入れていました。あるとき突然それがかわいらしいイラストになりました(笑)。

昨年暮れには渋谷のハチ公が書かれていました(あと18日だったからだそうです・笑)。今日は河童の子どもがキュウリをかじっている絵でした(あと9日・・・ということなのでしょう・笑)。

描いているのは、大体いつも同じ人(Y田M子さんらしいのですが・笑)で、みんなで相談しながら描くこともあれば、自分の思いつきで描いてしまうこともある・・・とかつぶやいておりましたが(笑)。

適度の緊張感は試験に必要なものです。緊張状態に耐えられなくなると困りますが、あの絵を見ていると、なんとなく今の塾生の気持ちがわかるような気がして、ほっとするのです。

センターテストまであと9日、来月の今ころにはほとんどの医学部、獣医学部の試験が終わっています。塾生たちといろいろな話しができるのも、あと30日なのだなぁと思い、寂しさを感じる最近です。

もちろん「寂しい」だの「悲しい」だの言っていられない現実もあります。彼ら彼女らと全力で駆け抜けたいと、決意を新たにしています。

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ついさっき、秋田大医学部に行ったT中さんからメールが来ました。
案外このブログを今読んでくれているのかもしれません(笑)。

近日中に励ましにきてくれるそうです。
楽しみですね!!(笑)

一番の冷え込み・・・

今日はこの冬一番の冷え込みだったそうです。日比谷公園では初つららが下がったとか。

でも今日のニュースで一番の「冷え込み」は、奈良県のY病院で行われた140人の患者さんに対する「不必要手術」の記事でした。

報道によると「奈良県Y病院で、不必要な心臓の手術がY院長により総計140名の患者に対してなされていた」ということでした。

手術はステント挿入手術と呼ばれるもので、心臓の冠動脈内に金網状の筒(ステント)を挿入し、血流を確保することにより心筋梗塞を防ぐためのものだそうです。

一般的にこの手術は動脈の75%以上が詰まっている患者に対してなされるものであるのに、Y院長は、手術そのものがまったく必要ない人に対してまで施術していたといいます。

これは単なる事故ではなく、傷害罪が成立する可能性が否定できません。

数週間前、G眼科で行われた、杜撰なレーシック手術による事件の記憶もまだ新しい時にこのような事件がおきたことは、まさに医療への根本的な信頼を揺るがすものだと思います。

医進で真剣に学び、無事医学部に入った先輩たちがこのことを知ったらどれほど嘆くことでしょう。
また今ここで入試を控えた塾生たちにとっても、この事件は大きな意味を持つかもしれません。

「人にはいろいろあるように、医者にもいろいろな人がいるから」では到底収まらない問題です。

命に直接かかわりを持つ仕事につく自覚を、医学部に入る前から教えて行きたいものだと思います。

合格決意文ボード

昨年のちょうど今頃でした。

T樫さん(北里獣医学部他合格)の発案で「合格決意文」を作ったことがあります。

大きな模造紙に各自の第一志望を書き、真ん中に「絶対合格するぞ!!」と大きく書いただけのものでした。

最初はそれを教室内に貼っていたのですが、いつのころからか入り口脇に場所が移りました。

気持ちを引き締めるということで塾生たちが作ったものですから、特に私も気に留めてはいなかったのですが、自分の名前のそばに自分なりのロゴマークなどを描き、なかなか手の込んだものに仕上がっていたことを思い出します。

一種の「景気づけ」ですので(笑)、それが点数や学力に直接関係してくるわけではありません。「あぁやっているーなぁ・・・」というような印象でした。

3月上旬、試験結果がすべて出揃い、最終的にチーム医進09のメンバーの全員合格が決まったあと、3月31日の「チーム医進09解散式」の会場でそれが一番目立つところに貼りだされたのには驚きました。

もうあちこち擦り切れて、何度も貼り代えた結果でしょうか、端の方はぼろぼろになっていました。私はあまり気がつかなかったのですが、それが塾生たちの心のよりどころ、支えになっていたのでしょう。それを大事そうに真ん中に貼って記念写真を撮ったのでした。

学力・点数は、純粋に「理解に費やした労力×演習時間」で測れる数値として一般には考えられます。でもそれだけでは到底割り切れない「精神的な何物か」を含んでいることも、どうやら否定はできないようなのです。

少なくとも昨年それをやった塾生全員が第一志望校に合格できたという事実は、否定できません。

今年も自習室前の扉に、そのボードを作りました。

今度は各自がA3くらいの紙に第一志望校合格の決意を書き、「絶対合格するぞ!」と描いた文章の周りに貼り付ける形にしてあります。

塾生は毎日登校するたびにそれを見て、勉強への決意を新たにして一日を始めます。

今年の結果はどうなるか、今から大変に楽しみです(笑)。

興味のある方、よろしければ医進塾に来て、ボードをごらんになりませんか?(笑)

2011年1月6日木曜日

寒さに負けず・・・早く起きましょう!笑

だんだんと寒くなってきました。

つくば合宿のときのほうが外気温は低かったのですが(一時は-7度まで下がりました)、一日中セミナーハウスの中におりましたのであまり気にならなかったようです。

ここに来て朝の寒さが厳しくなると、だんだんと登校時間が遅くなってくるようです。

気持ちは分かるのですけれども・・・笑。
これに負けてはいけませんよね。

人生で一番難しいことは「早起き」なのだそうです。一度や二度ならともかく、確かに毎日毎日朝の早い時間に起きるのはとても難しいことでしょうね。

でもここで頑張ってみてもらいたいと思うのです。

人に先駆けて起き、早めに勉強を始め、十分な気持ちの準備をした上で授業に臨むほうが、理解度も高まるし、何より単純に「気分がよい」(笑)ものです。

一日を気分よく始めることの大事さは言うまでもありません。不愉快(とまでは行かなくても、愉快ではない)状態で勉強がうまくできるわけがありません。

そうでなくても人間は自然と夜更かししやすいものなのです。
その傾向に打ち勝ち、早寝早起きの習慣をつけることが、これから入試本番までの最大のポイントとなります。

真夜中に起きて勉強していると、自分の前に「無限の時間」があるような気分になります。
自分だけが勉強に打ち込んでいるような錯覚にとらわれます。

これが「ワナ」(笑)なのです。

真夜中を過ぎると人間の理解力は平常の三分の一以下に落ちます。特に高度思考能力には大きな影響があります。

次の日を寝て過ごせる人であれば別ですが、翌日の午前中には大事な授業が待っているわけですから、睡眠不足で理解力が落ちてしまったら、何にもなりません。

そのあたりを「冷静に」判断してこその、医学部・獣医学部受験生だと思います。

このブログは在校生も見てくれているようなので、今回は特にそれを意識して書いてみました(笑)。

2011年1月5日水曜日

Twitterはじめました(笑)

大したことではありませんが、Twitterをはじめました(笑)。
RaphaelMFMTという名前になってます。
ほとんどがこのブログの紹介ですが、別にアップする内容もあるかもしれません。
よろしくお願いします。

朝の講座

医進塾では朝の8時半から授業をしています。
週に4回の「早朝英語講座」で、担当は私です。

もともと文法の本当の基礎の基礎を復習したいという塾生有志の声にこたえてはじめた講座でした。
その方針は変わっていないのですが、参加する人の希望や、模擬試験の結果に応じて、その時点で一番必要だと思われる項目を選び1週間単位で解説をします。

年越しになりましたがここ二週間ほどのテーマは「仮定法」です。

「そもそも仮定法とはなにか」から始まって、文法、構文、英作文の順で解説を重ねてきました。
彼らにとって一番ショックだったのは、ひとつには「仮定法はIfとは無関係」だということ、そしてもうひとつが「仮定法という名前は限りなく誤訳に近い」ということでした。

「叙想法」といわなければこの項目の本当の姿は見えないのだ、というところから入り、ついでに「直説法」と「命令法」を教え、それらの関連を解説しました。

文法学習は文法用語の正確な理解から入るべきだ、というのが私の持論です。
難しいから文法用語をなるべく使わないような教え方を・・・という、いわゆる文科省あたりの方針は私の最も忌避するところです。

「今までなんとなくわかるような、わからないような、あいまいな印象のあった英語という教科が、朝の講座で明確にすっきりとするようになりました」と言ってくれた受講生がいます。

一日の始まりである朝の時間帯を、「すっきりさわやか」にはじめるためにも、この英文法講座には大きな意味があるようですね(笑)。

現役生の頑張り

直前講習が絶好調です(笑)。
中でも現役生の方の頑張りが目立っています。

合宿に参加したある高3生が「既卒の先輩がこんなに勉強しているとは思わなかった。圧倒された。自分もいままでできるだけはやってきたつもりだったが、まだまだ甘かった」と、感想文に書いてくれていました。

その彼が、年が明けてからの直前講習には、まず朝1番(7時過ぎ)に登校し、先輩に先駆けて予習と(小テストのための)復習に取り組んでいます。夜は最後まで残り、その日の勉強内容をその日のうちに完全に頭に叩き込もうと必死です。

先生の姿を見ると必ず質問をするようにしているようです。講師室で彼の姿をみない休み時間はないと言ってよいでしょう。

この彼の姿が回りによい影響を与えないはずがありません。

自然と既卒生も襟を正して今まで以上に真剣に自分の勉強に向かうようになってきているのです。

これが『医進塾』の、本当の姿です。

自分のすべきことを全力でやっている人がいる、その姿に刺激されて周りがやるようになる、その周りの雰囲気に触発されて、また一人ひとりが今まで以上に勉強するようになる・・・。本当のチームワークとはこのようなものではないでしょうか。

仲がよいだけではない、いつも一緒にしゃべったり食事をしたりするだけではない、お互いにしのぎを削るような勉強の競争がここにはあります。

合宿に参加した現役高校生の変貌(笑)が、医進のすべてを語ってくれているように思います。

2011年1月4日火曜日

合宿の余韻・・・勉強への姿勢

今日から直前講座が開かれていることは前のブログに書いたとおりです。

今朝の自習室は、まさに合宿の雰囲気をそのまま持ち込んだような緊張感と静寂に包まれていました。以前ならばどうしても「朝のざわめき」のようなものがある自習室なのですが、今朝は時間になって私が様子を見に行ったときも「まだ誰も来てないのかな、正月ボケで遅刻かな」と思うほどの静けさのなかで、驚いたことに、全員が真剣に勉強に打ち込んでいました。

人は心から真剣に、真摯に何かに打ち込むとき、自然と「寡黙」になるものです。
例外はありません。

何かに向けて真剣に取り組んでいるときにしか感じられない、見られない張り詰めた、それでいてどこか気持ちのよい安らぎを感じさせるような雰囲気が、今朝の自習室にはありました。

この雰囲気が続く限り、医進の生徒たちは大丈夫だと思います。

今午後の自習時間に入っており、生徒によっては個別指導の時間帯に入ったものもおりますが、基本的な雰囲気はまったく変わっていません。

やっぱりあの合宿は、それなりの価値があったのだなぁと改めて思います。

直前講習開講!

直前講習が開講されました。

直前講座はまずはセンター対策です。
センターを越えた勉強をしたい人はまたそれにあった講座が用意されています。

今日、明日は「数学」。明後日から英語が入ります。
この時期はほとんどが問題演習+Q/Aです。自習時にも「ここが聞きたい!」という瞬間が何度も出てきます。そのため医進では特に主要科目の「英語」「数学」に対しては「監督付自習時間」を設け、いつでも専門の先生に質問できるようにしています(医進では原則として学生アルバイトは使っておりません)。

これからは体力+精神力です。

何が何でも合格を手にする!!という気持ちを持ち続けたもののみが最後に勝ちます。

医進の生徒全員が、そうであってもらいたいと願います。

2011年1月3日月曜日

冬期合宿感想文抜粋

以下、昨年度末の冬期合宿感想文から若干の抜粋を載せます。

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・皆が本当に明け方まで勉強に打ち込んでいたから、合宿が終わって家に帰ってもそのことをおもってがんばれるように思いました。

・最初は一週間の合宿がなんて無理だと思ったけれど、人は心の持ちようでどこまでもつきすすんでゆけると思った。

・勉強の知識を沢山教えていただいただけではなく、受験に対する思いや姿勢を改めて考えさせられたような気がしています。

・あと少ししか時間はないけれど、まだまだ自分にはできることがある、と思えたことが最大の収穫でした。

・自分が学ぶ分野の全体を見通して、何を学ぶかを知り、24時間を計画できれば最高だと思えた。

・最初は合宿の雰囲気を知って、慣れてから集中を・・・と思っていたけれど、実際にはそんなことを考えている暇がないほど予習と復習の繰り返しになった。みんなもやっているのだから自分のがんばらなくては、という気持ちで勉強しているうちに、気づいたら朝になっていたということが何度もありました。

・いままであまり勉強してこなかった自分にとって、これほどの密度で勉強に向かい合えたことはとてもよかったとおもいます。

・「合格すること!」を目標に全力で走っている仲間と同じ時間、同じ空間で勉強にすることがどれだけ心強いことか、改めて感じた。自分は一人ではない、たくさんの仲間と先生方の支えがあることがどれだけ気持を楽にしてくれたか、言葉では言えないほどです。参加して本当によかった!!

・限界って、本当に無かった。やろうと思えば意外になんでもできた。「限界」ってもしかしたら「自分が諦めた瞬間」なのかもしれないと思った。

・試験演習で、本番の試験に対する恐怖心がすこしなくなったようにおもう。

・目標にむかって頑張っている人がこんなにいるのかとういことを実感できた。自分も負けていられないなぁと思った。

・問題を考えぬくことの大事さを学んだ。自分が本当に理解したことしか解答用紙にはかけない。当たり前のことだけれど本当にそう思った。あやふやな知識じゃ絶対に合格できないと実感した。

・朝から晩まで一日中勉強するなんて、とても無理だと思いながら参加した。でも気がついたらもう夜になっていた。そのくらい密度の濃いスケジュールだった。皆が夜遅くまでやっているのをみて、自分でもやらねば、と思った。

・一週間の期間、こんなに一生懸命勉強したことはいままでになかった。一人だけだったら絶対にやりとげられなかったろうとおもう。

・とても辛い勉強だった。でも周りの支えがあって自分は頑張ることができるし、自分の頑張りが誰かの支えになっているのだ、と、これがチームワークなのかもしれないと、そう思えたのは、この合宿に参加しなければ学べない視点だったとおもう。

・センターテストまであと二週間、不安は大きいけれど、医進のみんなとならばその不安もプラスに変えてゆけるとおもう。

・雑念を振り切ってここまで勉強できた自分に、すこし感動している。

・受験はあまくないし、辛いことの連続だと思うけれど、『坂の上の雲』を目指して進みたい。受験生はみな同じなのだから。

・いままで与えられたものをやるばかりで、じぶんなりの教材をかんがえて実際にやってみるということをまったくしたことがなかった。ここではじめてそれができて、小さなことだけど大きな一歩をふみだせたのでは、とおもいます。

・合宿に参加して勉強漬けになってみて、この必死さや一つのことに打ち込むということは、
決して受験勉強だけに関することではないのだとおもいました。「努力する」ことは一番難しくて、そして一番すばらしいことなのだと実感した合宿でした。

・周りの人がいかに一生懸命勉強していて、それに対して自分がいかに中途半端だったかがつくづく理解できた。

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いかがでしょう。塾生の真摯な姿勢と生の声が伝わってくる感想文ですね。

4日からの直前講習期間、彼らがどれだけ成長した姿勢を見せてくれるか、楽しみです。

2011年1月2日日曜日

自主合宿頑張れ!

都内のホテルで自主合宿に入った二人に、おやつの差し入れをかねて激励に行ってきました。

元気に勉強していました(笑)。

研修対応型のホテルで、勉強の空間も特別な部屋を用意してもらっており、外的な条件はつくばとほとんど同じでした。
勉強は習慣にすることが基本です。その意味で彼女たちの「合宿パート2」には本当に大きな意味があるのです。

「いくら勉強しても成果が上がらない、点数が上がらない、結果がでない」と嘆く人がいますが、多くの場合、この「学習への構え」=「readiness for learning」ができていない人が圧倒的に多いのです。

Readinessは精神的な構え(やるき)も含みますが、一般的にはむしろ「予習⇨授業⇨復習⇨定着確認⇨予習」の一連の学習パタンのことを指します。

これができてしまえば、あとはやっただけ点数となって身についてゆくのです。
二人の勉強が大きく花を咲かせる日が来ることを私は確信しています。

2011年1月1日土曜日

あけましておめでとうございます。

旧年度中はいろいろとお世話になりました。

また特に暮れの合宿の際にはいろいろな励ましのメールなどをいただき、感謝しております。
医進塾の「直前学期」は4日の開講となります。

その前に「自主合宿」と称して、自分たちで合宿を計画し、つくば合宿の緊張感と勉強の計画が途切れないようにしよとしている、頼もしい塾生徒もおります。

毎年この時期が、生徒たちにとっても私たちにとっても最も苦しく辛い時期であることに変わりはありません。
ですがWho dares wins!「勇気あるものが勝つ!」の気持ちを最後まで持ち続けたものが、結局は最終的な勝者となることを、わたしは長い間の経験から知っています。

医進塾の全員が、3月31日の「医進10解散式(合格者祝賀会)」に笑顔で参加できるよう、私たちにも全力をつくします。

今まで以上にご声援・応援いただければ幸いです。

今年が皆様にとってもよいお年となりますよう、お祈りしております。