2009年6月29日月曜日

さあ、今日から始めよう!

前期が来週で終わります。
その後、数日の補講期間と特別講座期間がおかれ、メディカルテスト第3回が実施されたら、もう夏期講習です。

誰に聞いても「アッという間でした!」と答えてくれます。
それだけこの1学期は、塾生全員が勉強に集中していた期間だったのだと、改めて思います。

ほとんどの人がみなそれなりに満足してくれています。勉強の計画も進路の選択も、完全とは言えないながらも「目鼻がついた。あとはそれに向かって全力疾走!!」と考えている人が大部分ではないでしょうか。

ですが、中には「計画が進まなかった、思うように点数も上がらなかった、このままではヤバイ!」と思っている人もいるようです。

気持ちは分かります。でもそれを今後悔しても始まりません。

何が悪かったのでしょう?

自分の勉強を冷静に見ていますか?
自習時間の計画も立てずに、その時の感情と感覚、思いつきで勉強していませんでしたか?
十分な予習と完璧な復習を積み重ねましたか?
自習時間の「学習計画表」を有効に活用しましたか?
提出間際になって乱暴に書きなぐったりしていなかったでしょうか?
テストの反省シートを利用しましたか?返却された答案用紙をじっくりと見直して、同じ間違いを二度としないと心に誓ったでしょうか?
(個別指導を取っている人は)個別の時間を120%有効に使いましたか?
ただ単に分からないところを聞いて「解答を教えてもらう」だけの利用に留まってはいませんか?

いろいろと反省することがありますよね。

そして大事なことはそこからです。同じ間違いをしない、同じミスをしない、その気持ちになってもらいたいのです。

計画を立てず、行き当たりばったりの勉強を続けてきた人は、「今日から」計画を立てる癖をつけましょう。

個別指導を有効に使えなかった人は「今日から」個別の先生への依存心をなくし、自立した使い方をしましょう。

どんなことでも同じです。

悪かった!と思ったら、すぐに改めて方向の修正をしてください。それができるのが「若さ」の特権なのです。悪びれず、失望もせず、堂々と胸をはって進みましょう。「今日」という日がある限り、将来に絶望する必要はありません。

改めて、「さあ、今日から始めよう!!」




2009年6月15日月曜日

2ヶ月の期間


医進塾の授業が始まったのが4月13日でしたので、先週でちょうど2ヶ月が過ぎたことになります。
塾生に「どうだった?」と聞くと「えっ!もう2ヶ月ですか!」という反応が必ず返ってきます。それほどに早いときの流れだったのでしょう。

勉強は?と聞きますと、「高校時代の1年間分くらいやった気がします」と言われました。「1年分」は大げさだと思いましたが、この2ヶ月間、塾生は連日10時間以上の勉強をこなしてきたのですから、あながちそれも誇張とは言い難いと思いました。

2ヶ月間で数回の試験が実施されました。校内が2度、全国模試が1度です。まだ先がありますので、試験の結果に一喜一憂することはありません。むしろ試験後の復習が大事です。

出来ても出来なくても自分の答案を後から見直すのはとても嫌なものです(笑)。私にも覚えがあります。もうちょっとで満点がとれたときの答案を見直すと「なんでこんな問題ができなかったのだろう・・・」と、情けなさを感じます。点が思うように取れなかったときの答案は、自分のおろかさをそのまま示してくれているようで、見るのも嫌になります(笑)。

試験の見直しは本当に気の進まないものなのですが、これが学力をつける一番よい道なのだという点については、誰に聞いても異存のない真実のようですね。

「答案を見直す」⇒「出来なかった部分の理由を確認する」⇒「同じような問題を探して繰り返してみる」⇒「定着したかどうか応用問題で確認する」・・・ただこれだけのことなのです。でもこれが難しい(笑)。

大人になってからの仕事でも同じです。人間はそんなに大きく変わるわけではありません(少なくともミスのパターンについてはそう言えます)。だからこそ、この時期に「自分を客観的に見る」くせをつける必要があるのでしょう。

自分を客観的に見るには努力が要ります。

今この時期こそ、その努力を重ね、それを自分の生活方法の一部にしてしまうには最もよいときなのだと思います。

自分を客観的に見るための「資料」を提供してくれるのが「試験の結果」です。作って出題してくれた先生の気持ちも理解しながら、振り返りを着実に続けてもらいたく思います。


2009年6月1日月曜日

時の密度



毎年思うことですが、4月から5月までの時間の流れというのは「異常」の一言に尽きるようです。

入学希望者の学校見学⇒面接⇒学力チェックテスト⇒入学⇒授業開始⇒個別指導開始・・・と、つい先日学期が始まったばかりなのに、もう夏期講習と夏期合宿の募集時期になりました。また6月第1週は、「到達度テスト②」「全国模試マーク式①」があり、6日には医進塾懇親会、みんなで夕食(しゃぶしゃぶ)を食べに行きます。

こんな調子で時間が流れて行くと、試験に間に合うのだろうかと不安になるはずです。この時期になっての皆さんの面接での印象は「時間の経過の早さに圧倒されていますね」というものが殆どです。

確かに不安は不安なのですけれど、これが不思議なもので、学校や先生方の指導に乗ってきちんと勉強を(予習・復習含めて)やっている人にはその不安がかえって勉強への拍車となります。

2学期になると多くの人が気が付くことに「時間の密度」の問題があります。1時間は確かに同じ1時間です。1学期はその1時間で数学の問題が3題しかできませんでした。ふと振り返ってみるといつの間にか5題、6題ができるようになっています。しかもミスがありません。

英語も同様です。辞書から手を離せないくらい引きまくって読んだ英語のはずなのに、いつの間にか引く回数が減っています。引いた場合も的確に意味の把握ができるようになっており、1時間で300語読むのがやっとだったはずの自分が、今では500語、600語が平気で読めるようになっているのに気が付くのです。

これが「時間の密度」ということなのです。

全ての人間にとって時間は平等です。天皇陛下にとっても、アメリカ大統領にとっても、そして私たち日本に住む一般庶民にとっても24時間は24時間です。これを増やすことは不可能です。

ですが同じ1時間の「密度を濃くする」ことは可能です。同じ1時間の「仕事量」を増やすことは誰にでも(努力さえすれば)できることです。

受験勉強はつらいものです。でも時間の密度を濃くする訓練をしているのだと思えば、これほど後からの人生にとって有効な訓練期間というのも他にはありません。すぐ傍に各教科の先生方がいてくださって皆さんを見守ってくれているからです。

そんな風に考えると、これから残された10ヶ月にも余裕を持って対峙できるのではないでしょうか。