2008年9月29日月曜日

やる気がでない!(笑)

ついさっきのことです。塾生の一人が事務室に来て「先生、やる気のない時って、どうすればいいんでしょうねぇ…」と聞いてきました。「やる気がでない」とは、塾生が勉強をサボるときの常套語句です(笑)。こういう時、私の答えは大体決まっています。

①やる気がでないのは日常茶飯事。良く考えてごらん、一日のうち本気で「やるぞ~!」と思って授業に向き合う時間がどのくらいあるか。それほどはないはずだろう。

②これは人間にとって当たり前のこと。どんな人間でも一日の行動のうち80%以上は「オートコントロール」(自動操縦)で動いている。そうでなければ疲れてしまって何もできなくなる。

③だから「やる気」を起こしてから仕事に向うというよりも、仕事をしているうちに「やる気」になるというのが正しい(これは心理学的にも証明されていること)。

④やる気があろうとなかろうと、しなければならないのが「勉強計画」というもの。計画に従って最初はイヤイヤでも、やっているうちに気分が高揚してくる。それが「やる気」だ。

⑤日によっては、気分の高揚を感じないうちに勉強が終わることもある。それはそれでよし。そういう日もある。新しい発見を連続してするようなわくわくする日々もあれば、問題の「こなし」だけで終わる日もある。それが勉強というもの。

⑥気分が乗っている(やる気のある)日は130%できて、気分が乗らない(やる気のでない)日は80%で終わることもある。それが勉強というもの。一日単位、一週間単位ではなく、一ヶ月単位、二ヶ月単位で振り返ってみて、予定通りできていればそれでよい。

⑦だからやる気がでない、を言い訳にしてはいけないよ。やる気がある日はやるが、ない日はやらないというのは幼稚園生。やる気があろうとなかろうと、きちんと決めたことはやる、というが「勉強」というもの。「勉強」を「仕事」と言い換えれば、これは社会人全てに当てはまること。医進塾の君だけの問題ではない。

大体ここまで言うと分かってくれるようです(笑)。

最後のダメ押しに、次のようなことを言います。

「君は将来医学者を目指している。やる気のある時の患者さんは熱心に診るが、ないときの患者は邪険にあつかうというようなことをしていては職を失う。プロとしての自覚を今のうちから身につけてもらいたいなぁ」(笑)

2008年9月22日月曜日

メディカルテスト・到達度テスト・全国模試

今日は朝から20度前後の気温です。まだまだ暖房はいらないと思いますが、あの夏の暑さがウソのように消えてしまいました。これからが勉強の本番のようです。

18日には全国模擬試験(マーク式)が実施されました。今週25日は「医進塾メディカルテスト第4回」が行われます。来週10月2日は「早稲田ゼミナール校内模試(到達度テスト)」です。ここ数週間は試験の嵐です。

こんなに何回も試験をやって意味があるのかと良く問われます。私の答えはいつも同じで「受ける側の意識の問題です」とお答えするようにしています。

全国模試は数十万人が受験するわけですので、自分の学力が日本全体の受験生総数中どの程度にあるかを知ることができます。

メディカルテストは医歯薬獣医系に絞った問題だけを出題しますので、実際の受験の場合に自分がどの程度まで対応できるのかを知るのに最適です。

校内模試(到達度テスト)は、文系の生徒も受験する問題ですから内容的には非常に一般的なものが選ばれます。「これが出来なければ受験生とはいえない」というような、基礎力確認には最適な試験です。

このように、各試験にはそれぞれの目的があるのです。それを自分で意識して受験し分けることができる人にとっては、結果はどうあれ非常にためになるものです。

ただ漫然と受けるだけ受けてみようか・・・というような態度の人には、申し訳ないことですが、あまり効果は期待できません。

医進塾のカリキュラムは様々な試験が多いのが特徴になっています。それらの試験を「意識的に受け分ける⇒結果を充分に復習する⇒二度と同じ間違いをしないように練習する」というパターンで利用できれば、一回の試験が10時間以上の授業にも当たることになるでしょう。

そのような有効な使い方を、塾生諸君にはしてもらいたいものです。

2008年9月13日土曜日

難問・奇問病(笑)

毎年この時期になると気持ちの焦りからか、やたらと難しい問題に挑戦したいという生徒が増えてきます。「難しい問題」と言ってもいろいろあります。そのような生徒のやりたがるのが、いわゆる「難問・奇問」と呼ばれているもので、正統派の勉強をしている人から見ると「際物(きわもの)」にしか見えないものがほとんどです。

実際に入試の過去問を見ても、そのような問題の出題頻度が必ずしも高いとは限りませんし、調べてみれば分かるように、むしろレアケースがほとんどです。レアケース、つまりその問題が出来なくても合格にはほとんど関係がないということです。

この時期の塾生の気持ちは、分からないではありません。今までの自分の勉強の成果を、難しい問題を解くことで試してみたいという「心情」は、受験生なら当然のことです。

ですが「ちょっとまて!」と言いたい気持ちが、私には強くあります。

いまだに文法の問題で思わぬミスをする人がいます。答えを板書させると3-単ー現のSを付け忘れて注意される人がいます。英語だけではなく数学でも(考えられないことですが)プラスとマイナスを付け忘れたり、逆につけたりというミスがいまだに後を絶ちません。

このような人にとって一番必要なのは、難しい問題を解いて一人で悦に行っていることではありません。むしろ「誰にでもできる、当たり前の問題」を取りこぼさないように、最善の努力をし、注意を払うことです。

一見やさしい問題だからと言って油断すると足をすくわれることが多いのが入試というものです。この時期はじっくりと腰をすえて、一見やさしそうに見える問題できちんと満点が取れるような練習をすることが第一なのではないでしょうか?

やさし目の問題を「早く、たくさん、正確に」解いているうちに、自然と頭の中に蓄えられてくるものが本当の「応用力」というものです。その応用力を試すにはまた別の方法があります。でもそれは決して、誰もできないような、入試問題としては不適格ともいえるような問題を解くことではありません。

そのあたりは指導の先生の指示に従ってもらいたいと思います。

難しい問題にぶつかってみることはとても大事なことではありますが、それが「不安の裏返し」だとしたら大きなマイナスにしかならないものです。

この辺りのことを、これからの面接では説明・指導してゆくことになるでしょう。

いよいよこれからが本番です!

2008年9月10日水曜日

2学期が始まりました。

暑い夏が終わり、医進塾も2学期に入りました。

前回の投稿が7月25日でしたので、ほぼ1ヶ月半何もご報告できなかったことになります(^_^;)。申し訳ありませんでした。今までの総復習(笑)をさせていただきます。

1.夏期講習が無事終了しました。

特に大きな事故もなく(大雨で停電が一度ありましたが)、受講生はみな元気に勉強に励んでくれました。

2.夏期合宿が無事終了しました。

4泊5日の特別合宿も無事終了しました。今回は今までとは趣向を変えて、新潟県石打まで行きました。セントレジャー舞子リゾートホテルを使用しての合宿でした。さすがにリゾートホテルだけあり、施設・環境ともに抜群で、参加生徒も満足したようでした。

授業は朝から晩まで一日14時間の特訓+自習+単語暗記テスト+計算力確認テストで、疲労困憊した生徒もいたようですが、最終日はみな元気に高田馬場まで戻ってきて、校舎のメインゲート内ロビーで終講式を行い、無事解散しました。

冬期合宿は今のところ「つくばセミナーハウス」(昨年度、夏と冬の合宿を行ったところです)での実施を予定しております。

受講生の感想文は医進塾HP「塾生のページ」に掲載されています。校内生しか見られませんが、もしご希望の方がいらっしゃれば事務局までご連絡ください。受講生の生の声を聞いて(読んで)いただければと思います。

3.特別講座期間が終わりました。

合宿の翌週から特別講座期間となり、通常の授業ではなかなか取り扱えない内容を集中して勉強する機会となりました。

「生物」は一週間通してのコースで、「遺伝」を扱いました。遺伝だけに絞っての一週間(18時間)の講座でしたので、受講生は少なくとも生物のこの分野についてはもう「完璧!」といえる力をつけてくれたものと思います。

「英語」は、夏期講習+夏期合宿で扱えなかった部分(特に書換問題総合演習の分野)を扱い、ひたすら問題を解くという徹底演習を行いました。

どちらの講座も受講生は夏の疲れも見せず、みな熱心に取り組んでくれました。

4.後期(2学期)開講

8日からレギュラー講座、ウィークリー講座ともに開講されています。最近高校1、2二年生からの問合せが多く、特にウィークリー講座は基礎力の徹底定着のための授業を中心におくようにしておりますので、学校の授業だけでは不安、物足りない、という方には最適だろうと思います。

ご無沙汰のお詫びを兼ねて、現在の医進塾の様子を簡単に報告させていただきました(笑)。